【恋愛3】オーバッシュカフェのアワシャンティ(インドカレー)【徳島1日目の夜】
マッチングアプリで出会った女性に運命を感じ、初めて会った日に告白すると、向こうも頷いた。
画伯ちゃんに4年ぶりに彼女ができた。
相手も俺も死線をくぐり抜けて、そこに立っていた。
2度目に会ったのは2月15日。
相手の住んでいる徳島で。
前回までは↓↓↓
今までの流れは長編マガジンにあります↓↓↓
オーバッシュカフェを目指して
相手が予約してくれていたビジネスホテルで、現実感を喪いつつ2人の時間を味わって、甘い香りに包み込まれていた。
もう時間は17時30分。
「このまま眠りたいね」
相手も画伯ちゃんも眠たくなっていた。
しかし、相手が予約してくれていた、アワシャンティのカレーを食べに行く時間も迫っている。
前々回のnoteに書いた阪神百貨店のいちごチョコフェスに参加していた『オーバッシュカフェ』というお店へ向かった。
画伯ちゃん達は当日に阪神百貨店内でのブースを見つけられなかったけど...
タイミングよく大阪や徳島でのイベントが被っていた。
偶然、この日だけおこなう"カレーイベント"があったらしく、「一緒に行こう〜♪」と相手が誘ってくれて予約までしてくれていた。
期待感たっぷりな様子だったので、画伯ちゃんも食べてみたい。
気合いを入れて、眠気を飛ばし合い、2人で外へ。
東新町商店街
お店までの道中に通るのは、ほとんど商店街。
ゆっくり東新町商店街を探索していくが
人がまったくいない！
シャッター街になってる！
歩いてる途中、相手が横で「がんばりやだよ〜もうすぐ〜♪」と言っていたが、なんのことかわからず「そうなんだ〜」と空返事をしていた。
えぇ！！！
スーパーの名前だったの！？
意外すぎて、ずっと笑っていた。
なぜか相手も自慢げな様子。
店名までは耐えられるけど、『がんばりや』の『にんにく店』ってとこは我慢できない！
「にんにくみたいなノリで、他の店舗もあるんだよ〜♪」
と教えてもらって、さらに笑い転げて、その場で動けなくなったけど
本店とにんにく店しかなかった！
聞き間違えて誤解してた。
それでもなんなんや。にんにく店って...
翌日にイベントがあるらしく、何かが設営されていた。
(これは明日、何か見れそうだな)と期待する画伯ちゃん。
大阪でもたまに見かける、地域活動支援センター。
ここは入りやすそうな雰囲気してるね。
全部安い！鳴門金時も気になる！
大阪とは福祉のノリも少し違うような気もするなぁ。
入口が広い感じ。
さっきのにんにく店も入りやすい名前だし。
もうお店の近くまで来ていたけど、まだ時間が早かったので、そばにある映画館の上映予定を見ていた。
相手が真剣に見ていたから、なんとなく横振り向いたら置いてある自転車の鍵が付きっぱなし。
こんな繁華街のど真ん中で...
徳島つよい...盗まれないんだな...
オーバッシュカフェ到着
えぇぇぇ〜！！！
俺が思ってるよりお洒落なところ！！！
怖すぎる〜！！！
お客さんの服装や表情、店員さんの垢抜けた接客、店舗内の斬新なテーブル・机の配置。
付き添いで相手がいるとはいえ、画伯ちゃんは今からこんな凄いところでご飯を食べるの...？
引きこもりニートには大きな試練...
でも楽しそうな空気感を醸し出してるし、美味しそうな香りも漏れてきている...
馴染めたら大きな成長や、成功体験を味わうことができそうだ。
扉を開け、店に入る。
相手の肩をガイドして、少し斜め後ろに立って、混んでいる店内に並んだ。
前々回にも書いたが、相手は足が痛くて歩きにくいため、たまに腕や肩を支えてガイドする
全部めっちゃ美味しそうだな...
