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Return of the Obra Dinn ゲームレビュー

オブラ・ディン号の帰港
とっても面白かったのでぜひ紹介したいと思います。
※大きなネタバレのないように気をつけてはいますが、
 画像等を貼っていることもあり、神経質な方はご注意を。

⭕あらすじ
時は1802年。
海上で行方不明になったはずの
オブラ・ディン号が、突然無人で港に帰った。
この船の調査をするために、
保険調査員である主人公が派遣された。
とある人物から渡された「手記」と、
「残留思念を読み取れる懐中時計」を頼りに、
60人全員の身元と死因を探る。
(※本当に全員当てないとクリアできません)

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⭕向いている(と思われる)人
探偵に憧れる人🌟
オカルトが好きな人🌟
グロ耐性がある人🌟
真面目で粘り強い人🌟

人を選ぶゲームということは確かかもしれません。
私は何度かさじを投げそうになりました。
ときにはたった3人特定するだけで2~3時間かかることも。
※人が死ぬ瞬間をたくさん見なくてはいけないので、
グロテスクな表現が苦手な人は気をつけてください。

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この序文を見るだけでもうわくわくします。

⭕わたしの購入理由
メアリー・セレスト号がモデルと思われ、
都市伝説好き、推理好きに刺さったから。
これはなにかオカルティックなことが
起こる予感がします。

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⭕ゲーム内容
船内の死体のそばで懐中時計を使うと、
本人の死の瞬間を見ることができます。
その時のセリフや、まわりにいる人物などから
身元と死因を類推するゲーム。

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懐中時計を使って…

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過去へ…!

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銃を撃っているのは誰…!?

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手記を見ながら人物と死因を一人ずつ特定していきます。

⭕画面の雰囲気
モノクロ3D一人称視点。

もしもこのゲームがフルカラーだったら
グロテスクすぎたかもしれません。
ドットの表現が非常に美しく、
本を置いたときに
周囲のほこりが舞うところは必見です。

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⭕クリア時間
・20時間程度
普通に勘が働く人ならもっと早くできると思います。
メモが不要のらくらくプレイ。

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船内をぐるぐるすることになります。地図がわかりやすくてよかった。

⭕プレイした印象
とても硬派なゲーム。そしてめちゃくちゃ地道。
頭を使うので、一度に集中してできる人向け。
次のプレイまでの時間が長いと、
すっかり内容を忘れて全体の把握に時間がかかってしまうかも…。
身元が確定するのは3名正解ごと
確定すれば、手記に記されます。(とてもやさしい機能)
名前(と似顔絵)と安否が一致しなければ正解にならない!
一度も名前を呼ばれていない人も…(※そういう人の方が多いです)

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悲劇の記録ですものね…

⭕楽しいところ
自分の予想があたったときがとても楽しいです。
身元が3名確定すると音楽が鳴り、手記が更新されます。
それを見て、どこが当たっていたのか確認しながら
他の人物への足がかりにするところが、とてもわくわくします。
もしも死ぬ間際に名前を呼ばれていたら、
確実に身元が分かるのですが、そういう人はごくごくわずか。
あとは服装の特徴や出来事から推測するしかありません。
例えば、
(Aさんは士官候補生だったので、
Aさんと似た服装をしているBさんも、士官候補生かも!)
(襟がゆったりした服を着ている人は中国人かも!)
(喋っている言葉がイタリア語なので、
乗員乗客の中でイタリア人を探そう!)
(航海士の隣でご飯を運んでいるから司厨手に違いない!)
などなど、多くの場面から類推して
該当者を絞り込んでいくことになります。
この試行錯誤の過程がほんとうに面白いです!
ちなみに、中盤が一番難しいかもしれません…。
分かりやすい人を優先して身元特定した後でも、
まだまだ人数が多い上に
人物同士の関係性がよく分からずにとても苦労しました。
かといって、後半の難易度が下がるかというと
そうではないのでご安心を(?)
なぜなら、身元特定が難しい&死因が分かりづらい人が
最後に集まってしまうからです。
それでも、よくよく見ていけば、きちんと分かるようになっています。
しかし、時には山勘も必要かもしれません。
不確かな予想でも一旦は記入しておくこと、意外に大事です。
そして、少しずつ埋まる円型の進捗リストを見るのがとっても楽しいです。
ゲームが進行している満足感が得られる上に、
どの程度の進捗なのかひと目で分かるので本当にありがたい演出です。

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これが

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こうなって

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こうなります。

⭕苦労したところ
ひとりの身元が判明しないと、
他のもうひとりの身元が判明しない場合があること。

Aさんを殺したBさんは誰?
そのBさんを殺したのは誰?
と疑問が数珠つなぎになることも!
外堀から埋めていき、一つずつ解消していくのが解決への糸口でした!

⭕コツ(?)
■すべての残留思念を最初に見よう
基本中の基本かもしれません。
ゲームスタートから、一つずつ残留思念をたどっていけば、
一部を除くほぼ全てのページは埋まります。
まずはこの状態に持っていければ、
よりヒントが多い状態での推測ができるようになります。

■船上での人々の絵をよく見よう
→服装、立ち位置、顔つきなどから職名や出身地を特定しやすくなります。
こんなに同じ職務の人間同士でグループが形成されているとは…
ここに気づくのが早ければ、調査はもっと楽だったかもしれません。

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とてもだいじ。

■過去を歩きまわってよく見よう

その時死んでしまった人だけでなく、
同じ時系列に他の人が何をしているのかも
大変重要になります。

■すべての情報を活用しよう
・時系列順に見る
・人物別に辿る(こちらはブックマークを活用)
・絵からの推測してみる
・乗員乗客リストから推測する
すべて試しました…もはやクロスチェック状態です。
逆に言えば一つの見落としも許されないくらいそこそこ難しいです。

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これはほんの一部。お、多い…!


面白さの100分の1も伝えられない語彙力しかないのが悲しいですが、
オカルト好き、推理好きの人にはぜひやっていただきたいゲームです🌟


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Return of the Obra Dinn 公式サイト
https://obradinn.com/
Nintendo Switch版 ダウンロードサイト
https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000024506


Return of the Obra Dinn
■ジャンル
 アドベンチャー/パズル
■CERO
 D (17才以上対象)
■メーカー
 3909
■視点
 一人称
■配信日
 2019/10/18(※Switch版)


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