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ロン毛の陰陽師さんに救いを求める#11

マッチングアプリで出会った相手は、彼女を探していた訳ではなく、
まさかの仕事仲間を探すというミスマッチが起こり、
彼氏すら見つけられない28歳の私。
婚活うまくいくかな?

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社長からの提案

マッチングアプリに対して、勝手に不信感が募り、
一応、マッチングアプリは監視しているけど、
積極的に「いいね!」をすることはなくなった。

あー結婚までの道のりながーーーい!!
やっぱり無理なんか?

そんなネガティブな感情が渦巻いた。

なんか暗い顔で会社のデスクで仕事していたのかな?
社長が声をかけてきてくれた。

社長:「なかむーどうしたの?なんか元気ないね。」

私:「聞いてくださいよー。マッチングアプリで失敗して・・・」

社長は超気さくな女性。なんでも話せる間柄。
とんでもなく仕事ができて、今尚、現役のスーパー営業として活躍もしている、スーパー女性。
私は、社長の仕事のノウハウを入社してしばらくしてからずっと教えてもらっていたこともあって、社長にとてもかわいがってもらっていた。
一時期は、毎朝、始業前に会社に来て、私の顧客への提案の練習や、
探客まで一緒に手伝ってくれて、私の営業としての自立に自分の命をささげてくれた恩人なのです。

社長:「婚活ねー。もしよかったら、占い師さんあってみる?」

社長は、その占い師さんに長年みてもらっているんだそう。
結婚をあきらめていた年ではあったけど、縁あって昨年50歳で結婚をしていた。
その結婚を占い師さんは見抜いていた。

ある日、占い師さんにみてもらった時に、あなた結婚しますよと突然言われたそう。
社長が自分はどんな方と結婚するのかと聞くと、
目に特徴がある方と結婚しますよと。

実際、片目にハンディキャップがある男性と急接近して、結婚にまで至った。

そんなことあるんだ!と、私はその占い師さんに興味津々(笑)

その占い師さんは、その界隈ではとても有名な方のようで、
私のような一般ピープルの占いはしないそうだけど、
社長から占い師さんにお願いしてもらって、占い師さんに会えることになった。

事前準備として、生年月日と生まれた時間がいると言われ、
実家でこっそり母子手帳を探したけど、見つからず・・・
本当は話しかけたくなかったけど、母親に母子手帳がどこにあるのかと聞いた。

母:「あんた、変なことしようとしてるんじゃないの!?」

母子手帳を何に使うかを話すと面倒な感じがしたので、
何も話さず、いいじゃん!と逃げ切ったせいで、謎に心配された(笑)

ロン毛の陰陽師さんと待ち合わせ

高級ホテルのラウンジで待ち合わせ。
どんな感じの方なのか知らないので、ラウンジの入り口でそわそわしながら待っていた。
しばらくすると、
ゴールデンレトリバーみたいなフワフワな長髪のおじさんが近づいてきた。

ロン毛のおじさん:「こんにちは。」

おーーー。こんな感じの見た目なのね。と私の目はちょっと泳いだ。

見た目は、全く占い師っぽくはない。
高級ホテルのラウンジには似合わない、カジュアルな恰好のロン毛おじさんだった。

営業の癖がでる

席につくと、私は、その占い師さんのことが気になって仕方がなく、
正直に印象を伝えてしまった。

私:「パッと見た感じ、占い師さんに見えないですね!」

占い師といえば、ベールみたいな透けている布をつけて、
ミステリアスな感じですよねと伝えると、
ロン毛のおじさんは笑って、自分のことを話してくれた。

ロン毛のおじさんの実家は、名前は言えないけど大きな神社の生まれで、
代々、陰陽師として生きてきた家系なんだそう。
生まれた時から、見えない世界が見える能力があって、
その力を使って占いをされているんだそう。

へーーーーーー!!
陰陽師って現代にいるんだ!とビックリした!
陰陽師というと映画しか思い浮かばず・・・
実際の陰陽師さんは、野村萬斎さんには似てないなと思った(笑)

営業でいう、ラポールの癖?かな(笑)
席についた瞬間に、本題ではないところの話をしてしまったけど、
面白い話が聞けた(笑)

謎の四角の中の答え

ラポールが終わって、
生年月日と生まれた時間を伝えると、
四角形が12個書かれた白い紙とペンを出して、
漢字をいっぱい書いている。

何書いてあるか分からない(笑)

何が知りたい?と聞かれたので、
結婚ができるか見てほしいとロン毛の陰陽師さんに伝えた。

12個の四角形をペンでポンポンと移動して、

ロン毛の陰陽師さん:「もうすぐ結婚できますよ。」

おおおおおおおおおおおお!!!やったぜ!!!
私、結婚できるんだーーー!!と、とても安堵した(笑)
しかも、希望している婿養子で結婚できると教えてくれた。

ロン毛の陰陽師さん:「あれ??」

ロン毛の陰陽師さんは、またペンを四角形にポンポンと移動させ、
あれ?と何度も言っている。

私:「私の結婚大丈夫そうですか???」

ロン毛の陰陽師さん:「たぶん、お子さんは、ご結婚される前にいるかも。」

え???デキちゃった結婚なの私???
そんなモテ女子みたいな結婚なんだと笑った。

ロン毛の陰陽師さんの言うことを守る

私は、現状を変えたい、未来をもっと幸せしたいということを伝えた。
すると、ロン毛の陰陽師さんは、いろんなおまじないを教えてくれた。

【悪いものを祓ってくれるくれるおまじない】
朝起きた時、家を出る前に、
こそたくまやたくと3回唱え、最後に手を合わせ、手の間に息を3回吹きかけて。

【お願い事を叶えるおまじない】
かんながらたまちはませ
この言葉を2~3回唱えるといいよ。

月1回、月初または月末でいいから、神社に参ってみて。
鳥居の前で「奇化三光章」を唱えてみてなど、

白い紙が真っ黒になるくらい、吉方位、お墓の成り立ちや、
家に置くとよいもの、身につけるといいものを教えてくれた。

最後に、ロン毛の陰陽師さんに諭吉さまを本日のご料金としてお支払いして、お別れした。
なかなか高額な占いだったけど、生きる知恵をたくさんもらえて私は諭吉さまの価値は十分にあると思った。

本当に現実が変わるか分からなかったけど、
私はロン毛の陰陽師さんの言うことを信じてみることにして、
毎日、おまじないに取り組み始めた。
つづく・・・

28歳の私へのアドバイス

  • 悩みを素直に話せる相手がいてよかったね!素直に話したから、その悩みを解決できる糸口を提案してもらえたんだよ!

  • 人を信じる力が強くていいね!占いで当たったなんてたまたまと思う人もいる。人を信じる力が強いから、ちょっと騙されそうになることもあったけど、自分では解決できないことを、誰かにゆだねてみることができたから、人生が好転するような分岐点で、うまくいい方を選べているよ。

  • 占い師さんが、占い以外の生きる知恵を教えてくれたのは、あなたが占い師さんにとても興味をもって話しかけたからだよ。他人から興味をもって話してこられると、相手もこの人を喜ばせようと持ち合わせる知恵を教えてくれる。興味をもって話すってとっても大事だよ!

  • 占い師さんに教えてもらったおまじない、あの日からもう10年続けているよ。初めは何気なく始めたことだったけど、今は習慣になっている。人は継続することがとても苦手だけど、信念をもって続けるとそれが後にすごいパワーになって返ってくるよ。




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