給食室に潜入!手作り“ゴロゴロさつまいもパン”
朝の7時からパン作りを始める姿はまるで職人。
生地作りから二次発酵、成型まで心を込めて作っていく手作りパンは柏木小学校で大人気な給食メニューです。そんなパン作りをする給食室に潜入しました!
こんにちは、グリーンハウス note編集部いわちゃんです!今回は柏木小学校の岡庭栄養士とグリーンハウスの立岩さんに給食作りを案内してもらいました。朝の7時半から仕込みをはじめ約4時間かけて約400食分のごはんを作る、なかなか入れない給食室での調理の様子を最後までぜひご覧ください。おなかがすくこと間違いなし!
【プロフィール】岡庭栄養士
新宿区柏木小学校にて栄養士を務める。普段からおいしい料理を見つけては家で作り、給食で提供するなど食への関心と子供たちへの熱い想いをもちながら日々給食の献立・レシピ作成なども行う。
【プロフィール】立岩 慶喜
グリーンハウスグループ 株式会社ジーエスエフ
岡庭栄養士の考えた献立やレシピをもとに一緒に給食を作り上げていく。子供たちに喜んでもらいたい、食への興味をもつ子供たちが増える様にという想いをもちながら日々業務を行う。
Step1 材料を混ぜて、生地をこねていきます
岡庭:今日はさつまいもがゴロゴロ入った手作りパンを作っていきます!まずは大きいボウルとふるいを使って、だまが無いように小麦粉をふるっていきます。
立岩:ふるった小麦粉にイースト、砂糖など材料を混ぜて、グルテンが出来る様にしっかりと捏ね上げていきます。力のいる大変な作業ですが、この生地の変化が面白いんですよね~
〈写真:岡庭栄養士〉
Step2 こねあがった生地に、さつまいもを加えていきます
立岩:こうしてこねあがった生地に大量のさつまいもを何回か分けて混ぜ合わせていきます。
岡庭:実は手作りだからこそ、ここまでゴロゴロたくさんさつまいもの入ったパンが作れるんですよね。できた生地を購入すると原価も上がってしまいますし。手作りだからこそ作れる、具沢山のパンを子供たちに食べてもらえるのはうれしいです!
Step3 一次発酵
岡庭:続いて一次発酵です!今日は約400個のパンを作るために、この生地づくりを5回繰り返して児童全員においしい手作りパンを提供できるようにしています。一次発酵前と後を比べると、イーストの力により発酵が進んで膨らんでいることがよくわかりますね!
Step4 成型
立岩:一次発酵を終えた生地を切り、児童みんなに平等に食べてもらえるように重さを量りながら生地をカットしていきます。
立岩:そして生地を丸めていく“成型”という作業をしていきます。もとパン屋さんという経歴を持つ調理員さんが慣れた手つきできれいに丸くしていきます。実はこの丸める作業は難しく、テクニックが必要なんです。
Step5 二次発酵
岡庭:こうして丸めた生地を天板にどんどん並べていきます。生地が乾燥しないようにこまめに様子を見て、霧吹きをしながら発酵の様子を見ていきます。
Step6 焼成
立岩:こうして二次発酵を終えたパンをオーブンで焼いていきます。このさつまいもパンは初めて挑戦するレシピ。焼時間なども工夫をしながら焼いていきます。中まで火が通っているのか、温度計を使って必ず量り記録を取っています。
Step7 焼き上がり
そして、、、焼きあがりました!
こんがりとサツマイモにも焼き色がつきとっても美味しそう。焼き芋のような甘いお芋の香りとパンの香ばしい香りが給食室を包み込みます。
立岩:こうして焼きあがったパンは、学校給食おなじみ「給食缶」の中に入れていきます。並んだパンはどれも焼き色がきれいで、とっても美味しそうですよね!この焼き立てパンが教室に届き、蓋をあけた瞬間子供たちが喜ぶ様子をみるとこちらまでうれしくなります。
おまけ
今日の給食はパン、チリコンカンスープ、サラダです。そんなチリコンカンスープの作る過程も見てきました!みなさん、回転釜ってご存知ですか?学校給食など大きい施設で調理をする時に使う大きい釜です。煮たり、焼いたりと万能なこの調理器。とっても大きくて、給食で働き始めたばかりの子たちの中で筋肉痛になるのはあるあるなんだとか。
〈写真:チリコンカンスープを作っている様子〉
岡庭:この回転釜では想像以上に水分が抜けてしまいます。そのためこまめに蓋をしたり、味付けを少しずつ入れて調整をしています。一度にたくさんの量を作るので、やはり家でレシピを考えた通りに作るのでは思った味にならないこともあるので工夫をしていますね。
そしていよいよ、、、給食が完成致しました!
この給食を並べ子供たちに持って行ってもらうのですが、その際にも岡庭栄養士の子供たちへの気持ちが伝わる一工夫がされていました。
この完食賞、実は学年クラスによって言葉が変わっています。小学校低学年のクラスではまだ習っていない漢字はひらがなやフリガナがついている等、子供たちに寄り添った表記がされていました。こうした一工夫によって子供たちはさらに残さず、楽しくご飯を食べられるのかもしれませんね。
そんな心のこもった給食はこちら!!
献立:手作りさつまいもパン、チリコンカンスープ、野菜炒め、牛乳
ふわふわでごろごろと入ったさつまいもが程よい甘味を引き出す手作りパン。そのパンの甘味と酸味があり具沢山のチリコンカンスープがマッチして、カレーの味がほんのりする野菜炒めがまたさらに食欲をそそります。
子供たちの健康も考えられた料理の組み合わせ。出来立てや手作りのパンをなかなか食べることのない私にとって、心が温かくなる味でした。
今回給食室を案内してもらったお二人に給食への想いを聞きました!
ぜひお読みください!
グリーンハウスの栄養士さん監修のレシピも公開中です!
おうち時間のヒントにいかがでしょうか?
また次回もお楽しみに♪
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