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お盆のお供え物やギフトのマナーとは?基礎知識を徹底解説!

【お盆とは?お供え物やマナーの基本知識を知ろう】
仏教では、夏に故人を供養する「お盆」という文化がありますが、その歴史やマナーをきちんと知っている人は少ないのではないでしょうか。お盆の歴史は、推古天皇の時代(606年)が始まりで、一般的な家庭に広まったのは平安時代と言われています。
長い歴史の中で、様々な方法で供養されてきたのではないかと考えられていますが、基本の「故人を供養する」という部分は同じです。今回は、「お盆」のお供え物やマナーについてご紹介いたします。

お盆のお供え物とは?

お盆のお供え物は、ご先祖様がお盆に帰ってきた時に、魂を心からお出迎えするという意味があります。一般的なお供え物は、お盆の間に食べ物やお花を供えることと、親類などの初盆などに訪問者として持参する品物のことをさします。
遺族が初盆やお盆時期にお供えするものと訪問側のお供え物は、準備する物が違います。 まずは遺族側が準備するお供え物についてご紹介しましょう。

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遺族側がお盆に準備するお供え物

お盆で準備するものは、第一に亡くなった故人が好きだったものが良いとされています。その上で、お線香やお花を準備し、魂が帰ってきた時に歓迎と敬意を込めて霊供膳(りょうぐぜん)と呼ばれるお供物を添えます。
このようにお線香・お花・灯燭・浄水・飲食の5つを五供(ごくう)と言い、これらが仏教のお供え物の基本になります。
では五供を一つ一つ説明します。
①【線香‥線香をあげる習慣】は、日本では特別な時だけでなく、毎日仏壇に手を合わせる時に使う身近なものです。手を合わせる時にお線香をあげることで故人の供養になり、一説ではお線香の煙が、あの世に繋がる道になっているという説もあります。そのためお盆や仏事の時に、お線香はかかせないもので、大事なお供え物の一つとなっています。

②【お花‥お供え物のお花のこと】を「供花(くげ)」と言いますが、これは故人やご先祖様の魂がお盆に帰ってくる時に生花を供えることを言います。生花は故人が好きだったお花が一番良いとされていますが、一般的に多いのが菊の花。仏教では、供花はご先祖様の尊さを伝えるものと考えられており、大切なお供え物の一つとされています。

③【灯燭‥ろうそくの明かりや盆提灯であかり】を灯すことで、ご先祖様の供養になると言われています。提灯が仏前を照らし、ご先祖様がいつ帰ってきても良いようにお盆の期間中は提灯のあかりは消しません。ロウソクは線香をつける役割も担い、火の灯火には魂を浄化するといった一説もあります。ロウソクの火は危ないため、お線香をあげた後は消しましょう。

④【浄水‥お供え物のお水】が浄水と呼ばれ、魂を浄化するという意味があります。また帰ってきてくれた故人が喉が渇いた時にすぐに飲めるように浄水は絶やさないようにしましょう。浄水の考え方は宗派によって違い、浄土真宗だけは浄水は必要ないと言われています。宗派や地域によっても風習が違いますので、分からない時には年配の方やお世話になっているお寺の方に聞いてみましょう。

⑤【飮食‥お盆の時にお供えする食べ物のこと】を飲食(おんじき)といい、親族が食べるものと同じものをお供えします。お供えする飲食は、そうめんなら茹でるなどして、すぐに食べられる状態で準備します。基本はご飯、味噌汁、お新香、煮物、和え物といった一汁三菜を基本とした献立で生物などは避けましょう。お菓子うや頂き物も封がされたままではなく開封してお供えしましょう。

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訪問側がお盆に準備するお供え物

一般にお供え物には親族が故人のためにお供えするお供え物の他、親戚などの初盆やお盆の集まりの時に持参するお供え物があります。
通常どのようなお供え物が一般的なのでしょうか。知っているようで知らないお供え物を持参する時の基本やお盆に持参する適したお供え物をご紹介します。

お供え物を渡す時のマナー

お供え物を持参する時には、お供え物のマナーがあります。押さえておきたいポイントが3つありますので、ぜひ参考にしてください。
①お供え物には、故人へのお供え物ですから、故人が好きだったものが良いでしょう。 故人が好きだったものなど話題を出すだけでも遺族をを慰め故人を供養することにつながります。またいくら好きだったものとはいえ、生物やすぐに悪くなるものは避け、仏壇に供えていてもすぐには悪くならないものにしましょう。

②のし紙を掛けましょう。お供え物には、のしをかけ表書きに「御供(おそなえ)」または「御供物(おくもつ)」、その下に自分の名前を記載しましょう。のしは白黒、または黄白の結び切りの水引が基本になりますが、こののしの色は地域によって変わりますので、地域の習わしに沿うようにしましょう。

③持参したお供え物は家主に手渡ししましょう。お供え物をそのまま仏壇に置くのではなく、直接家主に渡しましょう。渡すタイミングは玄関先はNGです。部屋に通されてから挨拶をするタイミングで渡すのがベストです。また以前は「つまらないものですが」といった言葉もよく使われていましたが、最近では「つまらないもの」という表現は良くないという風潮もありますので使わない方が良いでしょう。

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お供え物(贈り物)として適しているもの

お供え物として適しているものは、食べ物や飲み物がベストとされています。後に残るものは「縁起が良くないことが後を引く」という考えから縁起が良くないとされています。そのため食べるや飲み物など消えてなくなるものを選びましょう。 そこで故人が好きだったものが前提で、適しているお供え物は3つ。何を持参するか迷ったらぜひ参考にしてくださいね。
①お菓子や飲み物など個装されているもの。
②常温保存できるもの
③親族や訪問者で分け合って食べられるもの

おすすめのお供え物(贈り物)

①仏事専用のお菓子「をぐら山春秋仏事包装 大缶」
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お盆の時期には、ネットショップや地元のお菓子屋さんなどに行くと、仏事専用の包装がされたお菓子などが販売されています。何を持参するのが良いかわからない時や迷った時にはこのようなお盆用のお菓子を購入すると良いでしょう。
「をぐら山春秋仏事包装 大缶」は、日持ちの良いあられを個包装にしており、包装も落ち着いていて気品のある印象。あられ1枚1枚にこだわった上品な味わいは贈り物にふさわしい一品です。

②ビールやジュースなどの飲み物 「お酒 ギフトセット」
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お盆には親戚や知人が集まることも多いですよね。そんな時にもらって嬉しいものの一つがビールなどのお酒やジュースではないでしょうか。
集まりごとの時には飲み物はあり過ぎても困らない上、のちに余っても日持ちする缶ビールや缶ジュースなどの飲み物をおすすめします。パックのジュースやお酒は長持ちしないため避けたほうが良いでしょう。

③故人が好きだったフルーツなどの「フルーツの籠盛り」
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仏壇に飾るものの中で最適なものと言えば「フルーツ」がその一つでしょう。リンゴやバナナなどはよく仏壇に置いてありますが、手土産として喜ばれるのはスイカやメロンなどの丸いものがおすすめ。
丸いものは円を表わし、縁が繋がるという意味があり仏事には特に演技が良いとされています。最近ではフルーツの籠盛りも販売されており、こちらも大変喜ばれるギフトですよ。

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まとめ

いかがでしたか。知っているようで知らないお盆の基礎知識。ポイントを押さえて、お盆のお供え物をしっかり準備(または持参)しましょう。
故人の思い出話に花を咲かせることで、故人の供養になりますので、ぜひお供え物は思い出話に繋がるようなものを持参しましょう。
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