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日常に溶け込むデザインとは

Hello WORLD.
今日はUIデザインというより、見よう見ようと思っていた、深澤直人さんのYoutubeを私はいいなーと思った内容を2点だけ!抜粋して紹介したいと思いました。1時間くらいの内容で倍速で聞いたので、この記事で全ては触れません。そして私の解釈も大いにあるので、ぜひこの記事を読んで、実際の動画もみてもらえたらなー、なんて思います。

この動画、以下の内容で構成されています

Chapter
0:00 オープニング
2:00 講義開始「統合デザイン」という考え方
22:19 今デザインにできること
27:25 美しい考え方
33:24 気づける人
41:28 Design Thinkingは考えることではない
48:27 集合的無意識
51:07 Affordance
59:35 美は人とモノと環境の関係の美しさ

深澤直人さんというと、無印良品のイメージが強かったのですが、今回の動画は多摩美術大学の統合デザイン学科の話から、デザインというもの、考え方という大きなテーマで話されている第一回目の動画でした。

チャプターで話をすると講義開始から、統合デザインというものの考え方からスタートします。

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まずこのスライドにシンプルに痺れた。
デザインというのはデザインという中でもデジタル、グラフィック、アートなど敷居を持ちたがっているし、他の領域でもデザインということと分断して考えられている。けれど、実態はそうではない。すなわち、人が生きているときには一つの体験としていろんな要素が混ざり合っているよね。という考え方。それを認識するということがデザインの最初のステップなのではと。個人的に私はAppleはハードウェアもソフトウェアもOSも全て一社でつくっているから、シームレスな体験が届けられているな、と感じているのでそれは何か重なる部分があるなと感じました。


Design Thinkingは考えることではない

これが一番日響いたので、これを抜粋したいのですが、デザインというとクリエイティブで想像力を持った人たち、新しいことを生み出せるとか、という思っていました。でもそれを因数分解することってあまりできていなくて、クリエイティブってなに?とか、そういうことの解答というか、意見でしっくりするものがあまりなかったように自分は思っていて。

今回、「無意識な感覚を意識的に気づくことが想像の源泉だ」とおっしゃっているパートがあり、つまり人間は無意識的に常にいろんな変化に気がついているといいます。例えば、エレベーターはいつも無意識に乗っているものの、(3階のボタンを無意識に押していて3階のボタンがどこにあるのかなんて誰も覚えていない。笑)そしてそれは日常的にあり、人間とは特に日常の習慣の中での違いに気が付きやすいという話。でも実はそれってみんな気がついている感覚だよね。と。かっこいいスニーカーだなー、これいいなーと思って買ってみたら、結構街でいろんな人が履いていた、みたいな。そういう無意識で直感的に感じるもの、それ自体は人間同じように感じていると。けれどデザインというのはその無意識で直感的に感じているものを、意識的に捉えらえること。それに気が付くことができるということ。それがデザインの最初のステップであると。

面白いなー、と思いました。確かにそれはスキルというか、意識を常に向ける必要があるということですが、なんか、28歳でUIデザイナーになったわたしにとってホッとしたというか、もっと先天性のある、センス領域だ、というデザインが、違うけど、すごく納得のいく表現をされているなと感じました。

そこの気づきからそれを自分にインプットして、発酵させ、具体、定着とステップを踏んでいくプロセス全てがデザインだとおっしゃっていました。

それを積み重ねていくことが、自分の感覚に気がつける、そうすると人の感覚にも気が浸けるようになり、共感できるようになると。

最近、共感思考。いわゆるデザイン思考(Design Thinking)と言われている根源の話はこれだなと感じた次第です。共感の前には、「無意識な感覚を意識的に気づく」があるということ。

Affordance  環境が動物に与える「意味」

ここはとても好きなパートでした!笑

Affordanceという造語があり、Richard Wentworthという方がその「Affordance」を感じた瞬間の写真が紹介されているのですが、人間はその環境において最善の方法を導き出している、ということで、その時々で変わっている。それは人間は生と死の判断をするときに生を無意識的に選ぶと同じように、その瞬間瞬間の判断において、人間は最も合理性の高い判断をしている、そしてそれは「美しい考え方」だなというお話でした。

実際に写真をみると、なるほどー。と思うのでぜひみてほしいです。またその美しい考え方。も無意識に行われているなーとおもっていて、意識的に気がつけたのであれば、その思考プロセスをしっかり後からでも追っていく、ということが大切であるという認識もまたこの動画をみて感じました。

いつもはUIデザインのことばかりを考えている私ですが、デザインということをすごくおおきなスコープで捉えながらも、人間の生活における通常の状態と周りとの調和。というUIデザイン、UXデザインでもその人にとってどうなんだろうと考えている視点は似ているし、デザインって唯一無二をつくりだすのではなくて、愛を持って目の前の人のために考えて、インプットアウトプットを繰り返していくものだから、共感という渦になるのだろうなと、デザインということの認識というか、根本の大きな器の部分を考え直すきっかけになる動画でした。

ではまた。



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