昭和すぎる国会図書館のサービス

自称・塩野七生さん研究家としては、彼女の過去の雑誌での対談やインタビューは大変貴重である。もともとプライベートなことを多くは語らない方なのだが本人曰く

(インタビューを)少しは受けるが、たいていの場合は作品とか直接に関係のないことを支離滅裂に話して終わりということになりやすい。

この「直接に関係ないことを支離滅裂に話して」る部分こそが自分にとっては宝の山なのである。

とはいえ、過去の雑誌を探すことはなかなかに難しい。そうなるとやはり頼りになるのは我らが「国会図書館」なのである。(いや日本に税金払ってないから「我らが」はマズいか。。)この国会図書館には”遠隔複写”というサービスがあり、要はインターネットでこの本のこの記事をコピーしてくださいとお願いすると、それを送ってくれるサービスなのである。このおかげで、まず入手不可能であろう10年以上前の雑誌の記事が読めることは本当に、いや本当にありがたい。

ただこのサービスのプロセスがほーんとに昭和なのである。(平成ですら無い)。申込みこそインターネットで出来るがコピーされた記事は郵送のみ、支払いは銀行振込の後払いのみである。

こんなのスキャンしてPDFにしてメールで送れば郵送の手間も、郵便代も時間も節約できるやん。あと申込時にクレジットカードでの支払いをさせれば取りっぱぐれもなく、サクサク代金が回収できるやん。なにより”銀河を離れ”みたいな海外在住の人もこのサービスの恩恵を受けることができやん。

DXみたいなエラそうなことは言わんでいいから、平成レベルでよいのでシステム化を進めていただけないでしょうか?>国会図書館様。