見出し画像

2020年振り返りと2021年展望

12月31日です。

2020年が終わろうとしています。
皆さんにとって、どんな1年でしたか?
多くの人たちにとって、激動の一年になったのではないかと思います。

私もご多分に漏れず、激動の一年となりました。
これまでの人生でトップ3に入る激動だったのではないかと思います。
いや、色々あった人生だしトップ5くらいかな。。

個人的な話は、別途整理するとして…

メルボルンで決めたリモート基本業務

仕事の都合でオーストラリアでの道中、なにやら不穏な情報をタイムラインでキャッチしてすぐに現地含め情報収集し、直感的に「あ、これはたぶんヤバい」と気づきました。
日曜の昼でした。Slackの役員チャンネルで全員リモート切り替えを提案して、夜には全社展開したのが遠い昔のよう。

画像2

(写真は、シドニーの用事を終えて、メルボルンで全豪を観たときのやつ。確か、この直後のCoco Gauffの試合中にSlackにポストして意思決定したはず)

帰国早々、取材対応のために連日全社リモートの会社の社長が会社に行かなくてはならなくなったというネタのような話もありつつ、3月には本格的に出社禁止に。
※作者注:満員電車禁止令は変わらずなので、調整していただいて昼以降の取材にしてもらってました。感謝!

眼前に広がるSF映画の世界

4月に入ってからは、まるでSF映画のような世界となっていました。
全てが自室で完結する、食事すら部屋を出ずとも届き、カーテンを開けて外を見れば人がいない無機質な建物だけが乱立しているだけの世界。

10月にTENETを観て、序盤に主人公がある空間内で過ごすシーンがあったのですが、まさにあの感じをかれこれ11ヶ月くらい続けていることになります。

そりゃこんな世界がいきなり眼前に現れたら、心がふさぎ込んでしまう人も出てきてしまうんだろうなという状況の中、ちょうどallhands(全従業員が集まるミーティング)のタイミングだったので「今、目の前にあることをやっていこうな」というメッセージをクリアに、かつわかりやすく伝えるためにはどうしたら一番刺さるかなあと考えて、自分が大好きなジャミロクワイのVirtual Insanityって曲を流しながら話をしたのが思い出されます。


ちなみに、この曲は日本のある都市でライブをしたジャミロクワイが遭遇した光景がきっかけとなってできた曲なんです(曲について知りたい方はこちら)。

日本で出来た曲なんですよーって話と、どうやってできたかって話から「目の前のことに集中しよう、やっていこうな」って話をしました。

ちなみにこの曲、メロディーだけでなく歌詞が素晴らしく良いので、ぜひ。
いま読むと、万人に刺さると思います。

思い返すと会社にとって本当に色々なことがあり、ほとんど部屋に閉じこもり続けていたのに、1年とは思えない進歩と変化とで、ものすごい濃い1年でした

ありがたいことに毎月のように新しい仲間が入ってきてくれているのですが、まだその多くとは直接会えていませんでした。

そんな中、新規のプロジェクト、それも大きいものが複数走り始めていたこともあり、木曜日にオープンオフィスデーを設けて普段は出社承認制の弊社が承認不要で会社に来れる日にしたのですが、面接のときと雰囲気が違って「あれ、どちら様ですか?」みたいなことも。

気づけば、東京にいたはずの少なくない社員が知らないうちに東京外に移住してたり、移住を予定していたりで、みんな自分の人生を生きていて素晴らしいなあと勝手に誇らしく思っています。

作者注:プライバシー情報なので当然誰かに開示されるとかがなく、仕事の打ち合わせ以外の雑談のときにふとしたことで知ってびっくり。一番笑ったのは「ゴキブリを見たことがなく空想上の存在として恐怖していたが、部屋でゴキブリに遭遇し空想以上の恐怖が顕在化した。もはやゴキブリへの恐怖ではなく、東京への恐怖となったため、ゴキブリ遭遇率が低い北海道への移住を決めた」という新卒がいたことでした。そこコロナじゃねえのかよっていう。ゴキブリへの恐怖が消え、生産性が劇的に向上したそうです。

そんなこんなで、今年を簡単に振り返りつつ、来年以降の展望について語っていけたらなあと思っています。

仲間が増えた

上述の通り、とにかく仲間が増えました。
もちろん出入りはあるんですが、ミドル層の強化が進んでいます。
これからは横の連携の強化、そしてマネージャー陣の成熟が会社の事業成長のKFSのひとつになるでしょう。期待しています!

