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芦屋浜団地(シーサイドタウン)

 神戸市東灘区に引っ越した当初から、東の方向に見える異様な外観の高層アパート群が気になっていました。
 そこで、深江から約1時間歩き、実際にこの住宅団地を訪れてみました。

 その高層住宅群とは、兵庫県芦屋市高浜町、若葉町の「芦屋浜シーサイドタウン」です。
 1972年3月に策定された「芦屋浜埋立地構想・計画」に基づき建造されました。
芦屋市、新日本製鐵、竹中工務店、高砂熱学工業、松下電工、松下興産から構成される「ASTM」により建設されました。

「シーサイドロード」と団地
芦屋川沿いから望む団地

 建物の特徴をWikipediaから引用します。

建築の際立った特徴として、階段室部分を柱、5階ごとの共用階部分を梁とした巨大な鉄骨ラーメン構造を採用したことが挙げられる。この巨大な構造体に、工場で作ったプレキャストコンクリート製住居ユニットをはめ込む。この工法により住居内には梁がなく、間取りが自由で広く使用できるメリットが生まれた。(中略)
芦屋浜全域で真空ごみ収集システムを整備しており、高層住宅地区では日々のごみは、各棟の共用階と1階に設置されたごみ投入口からボトムバルブ室に蓄えられた後に、1日4回真空ごみ搬送パイプによって埋立地南東の焼却場に自動搬送される。

ウィキペディア「芦屋浜シーサイドタウン」
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%A6%E5%B1%8B%E6%B5%9C%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%B3

 また、5階ごとに「空中公園」と呼ばれる共用階が設けられていることも特徴です。

 建物の高さは、1番高い棟が「芦屋浜高層住宅 アステム芦屋3-1住棟b」で、84.9m(地上29階)です。

 なお、竣工直前に教育問題に関して芦屋市と兵庫県の間で対立が生じました。1979年、芦屋市は県への対抗として、シーサイドタウンへの給水の停止、地区の学校を開校させないなどの措置が行われたとのことです。

青色の外観がかっこいい
芦屋浜センタービル
グルメシティ芦屋浜店


 団地内には、ダイエーグループの「グルメシティ芦屋浜店」があります。
 同建物には西松屋、ココカラファインなどが入居しています。

 その近くには芦屋浜センタービルがあり、芦屋浜医療センターや学習塾などが入っているようです。その眼前にはバス停がありました。

 また、公園や緑地が多いことも特徴だと思います。

【寄り道】

海技大学校

独立行政法人海技教育機構 海技大学校

 独立行政法人 海技教育機構が設置する、船員教育機関です。
 国家資格である三級海技士(航海・機関)を取得することが目的であるため、既に海運会社に雇用された、一般大学出身者などへの教育も行われます。

 私も商船高専在学時、同機構が所有する練習船で合計1年間の航海実習を行いましたが、その時、ここの学生とも乗り合わせました。

 前身である海技専門学院は、私が在籍している現・神戸大学海洋政策科学部、東京海洋大学などが合併して設立された海員養成所でした。

県立芦屋高校

兵庫県立芦屋高等学校

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