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障害者施設に通うことが決まった日!【呼吸が乱れて、汗が止まらなくなったら その⑧】

2016年 年明け。
2年間住んでいた岡山から大阪に戻ってきた。

精神状態がめちゃくちゃで外出もろくにできない姿を見た(当時同棲していた)元カノに「実家でゆっくり休んでみては」と促された流れで。

2015年夏には、
その元カノの提案で精神科にも通い始めていた。

"抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬"で思考も意識も朦朧としていた画伯ちゃん。
高速バスに乗り込み、何度か大阪〜岡山間を行き来して楽器を運び、残りの荷物は着払いにして実家に帰宅。

そもそも実家や大阪に住むのが恐怖で岡山に2年間逃避していた。
夢も希望も大阪では得られないと絶望したまま。


急激な生活の変化、抗うつ薬の反動。家族からの干渉。
いろんな刺激からか、誰が見てもわかるほどの躁状態に。


アイデアが浮かび始め、やる気が湧いていく。
脈絡も理由もない、意味を持たない衝動。


もう一度立て直そう。
大阪で『楽しい』と思える瞬間を作れるようになろう。

当時の自分は躁状態に気づいていない。
だが、それが結果的には現在の自分に繋がっていく。


躁状態に陥った画伯ちゃんは、新たな精神科を見つけだし、過去にしていた『ロリコンファッカーズ』というバンド繋がりで、いろんなライブハウスに顔を出すようになっていた。


そして曲を作り、バンドを結成しようとしていた。
しかしメンバー集めは失敗に終わる。

「自由がない」

当時、一緒にスタジオに入った相手から放たれた一言だ。
バンドをやる以上、相手の意見を汲んだり揉んだりしなければならない。

画伯ちゃんにはそれができていなかった。
この言葉を肝に銘じて、今のバンドでは我を出しすぎないようにしている。
「テンションおかしくない?」

その頃に仲良くなった相手から放たれた一言。
2016年5月頃のこと。


これらの言葉を境に自分を見つめ直していると、
次第に鬱状態へ。

前借りし過ぎたテンションは底へ。

自分でも
"これはまずい"と感じるほどの精神状態に。


「じゃあ薬を変えてみますか」

当時の主治医は大体それしか言わなかった。
毎回の診察で薬が変更されていく。

通院の度に生まれる主治医への疑念と不信感。
人はいいけど、診断が正しいと思えない。

絶対にしてくれない発達障害(自身が当てはまるか当時気になっていた)の検査、次々に変わる薬、希死念慮、入院願望。


救われたかった。
しかし、世界から救われるなんてことはありえなかった。

"行動だけが自分を救う。

世界も精神もシンプル"


今ならそう思える。
でもシンプルさを見失なっていたその頃は、周りを責めて自分1人では行動できない日々を過ごしていた。

薬や診察で話すなんてのはキッカケに過ぎなくて、
結局は自分の行動とコントロール次第なんだと思う。


ほんの少し遡った
2016年3月頃。

ネットサーフィンをしていると

"障害者手帳"
"障害年金"

の存在を知った。


診察時に主治医に聞くものの『私ではわからない』とのことで、
病院の受付に相談することに...

