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ダイバーシティを持ったチームで『canvas』を作る【ジェネシア・ベンチャーズ×Vitalogue Health対談(3/3)】

こんにちは。自宅でできる女性ホルモン検査『canvas』の開発・販売をしているVitalogue Healthです。Vitalogue Healthに出資いただいているジェネシア・ベンチャーズの鈴木隆宏氏とVitalogue Health代表長谷川との対談、第3回目です。今回はcanvasを通じてどんな世界を作りたいのか、についてお二人に語ってもらいました。

(インタビュアーはVitalogue Healthのスタッフ久野)

長谷川彩子
東京大学薬学部、及び東京大学大学院薬学系研究科卒(専門:神経科学・薬理学)、London Business School MBA修了。薬剤師、漢方認定薬剤師。
アクセンチュア株式会社にて通信、製薬業界等のクライアントに対するM&A・新規事業・戦略コンサルティングに従事。2014年よりフリーランスで、日本及びイギリスにて、スタートアップ投資案件及びスタートアップでの戦略立案の双方に取り組む。その後、ゴールドマン・サックス証券株式会社投資銀行部門にてTMT/ヘルスケアセクターにおけるアドバイザリー業務に従事。株式会社アカツキの投資プロジェクトであるHeart Driven Fundを経て、Vitalogue Healthを起業。
鈴木 隆宏
2007年サイバーエージェント入社。2011年よりサイバーエージェント・ベンチャーズ(現:サイバーエージェント・キャピタル)へ入社し、日本におけるベンチャーキャピタリスト業務を経て、同年10月よりインドネシア事務所代表に就任すると共に、東南アジアにおける投資事業全般を管轄。東南アジアを代表するユニコーン企業Tokopedia(インドネシア)への投資など、多数の経営支援を実施。2018年9月末に同社を退職し、株式会社ジェネシア・ベンチャーズに参画。

自分の人生を自分で選択できるように

ーーcanvasはホルモン検査キットですが、そもそも「女性向けヘルステック」をターゲットに事業を開始した理由などはありますか?

長谷川:人間はホルモンに大きな影響を受けていて、気分や体調がかなり影響されます。私自身は女性として、高校生から社会人の様々な場面でもどかしい思いをすることが多かった。でもホルモンによる影響は生物学的性別が何かに関わらずあるものなので、実は最初男性向けの開発から初めたんです。そして男女それぞれ向けにプロダクト展開する予定でした!しかし女性のほうがペインが大きいため、最終的に女性向けに絞ったという経緯があります。

鈴木:女性の社会進出は大分前から当たり前になっている一方で、、身体のケアは当たり前になっていない。毎月訪れる生理って女性の身体の構造として仕方がないことで、だからこそ向き合わないわけにはいかないですよね。人によって違いはあると聞きますが、基本は重くてしんどそう、であると言うのは妻やチームメンバーを見ていると感じていました。

また僕自身の女友達とかでも、20代でバリバリ働いて、ホルモンバランスを崩してしまった人が30代になっていざ結婚して子供を産みたいとなった時に、なかなか子供ができにくい体質になってしまったということがよくあります。

長谷川:働く女性にとって婦人科が遠い存在になってしまっています。忙しいと行く機会を失いがちだし、気後れしてしまうのもわかる。そういった婦人科受診へのギャップを少しでも埋められる存在にcanvasがなれたらと思っています。

ーーホルモン検査を通じてユーザーにどんな価値を提供できると考えていますか?

長谷川:私たちはホルモン検査キットを売りたいのではなくて、ホルモン検査キットを通じて自分の人生を自分で選んでいくことできる世界を作っていくこと、それが提供したい価値です。

婦人科がより身近になり、身体の状態を少しでもコントロールできるようになれば、自分の人生を自分で選択しやすくなるし、自分の選択にも自信を持てるようになると心から思っています。

個人的には子供を産むこと=幸せ、だったり、産まなくてはいけないとは思わないですし、仕事を最優先にしたい人はそうすればよい。。そこは個人で選択できるべきです。ただいずれの場合にも、自分が望む人生選択をするためには心身共に健康でいることがすごく大事。

ただ今の日本ではそういう医療や情報へのアクセスが十分ではないと一人のユーザとして感じていて。特に、自分の身体のケアって日々の生活に密接なものなのに、「体験」として捉えられていないがゆえに、結果としてケアが行き届かなくなってしまっている。そこに課題を感じています。

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(画像左上がVitalogue Healthのスタッフ久野、中央下が代表長谷川、右上がジェネシア・ベンチャーズ鈴木さん)

鈴木:婦人科を身近にするための入り口がホルモン検査であって、そこから先の婦人科のUXを再定義するって意味ではVitalogue Healthはすごくチャレンジングなことができる会社だと思います。

ダイバーシティを持ったチームで多様な生き方を支えたい

長谷川:私はちょうど今日、ある投資家に事業説明をしていたんですが、Vitalogue Healthはメンバーの男女比がちょうど半々くらいなのが珍しいと驚かれました。国内のフェムテック系のスタートアップは女性比率が多いですしね。

鈴木:僕もそこは重要だと思っていて、というのも本来的には女性のためのサービスって女性が作る必要があるものとは考えていません。例えば、女性のパートナーがいる人にとって、パートナーに健康でいて欲しいとか、子供が欲しいとなった時に一緒に向き合う・考えるのは自然な考えだと思います。

長谷川:性別で二元化してしまっていては、身体の理解、おかれた境遇の理解が進まないし、いつまでたってもギャップが埋まらないと思っています。なので私はジェンダーやバックグラウンドなどのバランスを意識してチームを作ってきました。

女性側も男性の身体や環境のことをフラットに理解することが必要だし、そもそも多様な考え方を受け入れていくには誰もが様々な立場を理解していく必要がある。

Vitalogue Healthのメンバーはそういった点への理解が深い人が集まっていて、性別などのラベルに関係なく、canvasの目指す世界観を作ろうとしています。

鈴木:僕の周りにも「子供を産んだから仕事は諦めて家庭に入る女性」とか「子育ては週末に手伝う程度の男性」という話をまだまだ聞きます。その辺りも含めて、性別、国籍、年齢とかさまざまな境界線があるんですが、canvasはそういった境界線を飛び越える可能性を持ったプロダクトです。

それに、Vitalogue Healthではダイバーシティを持ったチームでその世界観を作ろうとしているから、めちゃめちゃいいなって思いますね。

長谷川:これからもダイバーシティのあるチームを強化しつづけていきます!事業としても組織としても、私たちが見たい世界を自らが作り体現していくつもりです。


Vitalogue Healthでは採用を強化中です!

Vitalogue Healthではほぼ全職種で採用を実施しています。canvas事業に興味のある方や、多様な働き方を実践したい方はぜひ下記リンクから採用ページをご覧ください。

Vitalogue Health採用ページ

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