事業が伸びた

これはあくまで結果数値として、ということで。
ただ社内の誰しもが感じることだと思いますが、全然ウェーイ感がなく、むしろ負けてるくらいの危機感を持っている空気感でやってるので、結果は結果として評価しつつ、既に決まっていることも含め、理想を追い求めていきましょう。理想を追求しながら結果を出していくことはつらいことだ。でもどっちかだけ取るのもダメだ。

組織がアップデートされた

これまでは良くも悪くもトップの率先垂範で機動性高く動かしていた組織が、組織的に動くようになってきました。これもひとえに新たに役員に入った@siizumiの尽力によるところだと思います。
一方でオトバンクの良さは、どのポジションにもコンテンツ愛溢れる人たちが会社について、バイアスかかることなくそれぞれが言いたい放題言える環境であり続けることで組織へのコミットメントを上げることができる点だと思っているので、それぞれの考えをまとめていきながら、、変わらぬ仲の良さと、ここぞというタイミングでは機動性の高い組織であり続けたいなと思う次第です。
(コロナ対応は、一次情報収集から意思決定、全社展開のための準備含め早くできた)

こういう時に重要なのは、保守的になりがちなトレンドを空気を読まずにぶち抜いていける人材なのですが、そういう意味で来年入社予定の新卒や、今年入社した新卒、そして@saekiのようにぶち抜いてることにすら気づいていないナチュラルボーンフライング勢には強く期待したいところです。   (オトバンクは新卒採用が多い会社です、かくいう自分も新卒)
マネージャー陣の成熟・奮起と並ぶ重要ファクターです。

これまで人生で色々な組織を見てきましたけど、基本的に人数が増えていく中で論点が複数あるお題を理屈で詰めていくと、新しいことってやるべきでないって結論になるんですよ。
だからこそ、こういう「気づいたら跨いじゃってましたてへぺろ」みたいな人材が重要になってくるわけです。なんでもかんでもしたらいかんけど。みんなすごい真面目に考えてくれるので、もっと、てへへぺろしてくれ。

新しい取り組みが増えた

リモート下でも、まあ本当にいろいろな取り組みが増えたなあと。
思いつくだけでも
・Allhandsという全社ミーティングが2週に1回行われるようになったり
・多くのMTGが社内公開で実況中継がされるようになったり
・経営会議も全社的に実況されるようになったり
・OKRが導入・運用が開始されたり(ここの運用はどこかで共有したい)
・3月くらいから毎日3本しゃべるというのを個人的にやってきて、社内ではずっと流してました。リスナーも一定ついて、いよいよ外に出すんだろうなあと思ってたんですが、その音源は広報判断でお蔵になっちゃいました。
・それ以外にも趣味でラジオを始める人たちが出てきたり
・Discord使う人が出てきたり

画像2

納会や月次のどや会(開発陣の月次締め会)もオンラインでやるようになり

元々2015年以降、リモートOKのワークスタイルを標榜してきた弊社でも、会社のインフラが本格的にリモート主体でも不具合のない形をアップデートされていきました。

ただ一番大きかったのは「リモートでも問題なくパフォーマンスをあげられる組織にしていく」という看板を2015年に掲げながら、会社の風土づくりからマインドセットなどまで様々なことに尽力してきた先人たちの尽力があったからだなあと思っています。これは@riafをはじめとしたエンジニア陣と、いまは他の場所で活躍しているけども@perokoの働きが大きかったからだと思います。改めて、ありがとう。

ここが一番時間がかかって、一番動かしにくいところなので、ここができちゃうと後はシステムとデバイスとかインフラ整備になってくるんで、お金とリソース突っ込めばどこの組織でもたいていどうにかなる。でも、人の心はそんなにすぐは変わらない。

