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7インチ盤専門店雑記655「セット販売」

ヘッダー写真を見て、共通点が直ぐに分かる方は映画通とかいったことが言えるのでしょうか。すべて70sのヒット曲ではありますが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」使用曲です。先般お客様のリクエストが入るということを書きましたが、周囲の人間に話を聞いたところ、やはり人気はあるようですね。「ちょっと欲しいかも」といったことも言われるのですが、同時にセット販売とかやると楽しいかもということも言っております。ヘッダー写真の7枚セットで1万円とかいかがですかね。

これまで、ピンク・フロイドの来日記念盤セットとかブルース・スプリングスティーンのボーン・イン・ザ・USAからのシングル・セットなどといったものはありました。単品販売にチョイと上乗せした価格でしたが、常連さんにお値引きしてお譲りしましたから、トントンですかね。他はアーティスト別のセット販売もやりましたけどねぇ。松田聖子25枚セット、中森明菜25枚セットといったものです。

面倒くさがり屋のコレクター向けとでも申しましょうか。結構重宝されました。実際25枚とか状態のいいものを集めようとすると、それなりの労力を要しますし、時間もかかります。コロナ禍前の話ですが、自分のストックに加えて足りないものを数枚入手してくればいいような条件下、依頼を受けて松田聖子2セット、中森明菜1セットは作りました。でもこの作業、アナログレコードがブームと言われて久しい昨今、急速に難易度が上がっているような気もします。

最近はかなり売り上げが伸びておりますから、コンプリートに揃っているアーティストは少なくなってしまいました。それでも基本的に入手困難な盤がある程度揃っておりますから、セット販売を組むのは容易です。「少しお時間をいただければ…」といったところです。例えばキング・クリムゾンやレッド・ツェッペリンのように、原則的にアルバムで聴くようなアーティストは、元々7インチ・シングルの玉数も少なく、セットでと言われても無理ですからね。…10年ほどお時間をいただければ…。

そういう意味では、映画で使われた曲を7インチ・シングルでセット販売するというのは、案外面白いかも知れませんね。例えば1980年代のロック・コンピレーション的なサントラ盤がヒットした映画、「フットルース」「トップガン」「ロッキー(3or4)」「セント・エルモス・ファイヤー」あたりはいけますかね。…シングル・カットされてないと無理ですけどねぇ。

書きながらアタマの片隅で想像して「いやいや無理無理」となったのが、「アメリカン・グラフィティ」で使われた曲の7インチ盤セットとか、もう少し古い方向の企画セットだと、これも難易度がグッと上がりますね。フツーにサントラ盤が手に入るような映画でやってもあまり面白くないかもしれませんから、80sは無難過ぎますかね。…でも思い入れがある場合は、7インチ盤って案外楽しいものですよ。


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