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【初ライブをしたよ】女子バレー部【高校時代のバンド】※映像あり

高校に進学して再会したGOD。幼稚園時代の知り合いでもある、彼の仮名。
お互いHi-standardが好きだという共通点で、仲良くなっていく。

そして家に行き来するようになる。

ある日、画伯ちゃんが気になったままわからなかった、PVのアーティストがNOFXだとも気づかさせてくれた。

二学期になり、彼が話を持ちかけてくる。

「なぁ、バンドでドラムせぇへん?」

彼はクラスメイトとしていた、ドラム担当のバンドを抜け、自分がギターのバンドを組みたいらしい。

面白そうだ。ドラムをしてみよう。
代わりに、そのバンドに参加してみよう。

あんまり仲良くないクラスメイトが待つ視聴覚室へ向かった。
ドラムスティックだけ持って。


過去のバンドシリーズはこちら↓↓↓


音楽まとめはこちら↓↓↓


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(見にきてくれた高校の友達、そしてバンドメンバーとの写真)


コピーバンド

エイトビート、キックスネア、ライドシンバル、クラッシュ...

何の名称も知らないまま、視聴覚室の扉を開けた。
そこにいたのは、ニコニコするギタリスト、寡黙なベーシスト、ナルシスト気味なボーカリスト。

なんだろう。
今考えても、みんなコミュニケーションが上手じゃなかった気がする。

"バンド"をしたいから集まってる感じ。
進行役もいないし、自分のやりたい曲を持ってきてそのプレゼンをするだけで、あとはみんなで楽しむ感じ。

目的だけで集まってて、会話は音。
会話は音...いいじゃないか...。

面白い。

こんな形で人と接して、心ごと打ち解けあうわけじゃなくても、何かを掴んでいける感じ。

やってみよう!と思えた。

挨拶もそこそこに、初めて本物のドラムを叩いてみる。
すんごい音量!耳が潰れちゃう!

ギターの音はクリーントーン、ベースは音が潰れて聞こえない、ボーカルはナルシスト気味。

画伯ちゃんはリズム感も無く、何も覚えていない。
ただ、うわぁぁぁっと叫んで叩いていた。

「足を1回〜、ほんで左手を1回して〜、んで足を2回して〜んで〜」

ベースが一生懸命エイトビートを教えてくれていた。

他者の創作物の内容を覚えられない画伯ちゃんも、なんとなくできている気分を味わえて楽しかった。ずっとはしゃいでいた。

たぶん他のみんなは呆れていただろうな。
他の3人に躁状態の画伯ちゃんが加わった。

問題点が増えただけだ。

ギタリストが好きなハイロウズ、ベースが好きなブランキージェットシティ、ボーカルが好きな流行りのロック(朧気)あたりを練習していたはず。

文化祭に向けて練習した曲で、絶対にプレイしたのはハイロウズの"ミーのカー""青春"


たった3週間で、課題曲・基礎のドラムを必死で学んでいった。

画伯ちゃんの初めてのバンド活動だ。

文化祭直前のバンド名会議

文化祭に必要な書類のため、そして学校にチラシを貼りたいため、バンド名が必要だと昼休みに会議が始まった。

各自なにか案を出していったが、誰も他の意見に納得がいかないようだ。

何よりバンド名なんて、なんでも良くて早く練習や音を出したかった。
俺とギタリストは同じ気持ちだった気がする。

ボーカルはナルシストだから、フランス語みたいな案を出していたような...

みんなでウーンと唸っていると、

「もう女子バレー部でええか!」

寡黙なベースが珍しく大きな声を出した。
すでに違う話で笑いあってた俺とギタリストは、その勢いと、意味のわからなさに納得してOKを出した。

ボーカルだけが首を縦に振らない。
民主主義が発動して、多数決でバンド名が決まった。

"女子バレー部"

それが俺たちだ。
フランスに勝ったぜ!

