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詩)忌野清志郎のちょっとだけ。5月2日

ギターで語ることは 命の限り叫ぶということだし
何もないそれはそこに生きていたいってことだし
等身大の自分のことを嘘で表すことだし
裸になるっていうことだし
何もいらないけど君だけは振り向いて欲しいということだし
シャワーの中で歌を思いつくことだし
消せない傷だし 苦しみだし
ナイフで刺されるならそれでもいいということだし
歌うなんてもっともっとずっとずっと
ずっとずっと
不可解な今日の空気それってオナラみたいなもんだし
明日は何処かで歌うんだと感じながら今日しかステージがないと思うことだし
オレはオレなんだ オレはだれだと疑うことだし
眠いことだし もぞもぞとポケットに入っているものが気になることだし
自分の歌が
どっかでどっかでどっかでどっかで
日本中で流れるという問いと答えの妄想のようなものだし
それはロックだし
ジョンレノンだし
自分の中の日本人だし
終わりと始まりだとし
ギターの旱弾だし
切迫
困惑
焦燥
行進
全て   忌野清志郎
プンプンプン!
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