そんなこんなで、一番無理だろと言われていた制作も大部分のスタッフが、4月以降リモートで稼働しています。よかったよかった。制作なのに、もうみんなほとんど会社にいないよ。

あとは、これか...なんなんだこのイベントは!でも、Twitterでもバズっていたようでなによりです。過去、月曜から夜ふかしにも取り上げられたことがあるので、好きな番組に取り上げられたしまいっか。上田が楽しそうだし。にやにやすんな。

音声市場の2021

さて、その中でオーディオブック市場も含めた広い意味での音声市場全般どうなるって話をしたいなと思うんですが、しばらくは上げ潮だと思っています。

じわじわいくか、ドカンといくかは各プレイヤーの踏み込み度合いとブレイクスルー生めるかみたいなところにかかってくるかなとは思うのですが、基本しばらく上げ潮です。
ただメディアとして捉えると、どこまで踏ん張れるかなあというところになって来るかなと思っています。兵糧勝負的なところがあるかなと。

ざっくり広告と課金って分けたときに、広告は広さと深さ、課金はユーザーからの課金形式で分かれると思っていますが。

音声市場で見たときに、今若干課金にシフトしてきているかなという感があるものの、ここはリーチを広げるところでやっていけるところが中長期的には勝つと思っています。なぜならそこが難しいから。
広さと深さって言っても、いうてメディアはリーチなので。リーチ獲れないと広告は厳しい。既に強い動画やテキストとの勝負になってくるので。
ただ、市場自体がそもそもないようなところからスタートなので、そういう意味では、広告市場の見通し自体は、明るいみたいです。


ここで課金に全社的にシフトしていくと、おそらくラジオと同じことが起きるんじゃないかと思っています。


「ラジオはオワコン」と言われて久しい(そしてそれに対してふつふつと知った口をききやがってと怒るラジオリスナーたちも想像に難くない、なぜなら自分もただの一リスナーだから。むしろただの一リスナーがたまたま今の仕事をやってるって感じなので)ですが、テレビとラジオ、雑誌や新聞と比較したときに、ラジオの優位性って何だったんだっけ?というところが突き詰めて考え切れていないところは、それとまったく同じ勝負をインターネットっていう戦場でやるだけになってしまうんで、まあそうなりますよねって感じの市場の仕上がりになってしまうのではないかと。

ここ一つブレイクスルーほしいですね。

なので、2021年、メディアとしての価値を高めていくことが求められる一年なんじゃないかと、そう思います。ここ、業界としての踏ん張りどころだと思ってます。
ここで課金に一気に傾くと、たぶんもう、夢がなくなる。
長いことやってると似た空気感を感じることがあるのですが、2006-08年くらいのトレンドと、少し似たようなものを感じます。あの当時のようになるかならないか、というのは、まさにここの局面次第かなと。

それに応じる形で広告の市場も大きくはなっていくでしょうが、広告という切り口で見れば、たくさんの商材があります。それこそ相手は動画やテキスト、Youtubeに広告を挙げるのに、どうひっくり返っても音声で同じ桁で勝負するのは難しい。だとすると、単価を上げる、しかもケタ1つ、もしかしたら2つあげないと広告主は魅力的に感じないかもしれない。
色々なプレイヤーがここに参入してきていますし、今後も参入するでしょうが、今のところ正解が出ていないとみています。

裏を返せば、ここに正解を出したプレイヤーが勝つと言えるんじゃないかと思います。プロダクトとセットで。
ブレイクスルー出したところが2021年出てくると、そこが一気に行くかなあと。

そういう面では、音声メディア各社の奮闘を祈らざるを得ません。
あとはラジオ各局。やいやい外野が言っても、やるのは現場

期待しかないです。

別の目線で見る、右肩上がり予想の理由

音声はしばらく右肩上がり、というのは注目される市場は毎度言われる部分なので、本当かよという街の声が出てくるのもよくわかります。

で、どうなんだろうと考えた際に、右肩上がりの程度は、これまで書いてきた内容で、ものすごい爆上がりするか、穏やかな成長となるかは変わると考えているんですが、世の中がわかりやすさと透明さを求め続ける限り、これが行きつくところまで行くまでは、この市場は右肩上がりだと思っているんですね。