と、ここまでが前回の内容。
今回はこの続きを書いていく。


前回までは
↓↓↓

1年ぶりの更新だ。時間が経つの早すぎないか。
今回の記事は、当時の下書きを再構成したもの。


1話目
↓↓↓


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クソデカ精神病院の精神保健福祉士さん

病院の受付に聞くと、

「相談室があるのでそちらで聞いてください。この紙に場所が書いてありますので、どうぞ」

とてもぶっきらぼう。
心拍数が上がり、嫌な汗をかきつつ受け取った。

当時通院していたのは、クソデカ精神病院。
診察室がある1階ロビーしか通ったことが無かったので、初めてのエレベーターや、知らないエリアに不安げな画伯ちゃん。


人けのない薄暗い通路を通り。
謎の絵画やオブジェを横目に進む。

永遠性を感じる道。
と思いきや、急に永遠性が無くなった。


一際明るい普通のフロアが見えてきた。
足を踏み入れる。


何をどう相談していいかわからないまま、相談室で相談をする画伯ちゃん

なぜだろう?
"相談室"と呼ばれる、このフロアだけは健常者感に溢れていた。

人々の残した"念"もかなり薄い。

妙な安心感を覚えつつ、
入口そばにいた受付の人に説明した。

「それでは精神保健福祉士がもうすぐ来ますので、こちらの部屋へどうぞ」

そう言われ案内された部屋の中へ。
"精神保健福祉士ってなんやねん"って思いながら。

隣とカーテンで仕切られただけの、試着室3つ分ほどの簡易なフロア内ブースで待っていた。


ほどなくしてやってきたのが
"精神保健福祉士"と呼ばれる女性。

・障害年金
・障害者手帳

について後悔ないまで聞き尽くした。


この相談でわかったのは

・現時点で障害年金は申請不可能(初診日から1年半に達していない)

・ただ申請可能な期間になる前に資格があるか年金事務所or年金課で聞いてほしい

・障害者手帳は申請可能(初診日から半年経過している)


大まかに言うとこんな感じだった。

"引きこもり"について相談すると。

「いろんな機関を紹介できるが、うちがやるより市役所の福祉課に聞いたほうが良さそう。1度ここに電話してみて」


こうして、
画伯ちゃんは電話番号を手に入れた。


(電話苦手なんだけどな...)


そういうことも言えず。
機会を逃したら、再び行動する力が湧かなさそうだしと思い、家に帰るなりすぐに市役所に電話した。


この興奮を利用しないと、諦めてしまいそうで。

震える手。
電話がかかる。


繋がった先は自身の住む市の障害福祉課。
ゆっくり話すが、あっちには何も伝わらず。

そして相手の声があまりにも小さくて、
ほとんど聞き取れなかったが、

「僕は引きこもりで3年ほど仕事もできていません」
と話すと



「とりあえず面談で詳しく聞かせてほしいです」
と言う相手。

その話の流れで
自分の地区の担当職員が家に来ることが決まった。

さらにもう1人派遣して行きますとのこと。
家に調査しにくるようだ。


ネットサーフィンで"障害者手帳"と"障害年金"のことを知って、病院に相談するという"行動"のお陰で、人生が大きく傾いていくのがリアルタイムでもわかった。


市役所からの来訪者は、まるで勧誘するような佇まい

市役所から、地域の福祉担当職員が家に訪ねてくることになった当日。
ソワソワの止まらない画伯ちゃん。

通院以外で、全く知らない人と話すなんて久しぶりだ。
しかも自分の家の中に招き入れないといけないなんて。

ソワソワ...
してしまう...


\ピンポーン/

インターホンのモニターにボヤっと2つの人影。
落ち着くための深呼吸を2回。

ドキドキしながら玄関を開けると、2人の女性がいた。
知らない2人を家にあげ、1人で対応開始。

何この状況...?


どちらも悪い人では無さそう。
宗教チックな"嘘笑い"的な人と、真っ直ぐこっちを見る人。

真っ直ぐこっちを見てくる人は、障害福祉課の人。
画伯ちゃんの町の担当らしい。相当おぼこさの残る若い女性だった。

もう1人は市にある障害者施設の偉い人だった。
この人からは潔癖感のような、ある種の宗教くささのようなものを感じたが、当時の俺の認知がズレていただけか今でもわからない。


30分ほどの面談。
自分の状況をすべて話した。


終わり際、福祉担当はもうすぐ転属するらしく、すぐ新しい担当になることを伝えてくれた。
障害者施設の女性はいろんなパターンの道のりを提示した上で

「いろんな道がありますが、画伯さんにはきっとこういうステップアップがいいと思いますよ」

「是非うちの施設に来てみてください」


事が大きくなった。
ここは
"流れに身を任せるべき"だとも思った。

これは偶然じゃない。
自分が起こした"行動"の産物なはず。

"行動だけが自分を救う"


その翌日から、障害者施設に通所しだした。
2016年3月下旬の、春めいた日だった。

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