フリーランスになったので開業届を出しに行くことにした

イントロ

1/31 日付けで前職をやめてフリーランス(無職)になった。

28 歳から前職の職場でエンジニアを 3 年間やって、もう出勤なんていやだ〜フルリモートが良い〜飲み会行きたくない〜ってなったので会社を辞めた。おれは自由(無職)になった。

ただ無職を続けるには財布も口座も寂しすぎたので、しかたなくエージェントに登録して商談してフリーランスとしての仕事を決める。3/1 からフリーランスとして本格的に稼働しないといけなくなった。さらばおれの無職期間。なによりも愛してた。暇になったらやろうと思っていたことなにひとつやれなかったけど。

で、フリーランスといえば開業届だ。よくわからんけどたぶん開業届だ。おれみたいに仕事やめて社宅の名義変更するときに契約者の職業欄に「無職(求職中)」と書きたくなければ開業届は出しておくべきだ。よく「無職(求職中)」でマンションの審査とおったなっていまでも思う。奇跡だった。

3/1 からフリーランスとして稼働しはじめるし、仕事始まったら忙しくて開業届のことなんて忘れてしまうかもしれんし、そもそも無職で暇でやることないし、いよいよ開業届を作成して提出しに行こうと決心した。

その一日の記録。

仕事辞めたときのこととか、エージェント登録して商談して案件獲得したときのことはこっちの記事に詳しく書いてるので、同じような境遇にひとはぜひ読んで。

money forward で開業届を作成する

まずは開業届を作成しないといけない。

開業届に関して知識ゼロのおれは開業届についてググって、開業届の作成方法について調べる。money forward で作成できるらしいので、じゃあそれでいいじゃんってなって、アカウント作って、指示通り項目に情報を入力したら、一瞬で pdf が出力されて開業届の作成が完了する。一瞬は言いすぎたけど冗談抜きで 5 分くらいでできた。最高。

使ったサービスはこれ

なんか屋号っていうのがあって、どうしよかなって迷ったけど中二病っぽいのが良いなっておもって「エイロネイア」っていう屋号にした。アイロニ(皮肉)って言葉の語源。屋号なんてものは中二病っぽければ何でも良い。こういうのは考えれば考えるほどダサくなるので、直感に従って出てきた単語をぼーんって入れるのがいちばん。

そうそう、この money forward のサービス使うと、開業届と同時に青色申告承認申請書っていう、青色申告するのに必要な書類まで作成してくれる。気がききすぎている。で、おれは開業届と青色申告承認申請書の pdf データを手に入れた。あとはこれをプリントアウトして、近くの税務署に持っていって提出すれば晴れて個人事業主の爆誕である。

運動不足だったので税務署まで歩いていってきた

開業届と青色申告承認申請書は郵送で提出してもよかったけど、無職は暇だし、外がめちゃめちゃいい天気だったので歩いて税務署まで行くことにした。

いい天気な画像

どこの税務署に行けばいいかはこのサイトで調べられる。

自分の場合は博多税務署に行けばいいらしいのでめちゃめちゃ遠いけど、最近運動不足なのでがんばって歩いていくことにする。

久しぶりに昼間に外に出たので日光の針が眼球を潰しにきて吸血鬼の気分だった。道中は雲ひとつない空をみながら引きこもりには貴重なセロトニンの分泌を促すために、腕まくりをしてできるだけ皮膚に日光を当てることを心がながら歩いていた。

日光に眼球を潰されているときの画像

税務署の近くに本屋を発見したので、帰りに寄ることを決める。最近は博多駅のでっかい本屋にしか行ってなかったので、こういうこじんまりとした本屋も覗いてみたくなった。地元の本屋っぽい。

いい感じの本屋の画像

この本屋には開業届を提出した帰りに寄ることにして、まだ開業届をプリントアウトしてなかったことを思い出したので、線路を挟んだ向こう側にあるセブンイレブンまでいって、プリンタに入れる小銭がなかったので午後ティーを買って千円札を崩して、開業届と青色申告承認申請書をプリントアウトして、持参していた空のクリアファイルに入れて、セブンイレブンを出る。

来年の七夕の短冊には「セブンイレブンのプリンタが、現金と nanaco 意外のキャッシュレス決済にも早く対応しますように」と書きます。
午後ティーを一口飲んで、少し歩くと税務署に着いた。

ついた画像

実地に足を運んだ理由として、天気が良かったから、運動不足だったからという理由はもちろんあるけど、そもそも税務署という場所に一度も来たことがなかったので、どんなところなのか見てみたかったというのもある。社会見学。

中に入るとけっこう人がいた。タッチパネルを操作して、整理券を取って、プリントアウトした開業届に個人番号を記入しないといけなかったから、書類記入用の台のところに行って、マイナンバーカードみながら開業届に個人番号記入して、コロナ対策でひとつ飛ばしでしか座れない椅子に座って待機する。

待機中の画像

けっこう人がいて、みんな個人事業主とか経営者なのかなって思ってたら窓口の方から「相続税が〜」みたいな話が聞こえてきて、あ〜そういうひともいるのか、そりゃそうだよなって感じだった。ipad で kindle 開いて会計の勉強してたらわりとすぐ、座って 10 分くらいで窓口に呼ばれて、クリアファイルから開業届と青色申告承認申請書を渡して、判子押してもらって、控えの方の書類を返してもらって、窓口にいって 10 秒くらいで「はい、受け取りました〜」って言われて、個人事業主が爆誕した。

小説を買って読書して帰る

ぶじ個人事業主を爆誕させることができたので、さっきの本屋で小説を買って、近くのいい感じの公園でゆっくり読書してから帰ろうというたいへん素晴らしい計画を建てる。

小説は大江健三郎の『死者の奢り・飼育』にした。たしか引きこもりだった大学生時代に古本屋で買うだけ買って、最初の死体処理のアルバイトの話の途中までしか読んでなかったはずで、多分もう本は失くしてしまっているはずなので、再購入した。

公園で読むという計画だったけれども、トイレに行きたくなったので、近場の商業施設を探してたらコメダ珈琲があったので、お腹が空いていたのもあって遅めの昼食を食べて、ソフトクリームを積んだカフェオレという最高の飲み物と、モスバーガより食いにくいハンバーガを食べた。カフェなのにファミレスみてえな喧騒の店内で大江健三郎の『死者の奢り』の一遍だけ読んでしまうことにする。

飯テロな画像

読み終わったので帰宅することにする。

いよいよ仕事がはじまる

いよいよ 3/1 から仕事がはじまるわけだけど、新しい環境なので不安しかない。ただこの不安は自分でどうにかできる類の不安ではないので放置している。実際に仕事が始まったら意外とやっていけるって思うかも知れないし、ぜんぜん技術力がついていけないってなるかもしれない。そんなのは始まってみないとわからないことで、とにかく自分は契約を打ち切られないことを目標に頑張ることしかできない。それでいいと思う。

契約を打ち切られても死ぬわけじゃないし、またエージェントに商談セッティングしてもらって新しい仕事を見つければいい。いずれ自分のレベルとか性質にあった仕事が見つかるはずだ。もちろん今回の仕事がうまくいくのがいちばんいけど。

これが自分が開業届けを提出した日の記録。
おしまい。

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