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2024/08/03の日経新聞を読んで

米株式市場を主導してきたAI相場に陰りが出始めた。アップルなど巨大テック7銘柄の時価総額はピーク比で約1兆9000億ドル(約280兆円)目減りした。AI普及に伴う需要爆発への期待から一握りの巨大テック銘柄にマネーが集中したが、4~6月期決算を通じて巨額投資の収益反映を確認できない状況に投資家はしびれを切らす。記事を要約すると共に所感を述べたい。

  • マグニフィセント・セブンの時価総額は7月10日のピーク(約16兆9800億ドル)から3週間で約15兆1000億ドルに目減りした。

  • S&P500種株価指数の採用銘柄全体に占めるMAG7比率もピーク時の36%から8月2日までに3ポイント近く切り下がった。

  • 「テック企業によるAI関連支出の重要な初期段階はすでに過ぎた。設備投資を現状のペースで拡大し続けられるのか疑問を投げかけるのが賢明だ」と米運用大手ティー・ロウ・プライスのデイビッド・アイズワート氏はこうみる。

  • 1株当たり利益(EPS)が市場予想に届いても売り込まれる事例があった。

  • 例えば、グーグル持ち株会社アルファベットはAI関連の投資加速が嫌気され、5%安となった。

  • 「AIによる成長ストーリーを語ってほしいと市場が企業に求める局面から、投資の果実を実際に見せてほしいと求める局面へと転換していく」と米BofAセキュリティーズのサビタ・スブラマニアン氏は指摘する。

  • 期待先行から実績を吟味する時期に来ている。

【所感】
私が購読する敬愛する金融日記の著者である藤沢数希センセはこの事態を予言していた。AIは期待値が高まり高まり期待先行が進んだが、実績はどうだ?ん?という感じで投資に対する果実が数字上見えないため、多くの投資家が一斉に売りに出した。マグニィセントセブンの時価総額が約一兆八千億ドル、1ヶ月で吹っ飛んだことになる。非常に驚くべきことである。とはいえ、若輩者ながらも大手DX企業に勤める私はビジネスの最前線で感じることは、AIブームはまだまだ途切れるどころか勢いは伸び続けているというのが、率直な感想。株式投資で大事なことは長期積立分散。もう一度言いたい。長期積立分散、再度肝に銘じよう。

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