ハードルの高さ…

鉄道が開業して150年とか。新橋〜横浜までの29キロあまり。
でっかい鉄塊が煙をあげ、けたたましく警笛を鳴らし、蒸気を噴き出しながら進んでいく様を目の当たりにした市民の驚き言ったら如何許りか…。

日常の中にこうした驚きってどんくらいあるだろうか。何が起きても驚かない、驚けない時代にあっては、驚きのハードルって結構上がっているだろうし、喜びや楽しみの度合いも然りであろう。

プロ野球セントラルはヤクルトの3連勝で幕を閉じた。まぁ阪神贔屓としても、借金3の3位というしーずんの結果が全て。でも矢野監督も最後だし、最終戦まで見届けなくてはと、しょっぱい試合を見ていたわけだが、今や電車に揺られながら、ともすれば歩きながらでもリアルタイムで観る事のできる時代。

子供の頃、未来では歩きながらテレビを観ることができるなどと言われても、あのおっきくて思い箱をどうやって持ち運べるんだ…と想像も出来なかったが、今やそれも当たり前。やはり驚きのハードルは上がっているんだろう。
言い換えれば、鈍感になったとは言えないだろうか。
驚きのハードルが上るに連れ、喜びや楽しみのハードルも上がっておろう。出来るなら、喜びや幸せ、楽しみのハードルは低めに設定しようと意識はいつも持ち合わせたいものだ。

土曜の朝から昼にかけてのNHK-FMはピーター・バラカン、ゴンチチがそれぞれ担当する音楽番組が続く。これらの番組をベッドでうだうだしながら聴くのが至福のひととき。
こんなことにプチっとした幸せを見出せる意識こそ大事なんだろうな。

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