月島・勝どきのタワマン@弁護士

月島・勝どきにタワマンが乱立している。この付近を自転車で走ったり高速道路を走っているときによく見かけるが、やはり異様な風景としか思えない。元々あの地域は、1800年頃、東京湾があり海だった(佃島を除く)。その後埋め立てを行って出来た地域である。そのような地域に、何十階にも及ぶマンションを支えるだけの地盤があるのか。直下型地震に耐えられるのかといった疑問が浮かぶ。

確かに、月島・勝どきは、銀座・東京駅といった大都市へのアクセスは抜群だが(丸の内等に勤務するパワーカップルには都合が良いのだろう)、それ以外にメリットがあるのだろうか。

タワマンが乱立すれば人口密度は増えるし、元々地盤が弱い地域であること等デメリットの方が多いように思える。

では、なぜ、デベロッパーは、この地域にタワマンを乱立させたのか。それは単純である。昨今のデベロッパーの平均年収の高騰を見れば、やはり儲かるし、広い敷地が余っており取得しやすく、マンションを建てやすいからに違いない(月島や勝どき、武蔵小杉も元々は工場や倉庫が多かった)。

儲かるためには利益率を上げる必要があり、①売上げを上げる、かつ、②仕入れ・建設費を安くする、の相乗効果が必要となる。

①については、いわずもがな、狭い地域で単純に高さをとることで(ここに「タワマン」という綺麗なワードで購入者の購買意欲を刺激した)、数百世帯に売りさばく

②については、(1)敷地の仕入れを安く、かつ、(2)建築費を安くすることが必要となる。

(1)だが、月島や勝どきは、恵比寿等に比べ、地価が3分の2前後となっており、例えば1000坪から1500坪を取得する場合に、地主からの敷地取得費用が、20億前後異なってくるのはないだろうか。

(2)だが、ALC版や石膏ボードの利用(重量を軽くするメリットも)

以上をふまえると、結局、タワマンによって良い思いをしているのは儲けたデベロッパーの社員なんだろうな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?