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湖池屋のヒットのメカニズム 8/22

こんばんは
今日はブックカフェで漫画版のバビロン大富豪の教えを一気に読みました。

今回はこの記事について取り上げさせていただきます。

流れに逆らう必要性

ヒット商品を生み出すのは既存の製品のような物を作っていても、意味がありません。起業で成功した方も、何か始めるならみんなと逆のことをやった方がうまくいくとおっしゃっていました。

しかし、企業に所属していてその期間が長いほど、自分の固定観念が邪魔をしていつも通りじゃないことが難しくなってくるでしょう。そういったときに外部の人間の意見を参考にするのも手です。

湖池屋の分岐点

記事の中では、キリンビバレッジでヒット商品を生み出した佐藤章氏が湖池屋の社長に就任し、業績を上昇させ、ヒット商品を出せるわけについてインタビューが紹介されています。

湖池屋に就任した際に、企業としてのポテンシャルが高いにもかかわらず、業績が伸びない点を明らかにし、ポテンシャルを生かした経営と製品開発に力を入れたとおっしゃっています。

記事を読んで

私が気になったのは、社長のポテンシャルを生かす点です。湖池屋は丁寧なこだわりを当たり前だと思って行っていたそうです。とにかく、職人気質な人が多かったのでしょう。

自分たちの長所を当たり前のように出せるのは製品の質の向上を図るうえで、とても重要ですが、マーケティングにおいては問題が発生する可能性があります。

職人気質の問題点

職人気質というのは、製品の質を向上させることが目的になり、顧客が求めているものとは違う方向性に進んだり、的確なマーケティングが行われないことにより、業績が振るわないことがあるのです。

例えば、スマートフォンのカメラの質の向上は顕著ですが、もし、カメラの質を向上させる方に力が入ってしまい、一眼レフのようなピントの絞りを合わせないとピントが合わないようになってしまったらどうでしょう。

職人としては、一眼レフのような技術力を追い求めることのほうが難しいとしても、消費者は操作が複雑なカメラは求めているわけではありません。しかし、そこまで極端ではありませんがあり得ることです。

最も見るべきところはどこか

そういったことが起きる背景には、企業の固定観念や顧客のニーズを見失うところから始まっています。客観的視点を忘れて行動しているうちに当たり前が社内特有のものになってしまいます。

カメラの質を上げる→顧客がカメラの質を評価する→売り上げが伸びる
という流れであって、カメラの質を上げる→売り上げが伸びるというわけではないことを忘れてはいけません。

他社との競争をしていくと、他社よりも質を高くすることが目的化して、このような状況が発生しやすくなります。湖池屋にとって、佐藤氏を社長として迎えたことが業績を上げる要素が詰まっていたといえるでしょう。

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