見出し画像

アイデア好きの松山です

今日は「実はアイデアを重視してます」という話を書いてみます。

テックな人という印象

自分の場合、最近まで「フリーのエンジニア」として売り出してたので、そういう印象が強いかもしれません。なんかテックなことで困った時に、松山の顔が思い浮かぶみたいな感じでしょうか。思い起こせば小学生の頃も、「うちのファミコン映らなくなったんだけど」とそんなに仲良くもない同級生から電話がかかってきて、直しに行ったみたいな感じだったので、まあ割とそういう人生なんですけどね。

でもね、アイデア大事だと思ってて。テックな人だと思われてるとしたら、意外なんじゃないかと思いますが。

アイデア

いや、プログラミングにおいてもアイデア大事とか、そういう話ではないんです。もっと根本的なところ。「企画」の範疇でしょうか。その辺のアイデアが大事だよなーとか、そこ考えるの好きなんだよなーと高校生の頃に気が付いてました。

テクノロジーそのものよりも、それをどう使うかの方が大事といえば納得感あるかと思います。

計算が遅いパソコン

高専のころ、C言語だかなんだかの演習でプログラムを書かされました。それは、scanf()コマンドかなんか使って、数字を二つ打ち込ませて、その数字を足して答えを表示するみたいな課題。もともとプログラム書けましたので、簡単なわけです。あっという間にできて暇なので、なんか工夫をすることにしました。

結果作ったのは、数字を二つ入れた後、画面に

「カンガエチュウ」

と表示し点滅させ、ビープ音かなんか鳴らして、3秒くらい待たせ、そのあと答えを出すというのにしました。

周りの人たちは、「なぜ?」「え、コンピュータなのに計算遅くできるの?」とかトンチンカンな感想言ってましたが。

答えが一瞬で出るのはむしろありがたみもなんもないし、感動もなんもないです。でも、数字を入れた後考えて答えを出してくれた感は、なんか「ありがとう、計算してくれて」という気持ちにさせてくれます。そして、計算が遅いパソコン、おもしろい。

泡で文字を出す

何度も語ってる自分の作品でもお気に入りのやつですが、泡で文字出す装置を大学の卒業研究でつくりました。

プログラミングは元々得意なので、この時はハードウェアのコントロールをやりたいという技術習得の課題を設定して取り組みました。複雑なことはできないので、ON/OFFの制御くらいでできることを考えてました。

うわ、いまでも売ってる。これです。このI/Oボードを制御するくらいならできそうということで、これを使って作れるもの縛りで考えてました。

で、あるとき閃いたのです。

「泡で文字出せるかも?」

と。ニュース番組見てたら、たまたまセットでアクリルパイプだかアクリルの水槽とかに泡が登っていくのがあったんです。制御は多分されてなくてインターバルで出てたんだと思います。これ見て、思い付いたんですよ。

で、「僕は泡で文字を表示する装置作ります」と宣言する時があったんですが、みんなのリアクションは「そんなのできるわけないやん」と。

自分は企画時点で「できる」と確信してたので、段階を踏んで完成までいけました。

このアイデアのポイントは、思いがけないことが実現して驚き、というのもありますが、いくつかポイントがあります。

  1. 無駄な技術である

  2. 空気は上から抜けていくだけ

1は、説明するまでもないですが、泡で文字が出てもなんの役にも立ちません。文字情報出すなら電光掲示板の方が視認性も高いし安い。液体使うのは大変。でも面白い。だから面白い。

2は、空気をドットに使うわけですが、これがもしピンポン玉を使って文字を出すとしたら、ピンポン玉を回収しないとダメなんです。玉を出すのも大変なのに、さらに回収もしないとダメ。その点泡は空気を下らから入れるだけ。しかも勝手に上昇していきます。なので、横の解像度分のバルブがあれば、縦の解像度は制御によって生まれます。日本語は縦書きがあるので、泡の上昇がそのまま流れるべき方向。なんて無駄がない。

1では無駄といいつつ、2では無駄がないみたいな話してますが、この辺が絶妙にいいアイデアなんです。わかるかなー。

上から降ってくる

不思議な宿でやった「お柱さん」です。

お柱さんという穴に話しかけて答えてもらうというアイデアは佐藤ねじさんです。さすがのアイデアで、なんでそんなこと思いついたんだろうという感じです。結果が感熱紙に印刷されて上から降ってくるというのは松山のアイデアです。

感熱紙プリンタというのはカットする機能が元々ついてます。なので、紙が出て落ちるというのは簡単にできます。それを、高いところにつけると、まるで神のお告げの如くひらりひらりと落ちてくるのです。設置場所を変えるだけという最小限のずらしで、なかなかの面白い結果を導けたのはとてもいいアイデアだったなーと思ってます。

技術は難しくない、労力は最小。でも結果が面白いというのが好みです。

キリがない

自慢したいのはたくさんあるんですが、まあ、なんていうかアイデア大事なんです。でもアイデアって軽視されるんですよね。一瞬で閃いたことなんで、工数で計算すると安くなっちゃう。

でも、実際はアイデアは積み重ねなんで、人生の経験全てから閃いてるみたいなところがあって。

テクニック的なひらめきのトリガーみたいなのはあると思いますけど、あんまりメソッド化できないですね。いつも考えてるというのがコツでしょうかね。

今度ここでも紹介する、「いろづくあわ」もなかなかいいアイデアです。今度書きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?