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詩)拝啓 渡哲也様

げん(高細玄一)


渡哲也は死ぬまで何冊くらい詩集を読んだだろう

美味しくて太りにくいメロンパンのあるコーヒーショプの
若い男性の営業トークが繰り広げられているそのそばで ふと思った
この営業マンは一生に一回も詩集は読まないかな 営業には役立たない本なんて

でも 最近の詩は わりと読みやすくて
案外と営業トークにも役立つものもありますよ
なんて 関係ない妄想を勝手に広げる

営業活動は終わり 若い営業マンはスマホでなにか連絡して帰っていく
そこには 当たり前だが 詩の影も形もない
毎日毎日繰り広げられるひとの活動
そのどこかの片隅に
「詩、要りませんか!」と行商したくなる
その生活のほんの端っこですけっこうです
ちょっとだけ味わってみてくれませんか

毎日スマホの画面だけとにらめっこだとつまらないでしょ
ゲームばっかりだと肩が凝るでしょ
時には 詩なんて味わってみるのもいいんじゃありませんか
いいですよ 
どうです おひとつ。

ぼくの中の渡哲也はきっと渋い顔で 
限られた時間のなか
台本読むあいまに
渋い顔を緩ませながら
詩集なんか読んでいたと 
思うのであります
きっと。

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げん(高細玄一)

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