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「ブリジャートン家」を観たら前世の記憶が蘇りました

2020年12月の配信開始以来、28日間で8200万世帯が視聴し、史上最も視聴されたNetflixオリジナルシリーズとして世界に旋風を巻き起こしたドラマをご存知でしょうか。

そう、タイトルにある通り「ブリジャートン家」(原題: Bridgerton)です。

世界では社会現象レベルのブームが巻き起こっているのに、なぜか日本だけそれほどでもないようです。

19世紀初頭のロンドン社交界を舞台にした時代劇ドラマ。名門貴族ブリジャートン家の人々が、当時の英国貴族社会を取り巻く社会通念の中で、葛藤しながらそれぞれの愛と幸せを追い求める姿を描いています。

彼女らのゴシップを新聞に書く謎の女が語り手で、「ゴシップガール」を彷彿とさせます。
ただ、途中からいわゆる「親とは観れない」シーンが盛り沢山で、胃もたれするくらい続きます。私的にはまだ美しい範囲なのでセーフですが、その点ご注意ください(笑)

ずっとウォッチリストに入れたままここまで来てしまっていましたが、先日ようやく観ました。すると、もうここまで引っ張ってきたのを後悔するくらい面白くて、久々に感情が揺さぶられて、Season1を一気見してしまいました。

魅力

①豪華絢爛なセットと衣装
各話の製作費は7億以上と、もはや理解できないレベルの資金でつくられただけあって、セットや衣装が素敵。それだけでこのドラマは観る価値があると思います。
専門家の方いわく、衣装は当時とは違う部分も多少あれど、かなり歴史に忠実に作られているよう。時代の変化と共に、貴族のファッションや流行も変化しているので、面白いですよね。


家ごとにテーマカラーのようなものが決められていて、「外国人は皆同じに見える・・・」という方もおそらく大丈夫。
Season2のものになりますが、舞台裏レポートも上がっているのでぜひ☟

②音楽
作中の舞踏会シーンでは、オーケストラver.にアレンジされたテイラー・スウィフトやマルーン5、アリアナ・グランデなどのポップスが流れます。
「聴いたことあるな・・・?」となって、ハッとするのが、この作品の一つの楽しみです。
このオーケストラアレンジがとっても良くて、毎日聴いています。
その他のOPや挿入曲も、全て聴くだけでドラマの世界が目に浮かぶような素敵なサントラに仕上がっているので、ぜひ聴いてみてくださいね!おうちで流すと雰囲気が出ます。


③現代風の時代劇
この作品には、黒人のキャストが大勢出演していて、それも“黒人”としてではなく、当たり前のように存在しています。ヒロインと結ばれる公爵も女王もアフリカ系の俳優を起用しています。当時のイギリスでは絶対にありえないのですが、多様性が意識されています。ちなみにプロデューサーは女性。
前述したように劇中歌にポップスを使用するなど、時代劇でありながら現代的で、時代劇の堅苦しさ、重さはないため、観やすいのではないでしょうか。

前世の記憶が目を覚ましました

私は前世信仰などはしていないのですが、ある占いで「前世はお姫様」と言われたのをしっかり真に受け、「前世はイギリス貴族、前前世は平安貴族」という設定で生きさせていただいております。
そんな私ですが、社会の大半からずれているという自覚があり、社会に出てからというもの、「社会に迎合しなくては・・・!」と常々意識していました。そのため、「我」を保つために、こうしてnoteを続けたり、休日には建築巡りや美術館はしご等をしたりして、文化的に暮らすことだけは続けてきました。

それが、この作品を観て、「そうだった、私が好きなのはこの世界だった、、、!どこまでも好きな世界だ、、、!この世界観、なんて居心地がいいんだろう!」と思ったわけです。まさに、私が大切にしている「そうそう、これこれ!」の感覚。

単純に「オシャレだから」とか、「夢みたい!憧れる!」という次元ではなく、どこか「懐かしい」とか「これ知ってる」「居心地がいい」、「これが私の求めていた世界だ」とか思うのなんて、前世からの何かか、これから何かあるか、いずれにせよ何かしらのご縁があるからに決まってる!!!という、私の信条があるのです。

そういった「そうそう、これこれ」という感覚は、ラグジュアリーな空間に行けば必ず感じられるというわけではなく、日本のオフィス街でも感じることがあります。ドキドキするような、それでいて落ち着きもするような、あの感覚を味わうために、色々なところに足をのばしてきた人生なのですが、このドラマには久々にその感覚がありました。

私は、大学時代に18~20世紀あたりのイギリスに関心があり、学んできましたが、改めてやっぱり面白いなと思いました。大学時代に学んだ範囲は広かったけれど、イギリスの文化を形作った「貴族」というものに、フォーカスして学びたいなと思いました。

お恥ずかしながら、今はまだ“にわか”なのですが、もっと勉強して詳しくなったら、このnoteでも皆さまに英国の貴族社会・文化について、分かりやすく面白い記事が書けたらいいなと考えています。

また、このあたりの時代のイギリスを理解する上で、華やかな社交界の裏で、労働階級の人々はますます貧困を極め、さらに格差が開いて行ったことも知っておかなければなりません。
私にとって、「格差」というのも特に興味のあるテーマの一つで、これに関してはイギリスだけでなく、現代の日本でも社会問題となっていて、学び、考える価値があると強く思う分野です。

このような感じで、知的好奇心が刺激され、「あぁやっぱり学びたいな」という強い気持ちが、改めて湧いてきました。ドラマを観た後、たまらず図書館へ出かけましたから(笑)

そして、貴族的に生きたいという思いも、再度確かめるに至りましたので、この作品は私の好きな系統のものが好きな方にはおすすめです。
シンプルにヒロインは可愛いし、公爵はホットで普通に好きになってしまうので、もう観てください。

でも、家族で観るのは本当におすすめしません。

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