思うんですけど、今の世の中って、ちょっとずつ矛盾していってる状況が続いているなと思っていて。

なぜそう思うかというと、人間という存在は多面体で、それらで形成されている社会、そして世の中は、複雑で澱みが無数に存在しているから。

わかりやすさと透明さを世の中が求めれば求めるほど、その過程で、ないことにされてきた、あるいは無視されてきた澱みが必ず知りたくなるからです。

昔はそれをジャーナリズムが担ってきたのかもしれませんが、ユーザーがリテラシーを備えられなくなってくれば、つまり読む力が弱ってくれば、客がついてこないっていうことになるので、商売としても細ってくる。そうするとリソースが削られていきます。
複雑怪奇な事象を紐解いていくには、どんなにわかりやすく表現するにしても、ある程度限界が出てくる。それでも厳しいとなって来ると、わかりやすいものの羅列にならざるを得ない。

商売として成り立たない中で質の高いものを提供し続けられるわけでもなく、本来の機能が果たせなくなってくる。そういう意味では、消費者も制作者も両輪で、持ちつ持たれつ、どちらかが一方的に悪いということはないと思っています。

(その意味で、スマートニュース社のスローニュースは、個人的に本当に本当に期待しているところで、3年スパンとかではなく、5年以上で見てほしいと勝手に祈っている(誰に?)次第です。ここは一見フロー勝負に見えるんだけども、実はフローではなく、アセット勝負の戦場だと思ってます。)

話は逸れましたが、そこにおいて音声は、テキストや動画と比べると単位時間あたりの情報量は薄く、消費スピードも自由に調整できない。
(よく読んだ方が早い、見たほうが早い、というのはその媒体に合わせたリテラシーを兼ね備えているか否かに加えて、媒体の特性だと思っています。)

いうなれば、とても中途半端な存在だと思うわけです。
長らく音声コンテンツに慣れ親しんで愛してきた人間がこんなこと言うのもおかしな話ですが、中途半端だから悪いとかそういう意味ではなく、そういう存在だと思うのです。

ただ、人間の脳が現代の情報提供のスピード感についていけているかというと、非常に疑問に感じるところです。
リアルタイムで知りたい情報はアプリがプッシュ通知で知らせてくれるし、最近では知りたくもないどうでもいい情報すらプッシュで教えてくれます。行動や思考も追跡されて、どんどんそれっぽいものに収れんされていく。効率的になり、最適化され続けていく。

ポストトルゥース時代などと言われてきていますが、上記のような情報のトレンドもあり、この流れはしばらく続くでしょう。もう少し分断や、格差が広がり、トータルで損失が続くという状態になるまで続くと思います。(それが果たしてどこまで行くのか、という論点は別途あるんですが)

ただ、もうしばらくするとトレンドとして情報の波は波として切り分けたうえで、人々がもう少し色々なことを知りたくなる。本当のところどうなんだろうと。自分の歩幅で、自分の頭で考えて、理解をしたくなるトレンドというのが、これから徐々に機運としては高まってくるのではないかと思っています。今はまだそのトレンドが瞬間的に香りがする程度で、流れとして出てきてもいないくらいです。自分の感覚的には。なので、まだだいぶ先の話をしてます。
著名人がしゃべって、それにユーザーが右に倣えで反応するのとは、もう少し違う世界。
ただ、この流れは、確実に来る

そこに、音声はちょうどよくハマるんですよね。
「ながら」でも、じっくり腰を据えて理解することができる。
正しいか間違えてるか、それは聞く側が判断することだけれども、音声には文脈が求められるので、話の筋が通っていないと聞いてておかしいなと思うことが出てきてしまうわけです。なので、真意を伝えることができる。