「カレー以外も食べたいな」とポツリと話すと、「じゃあ明日の朝食はここにしようよ〜♪」
すでにホテルの無料朝食も気になっていた画伯ちゃん。
「ホテルのにしとく〜！今度徳島きたときの楽しみに取っておきたい！」と説明するも、「明日も今度も食べたらいいのに〜♪」
謎めきを感じるほどの前向きさ。
noteに書き起こすと、相手のポジティブが浮かび上がってくる。
俺もこういう前向きさを持っていきたいな。
《吸収させてもらおう♪》
周りのお客さんもほとんど予約していたみたいで、数分もしないうちに注文は済み、予約席へと向かった。
大きなテーブルにみんなで囲んで座る席、2人用テーブル、道路に面したカウンター席があった。
俺と相手は、相手の予約名が書かれた札の置いてあるカウンター席へ。
手の中には、商品ができた時のための呼び出し番号が書かれたサイコロ。
その番号の裏には、オーバッシュクラストの文字。
このカフェとは別で、近くに国産小麦と天然酵母のパンを売るお店があるみたい。
「そちらも気になる〜！！！」と呟くと、「じゃあ明日の朝に行こうよ〜♪」と相手は話していた。
(ホテルの無料朝食が気になるんだ...すまねぇ...)
なぜかわからないけど、昔でていたライブハウスを思い出すようなメニュー表。
手書きだからかな。フライヤーを読んでる感覚になる。
今回のアワシャンティのカレーナイトで頼んだのは、上記写真にも載っている1200yenのほう！
まったく想像つかないけど、店内の香りは"間違いない"と鼻から脳にガツンと伝え続けてくる。
渡されていた番号が読み上げられ、厨房近くまで受け取りに行った。
アワシャンティのカレーナイト
じゃーん！
すんごい量！
瓶ビールも頼んだので、一度には持ってこれなかった。
足の痛い相手のと合わせて、3往復して受取に行けた。
昔ならできなかったな。
あんなお洒落な人達をかき分けて、店員さんに"ありがとう"と言いながら笑顔で受け取って、こぼさずに運んで...
成長したよ...画伯ちゃんは...
成長したね...画伯ちゃんは...
「わぁ〜♪ありがとう〜♪」
相手も笑顔を見せていた。
凄すぎやん？
もうなんなのかわからん！
揚げナンと、シナモンスイートポテトは初体験。
KAMIKATZ ipaビール。
店員さんと相手のオススメのクラフトビールらしい。
飲んでみることに。
んんん？？？
すんごいクセと、奥深い苦味！
飲めるけど、あんまり得意ではないかもしれない。
身体の事情でお酒を飲めないはずの相手が、俺の持つ瓶を取り、1口飲んだ。
「やっぱり美味しい〜♪」と、昔を懐かしむかのように、爽やかに笑っていた。
ちょっとテンション上がって飲んじゃったのかな？と心配したけど、常備している薬のことや、対処法を聞いたばかりだったので、いざという時は助けられる安心もあった
カレーに手を伸ばしてみる。
２種類のカレーは全然違う方向性で、まったく飽きない。
野菜、シナモンスイートポテト、揚げナンを合間につまむと、いろんな表情を見せてくれた。
そこにipaビールを流し込むと合う。
美味しい！！！
上品さ溢れてて食べたことない味でもあったけど、美味しいとモリモリ食べる画伯ちゃん。
どちらかというと少しスリランカっぽいカレーさを感じるようにも思えた。
分かれた器に入っていた、"すだち鶏カレー"と、揚げナンが特に美味しくて、もっと食べたいと思っていたら、相手が分けてくれた。
少食な相手。
1人前を食べられないのを知っていたけど、"少し足りないな"と思う画伯ちゃんと2人で成り立つ感じが嬉しい。
食欲だけではない"何か"も満たされていった。
来てよかった。最高だった。
少し酔い始めていて、"KAMIKATZ ipaめっちゃ美味しいやん"と言いながら、最後の一口を飲み干して、店を後にした。
「ちょっと川のほうでゆっくりしてから帰らん〜？」
「うん！いいよ〜♪」
画伯ちゃんと相手は、新町川の夜風に当たることにした。
つづく
(今回のテーマソング：teto - Pain Pain Pain)
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— 画伯(つ垢) (@gahaku_onigiri) February 15, 2020
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