女子バレー部の文化祭ライブ2000

3週間の練習の積み重ね。
何一つ叩けていない気もするが、躁状態の画伯ちゃんには怖いものはない。

ずっと叫んでいた気がする。本番前から。

セッティングという概念もなく、置いてあるドラムセットのまま座る。
椅子の高さも合わせない。

いまだ名称を知らないままの、ドラムにまたがっていた。

確か一曲めはハイロウズのミーのカー。


イントロ1のスネアロールを初心者が叩けるわけがない。
そして色々バンドをしてきた今でも叩けない。

全ズレ、全モタり、全走り。

ギタリストは客席じゃなく、画伯ちゃんと目が合うように"舞台で横を"向いていた。

ベースはうつむき加減で下を。
ボーカルは天を仰いでいた。

"楽しい"

客席では他のクラスメイトが、拳をあげて盛り上げてくれていた。
俺以外の3人にはこんなに友達がいたんだ!という気づき。

そして上手くできてるかも!?
という錯覚に陥って、

もうなんでもいいから、全てをずっとくれ!

状態に。

知らない先輩や他のクラスの人の前。
冷たい視線から温かい声援まで。

全てを受け止めた。
今までの人生はよくわからなかった。

何も感じないし、何も考えていなかった。


あぁ、これを続けていこう。
続けていきたい。

そう思えた。

数曲の演奏を終え、謎のアンコールで2度目の青春をプレイし完奏。

汗と、熱気と、1度も位置を変えていないドラムセットを残して、ライブ会場である視聴覚室からはけた。

画伯ちゃんは初ライブに大変満足していた。

友達が少なくて、特に誰にも褒められなかったが、それでも良かった。

そして、ライブから数週間後に気づいたが、スネアドラムのスナッピーを入れていなかった。
画伯ちゃんはずっと、ポコポコとスネアを鳴らしていたようだ。

(スナッピーのオンオフはこんな感じ)


こうして高校を卒業する2003年頃まで、高校のイベントに全て参加し、卒業間近には初めてライブハウスにも出演した。(冒頭の写真は、その時のもの)

ボーカルには、初めての文化祭直後にそーっと抜けてもらったけど...


女子バレー部を2年半ほど続けたなかで、ギタリストが作ってきた曲に、画伯ちゃんが「だから...」という、ささやき声を入れるオリジナル曲を1曲だけ作った。

2001年。ライブ後の3人の様子。
エンディングに、オリジナル曲「だから」があります。
別バージョンはハイロウズのカバー「パンダのこころ」


今まで自分が何をしているのか、何をしていきたいのか、全くわかっていなかった。
流れに身を任せて、本気で陸上部をしていた頃もあったが、そこに自分はいなかった。

この女子バレー部。そして高校生活で出会った友人たちとの日々により、人生は大きく変わっていく。

次回は、大学進学後のことについて書いていきたいと思う。

前回メインで取り上げた「GOD」との新しいバンドのことを。
完全オリジナル曲のバンド。画伯ちゃんが初めて曲を作ったバンドだ。

画像2

女子バレー部の頃にも数曲作ったが採用されなかった。
その中で今でも気に入ってる、画伯ちゃんのオリジナル曲がこちら。
当時のメモ書きが残っていた。いまのバンドで曲出ししてみよかな。


あとがき

そういえば、通っていた高校には"女子バレー部"が存在していなかった
なので初ライブ時に配布した「視聴覚室にて○○時から、女子バレー部のライブやります」と書かれたチラシを見て

"あっ!この学校に女子バレー部あったんや!
見に行ってみよ!"

と思って、来てくれた人が多かったみたいだ。
こうなることを想定して、ベースはバンド名をつけたのかな?

今でも芸術系の界隈でバリバリ仕事してるっぽいし、集客においての戦略を立てていたのかもしれない。

いろいろ思い出すなぁ。
夏休みにわざわざ登校して練習。昼休憩に少し離れたコンビニまで3人で歩いて、俺だけ毎回"橋本真也のくそでかい弁当"を買って。

放課後の練習の休憩中に、女の子と男子トイレでイチャつくバンドメンバーを偶然見て、俺の方がドギマギしたり。

俺だけ全然モテないし、卒業時に年下の見たこともない女生徒が他のメンバーに集まってプレゼントを渡したり、ボタンを欲しがってる姿を見て、俺は"友達も恋もまったくできないのに!ちくしょう!"と妬みまくって...妬んでないフリして...その群がりに気づいてないフリすらして...

女バレ(じょばれ)楽しかったなぁ!!!!

2010年頃のバンドのイベント用に配布した、特典映像


楽しそうだね、高校時代の画伯ちゃんも。

それでは次回の ジャイアントジャンパー 大学生編に

つづく

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