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【注釈説明】デザイナーがわさわさ集まってくる求人条件、の注釈

文章書くときはいつも、語弊や誤解を減らすために詳しく書きたくなります。が、そうすると文字数が1万超えとかしちゃって誰も読んでくれなくなるので、言いたいことの本筋からずれてるところは注釈にして別記事に括り出すことにしました。

元記事はこちら → https://note.mu/gimmickdock/n/n00ae7e2dcd1c

※1 デザイナーは報酬にこだわらない?

無論、デザイナーにも報酬にこだわる人はいます。自身の生活のためというよりデザイナー全体の待遇向上の礎となるべく、頑張って交渉してくださっている方もいます。全デザイナーは己の報酬を上げるべく努力すべきであることは言うまでもありません。が、性根としてあまりそこにこだわりなかったり、その手の交渉が苦手で踏み込みたくない、というタイプの人が多いです。

※2 ブラック企業とデザイナー

デザイナーは誰しも、ブラックな労働環境を経験するか身近な人から見聞きしているものです。
特に、「働き方改革」という言葉が出てくる前に社会人になったデザイナーは、ホワイトを謳う企業の8割はブラックだろうとタカをくくっています。

※3 デザイナーの、成長への渇望度合い

待遇向上のためとか有名になりたいとかモテたいとかの「高みを目指す」的なものでなく、成長しないと情報の流れに追いつけなくなって死ぬ、という危機感にさらされています。デザイナーの業務領域の拡がりと深まりがすごくてなんかもうヤバイんです。常に肩で息してる感じです。

※4 デザイナーが「居ない」のか「足りない」のか

すでに優秀なデザイナーが在籍していても、「まだまだデザイナーが足りない」という組織は多いです。というか、デザイナーに限らず「人手は十分足りてる」なんていう組織は見たことありません。

ですが本記事では、話をわかりやすくするために「デザイナーが一人もいない組織」を対象としています。

※5 週4業務、1勉強、2プライベート... というサイクル

より詳しい情報が大堀さんのnote記事に書かれています。https://note.mu/holly/n/ne3e4ba96cf03

このサイクルにこだわる必要はなくて、「1日に2時間の学習時間」とか「月に1週間の学習ウィーク」でもいいと思います。大事なのは組織側で自学の時間(=業務やってはいけない時間)を確保することです。

個人的には「週に1日の学習デー」が業務と学習双方に集中しやすいと思い、そのペースを前提として記事を書きました。

なお、業務のペースをどうしても落とせないなら「週5業務、1勉強、1プライベート」でもアリだと思っています。繰り返しになりますが、重要なのは「組織側で自学の時間を確保すること」です。ただ、求人情報としてそのように提示したら人は集まらないでしょう。

また、プライベートの時間を削られるとその分何らかの体験に触れるチャンスを失うので、デザイナーとしての成長を阻害する可能性大です。短期的ならともかく、長期的にはそのような状況に身を起きたくないですね。

※6 デザイナーのワークライフサイクル実態

多くのデザイナーは「土日は仕事を入れないように時間管理してる」と言いますが、そのような人も詳しく聞くと副業してたり教本読んだりイベント登壇してたり、本人が「仕事」と認識していないだけでなんらかデザイン活動、またはそれにつながる何かをしています。

そもそもUXデザイナーの場合は「何かを体験すること」全般がデザイン活動の一環であり、「デザイン」と私生活に境目なんか無いですし。

※7 デザイナーの勉強できてる/できてない

自分は問題なく勉強できてるよ、という人もいるでしょうが、それは尋常ならざる時間管理スキルとモチベーションと集中力を持っている人で、国内デザイナーの上位5パーセントに入っていることは間違いないです。誇っていいと思います。

※8 デザイナーのメシ食いそびれ

「オレ、このページデザインに決着ついたら、昼飯買いに行くんだ...」「お前いま22時だぞ」といった会話を何度も聞いてきました。

ところで私は絶食時間が30時間超えたあたりから食欲なくなるんですが、これって一般的なんですかね。

※9 アウトプット > 性欲、の事例

2002年のドラマ「恋のチカラ」でも、美麗OL(演:矢田亜希子)から夜デートに誘われたデザイナーが夕方くらいにアイデア降ってきて「あーこりゃ今日のデートはキャンセルだなー」て言うシーンありましたね。

※10 組織から命令することの意義

人間は自分の意志と他者からの命令を潜在意識下では区別できないのだそうで、立場的に上の存在からの命令というのは、うまく活用できれば自己の幸福にとても大きく寄与するものだと考えています。

以下URLにある、「社外へ学習に出るために会社でバスを用意する。業務時間中に外出する後ろめたさを、『社のバスを乗り逃したらまずい』という感情で打ち消す」という下りとかも参考になります。
http://careerhack.en-japan.com/report/detail/990

※11 勉強の成果を発表

これって「ちゃんと勉強してるのか信用できない」っていう発想からくるんですかね。
だとしたらそもそも、「そんな信用できない奴を雇ってんじゃねえよ」と思うところです。

※12 SlackとTwitterに情報を流す

社内Slackに流すだけでは学習としての効果が薄いです。Twitterのような公共の場に流して情報発信を体験しつつ、思わぬところから指摘やら賞賛やら得られると、より学習の質が高まります。

また、業務中にTwitterできないような環境ではもはやデザイナーは生息できない(重要な情報をキャッチし損ねる)という点も注意されたいです。

Slack使えないとかもう論外。

※ -1 石原さとみ

個人的な好みで言うと深津絵里を例として挙げたかったのですが、2018年現在の一般的な日本人がイメージする「最も魅力的な人類」は石原さとみであるご様子につき、そちらを使用させていただきました。

※ -2 そもそもの記事の主旨

主旨としては、あくまで「デザイナーが魅力を感じるであろう雇用条件」をド正直に述べたまでです。

「デザイナーにもっと休みをくれ」「学習時間の調整は組織側で仕切るべきだ」と述べたいわけではないです。
時間をうまく使うスキルはどんな職種であっても重要であり、デザイナー自身が時間管理力を身につけて学習に注力するべきだと思っています。

ただ、それを身につける取っ掛かりすら掴めていないデザイナーが多いので、デザイナーを雇用したい企業はそのへんに目をつけたらいいんじゃん?と提案した次第です。

もし「デザイナーの自学時間を組織で確保する」のが当たり前になり、自分で時間管理ができないデザイナーが世に増えまくってしまったらそれはそれで問題ありですね。
でも日々の生活と仕事の時間管理(+命令)してくれる人工知能とかあったら、正直欲しい。

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