『平成 大破壊への道』京都再遷都百周年記念作品

【読者の皆様へ】
この小説は、京都再遷都百周年、また痛ましい『平成の大破壊』からも百年の節目を迎える2119年にあたり、元号を冠する最後の時代となった『平成』の歴史を、初学者にもわかりやすい小説にしたものです。
神祇省書陵部と国立国会図書館国史編纂室の協力のもと、『大破壊』により殆どが失われた平成時代の貴重な史料や、電子遺構から発掘された深層ウェブデータを検証し、最新の学説まで取り込んだ本書は、平成時代を学ぶ上で必読となるでしょう。

第1章 バブル崩壊

ヤマンバメイク(注1)の普通の女子高生ミナコは、憧れのAKB48(注2)に会うため、メイド喫茶(注3)でアルバイトしていた。握手券付きMD(注4)を買うため、友人がみんな持っていたたまごっち(注5)も買わず、ディスコ(注6)通いも控えた。
労働に励む彼女は、現代の女子高生と同じように、勤勉で愛国精神に満ちた女性だった。
スマートフォン(注7)が鳴る。

【続く】

#逆噴射プラクティス #SF #小説 #平成

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