「起業家のWhy」“なぜ、人は起業に魅せられるのか” | シリコンバレーの連続起業家にインタビュー
この記事はGHOVCのYouTubeチャンネル「起業家のWhy」“なぜ、人は起業に魅せられるのか” | シリコンバレーの連続起業家にインタビュー」を元に作成しています。
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シュリ・ドダニのバックグラウンド
安永謙（以下：安永）：シリコンバレーのシリアル起業家から話を聞きましょう。まず最初の質問ですが、あなたのバックグラウンドと起業家の世界に入ろうと決めた理由を教えていただけますか。
シュリ・ドダニ（以下：シュリ）：私の経歴は非常にシンプルで、シリコンバレーの他の起業家と同じように、テクノロジーとエンジニアリングのバックグラウンドがあり、コンピュータサイエンスの大学院とMBAを取得しました。そのような経緯でテクノロジーの世界に入っていきました。テクノロジー分野というのは、私のような移民にとって、他の業界よりも比較的起業しやすい分野でした。
大企業で働いた後、テクノロジーで起業するのは自然な流れでした。また、大企業で働く前は、スタートアップ企業で働いていました。2つのスタートアップ企業で働き、両社とも上場しました。
創業者たちは、経済的に成功しただけでなく、市場で成功する製品を作り上げたのです。その体験が私の起業の動機とな流のですが、当時の私には経験も資金もありませんでした。だから、世界中の大企業で経験を積みました。
そこでは、早くからスタートアップとして成功する体験に触れていたので、「常に私も起業したい」と思っていました。なので、まずはテクノロジーの得意分野を決めて、世界中で経験を積んだ後に、アメリカに引き返してそれ以降は自分で起業することを続けています。
起業家としてどんな成功を収めたのか
安永：起業家としてどのような成功を収めたのか教えていただけますか。
シュリ：私は幸運にも起業家として複数の会社を経営することができました。そのうちの1社はNASDAQに上場し、他の5社は買収されて合計6社の実績があります。半導体の会社からコンピュータシステムの会社、SaaSソフトウェアの会社、エンタープライズソフトウェアの会社、さらには代替エネルギー分野も含めた様々な分野の会社を経営してきました。
これによって新しい分野を学ぶ機会を得ることができました。同時にそのほとんどが株主や従業員への利益還元に繋がるものでした。例えば、VxTelやCarrier Accessといった会社はそれぞれ知名度は低いですが、我々やとお客さんにとって、経済的にも製品的にも利益を生み出すものでした。
安永：大きいというのは、どのくらいの規模なのでしょうか。どれくらいの利益を上げたのか聞いてもいいでしょうか？
シュリ：一つ事例をあげるならIntelに売却したVxTelですね。創業から2年で2つのチップと周辺ソフトを開発して創業して2年でIntelに売却したというかIntelから5億5000万ドルで売却されました。早い段階で投資してくれた初期の投資家にとっては、約20倍のリターンになりました。
他の例としては、私が執行役員を務めていたCarrier Access社があります。私はCEOではありませんでしたが、この会社の公開時のピーク時の評価額は約15億ドルでした。他の会社もExitしました。
なぜ、リスクを取ってまで起業家したのか
安永：起業家になるのは当然のことだと言いましたが、それは本当に長い道のりで、リスクもあるはずです。それについてはどう考えていますか。
シュリ：起業家であることにはリスクが伴いますが、私にとってのダウンサイドリスクはサラリーマン時代の収入を諦めることだけでした。
一方、アップサイドは計り知れません。シリコンバレーの良いところは、今では世界中に同じ考え方が広まっていることです。たとえ失敗しても、再スタートすることができるのです。
世界の他の地域ではそうではありませんでしたが、シリコンバレーでは、たとえ失敗しても、アイデアが良ければ、他の人があなたに頼って新しい会社を作ってくれるのが一般的でした。
問題は、人生で何をしたいかということです。大学卒業後のキャリアの初期段階で、起業家が成功し、会社を上場させるのを見たことが、私にとって良い経験となり、自分でもそれをやりたいと思うようになりました。この想いが、リスクがどんなに大きくても、起業を続けさせてくれます。
この記事はGHOVCのYouTubeチャンネル「起業家のWhy」“なぜ、人は起業に魅せられるのか” | シリコンバレーの連続起業家にインタビュー」を元に作成しています。
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シュリ・ドダニ プロフィール：https://www.ghovc.com/team
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安永謙X：https://twitter.com/ken_yasunaga
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