その努力、ひょっとして「見捨てられたくない」為？

向上心ある人は素敵ですか？

　常に自分を高めようとし、知識やスキルを次々と身に付けようと努めている人を、皆さんはどう思うだろうか？

 

　多分ほとんどの人が、こういった向上心溢れる姿に魅力を感じるだろう。

 

　現状に満足せずに学び続ける姿勢。
　上を目指し続けるハート。
　溢れる熱意。

 

　自分もそうでありたいと、これを目指そうとしている人もたくさんいるのではないか。

 

　けど、実は皆さんが思ってる程、必ずしも向上心ある人全員がプラス思考ではないとしたら？

 

仕方がなく頑張るという「ネガティブモチベーション」

　自分で言うのもあれだが、私も「いつも頑張っていて偉いね」とよく褒められる一人である。

 

　確かに、私は毎年必ず、最低でも何か一つの新しいことを学ぶようにしている。
　資格を取ってみたり、何か大胆なチャレンジをしてみたり。
　普段からコツコツと語学勉強もし、ジムトレーニングも既に数年間続けている。

 

　うわべでは向上心あって努力家であるように見える。
　が、実際はそれ程ポジティブではない。

 

　もちろん私にも叶えたい夢があり、達成したい目標がある。
　その為に日々精進しているというのもあるが、同時に私は
「努力しない」ことを恐れている。

 

　不安に駆られて仕方がなく頑張っているという、ネガティブなモチベーションにも働きかけられているのだ。

 

「努力」状態を保つのは、不安だから

　私は、いつも「見捨てられる」ことに怯えている。
「愛は条件付き」という間違った認識を持っている。

 

「弱いと受け入れられない」
「成長しないと愛されない」

「今以上に踏ん張らないと、走り続けないと、皆から『いらない人間』と見られ、一人ぼっちになってしまうのではないか……」

 

　よって、精神安定の為に、努力している状態を常に保っている。
　これを通して、安心感を得るのだ。

 

　そのせいで、努力をあまり楽しめない時がある。
　人の目を気にしてしまうので、その分余計なプレッシャーがかかってしまうからだ。

 

　考えの癖を変えるのは、容易い事ではない。
　幼い頃から持っている思考回路を変えることとなれば、特に難しい。

 

　「こういった形の努力は何かおかしいのではないか」と、時々自分でもそう思う。
　何とか意識を正そうと試みようとも、未だに上手くいかない。

 

　ただ良い点もある。

 

　辛い事があっても、自然反応で自分を強くしようと心が動くのだ。
　よって、簡単に諦めたり、へこたれることは滅多にない。

 

　何とも言えないことだ。

　が、まぁ、打ちのめされてしまうよりはマシかもしれない。

 

さいごに

　いくら頑張っても中々自分に満足せず、かえって焦りが募る人は一度立ち止まって
モチベーションが
実際どこから来ているのか
を反省してみると良い。

 

　ひょっとしたら、その努力も「見捨てられたくない」為だけにしているのではないか？ 

（はてなブログ同時掲載：https://www.gifteddecoboko.com/entry/2020/01/28/080000）

（画像素材元：https://pixabay.com/ja）