音声にも一定の素養が必要だけども、それ以上にテキストや動画はここが結構難しい。特にテキストは、めちゃくちゃ難しい。

逆に何にもないと、正常な人であれば聞く側以上に、しゃべってる側がキツくなってくるので、続けられなくなってくる、或いは数字が付いてこなくなってくる。中身がなくてもついてこれるような熱狂的なファンを抱えている人にとっては、音声はアウトプットそのものはしやすいので非常に効率的に使えるのですが、ほとんどはそうではないので、そうすると続けられなくなってくるんですよね。

UGCならなおさら。他の媒体と比べちゃうと、続ける理由がなくなってくるんですよ。この観点で言うと、音声ってすごいパフォーマンス悪いから。

これたとえばラジオの現場にいる方々だったら、めちゃくちゃ分かってくれるところだと思います。準備してこない話者ほどキツいものないし、トップ戦線にいる人は準備してないふりして、ものすごい準備して臨んできているから。そこからだったら、より良い形にできると手を入れることもできる。

いや、それでもええんや。中身がなくて何が悪いねんという動きとしては、他と競合してくるけど、ライブ配信×投げ銭っていう戦場は一つ可能性としてあるのかなあとは思ってます。ただメディアリーチはある程度捨ててターゲティング勝負って感じになっちゃうけど。
ただ、ここは競争相手が多い。音声の独自性があまり担保されてこないところかなあと。音声は音声で、ここを得意としている方々がいるはずなので(気づいてほしい...)

色々と書いてきましたが、透明に見える中での澱みを誤解ないように伝えられるという意味では、音声は他とくらべると単位時間当たりの情報の薄さが逆に強みになってくるので、これからしばらく先の時代の流れを捉えると有望だ、とそう思っています。

オトバンクの2021年

そして、オトバンクについて。
うちですか?うちは何するんだろう、、、といってお茶を濁したりすると石が飛んできそうなんで簡単に、ですが。

結構、色々と大きいブロックを動かす1年になりそうです。
今、主に取り組んでいるオーディオブック市場自体は、変わらず成長基調なようなので、


変わらずじっくりと取り組んでいきながら、やっていきますってところなんですが。

それ以外にもいくつか、やっていきたいなと思っていることはあります。
既に仕掛っているものもあるし、数年単位で取り掛かっているものもあるんですが、多くが今やっている事業を飛び越えた取り組みで、全体的にコンテンツ産業全体として見たときに、っていう感じのものがあります。

あとは個人的に。あくまで個人的に、です。
やっぱり思うんですけど。
ラジオ、好きなんですよねえ。

僕にとっては、僕のDNAであり流れている血の何割かはオトで形成されてきてる人生なので、いきついた結果が「おまえがこれまで愛し続けてきたラジオと同じ事やってんじゃん」って解は出したくないなあと思っていて。だったらラジオ局でやりたいなーって思うし、そっちの方が早いし、早くあってほしいし。

それで、色々と手を出し始めているところです。

ラジオは、もっと良くなる。

もうこれは好きだからこそ、そう信じてるし、信じたいだけかもしれないけど、僕の中ではどうやったらいいかみたいなところに確信めいたものもあります。ただタイムリミットもあるなと思っていて、早ければ3年だと思います。そう言えるのも。それ過ぎると、もう金融機関がインダストリー別で管理してる棚の場所変わってるくらいの転換が必要になってくるかもしれないです。

で、また話が逸れてオトバンクどうするのって話。

一つ言えるのは、オーディオブックとしてもそうだし、音声コンテンツ全般としてもそうだけど、市場として長い目で見て求められるのは何なのか、それしか考えていないです。

2018年くらいからずっと「10年後、関わっている産業がどうなってるか、わかりやすく言えますか?」みたいなことを聞かれてたので、3ヶ月おきにどこかに飛んでいってじっくり考えるっていう活動をかれこれ3年近くやってきたので、そこくらいまではある程度の解像度で見えてる感じはあります。100%ではないけど、まずまず精度高いんじゃないかと思ってます。

結局、そこから引き戻してこの1年これをやらないとっていうのが出ると思っているので。

もうちょっとすると、全貌を見せれるのかなあ?と思いつつ、オトに関わる色々な人たちと手を取り合えるといいのかな、願わくば音声コンテンツを愛する人たちと、なんて青臭いことを思っている次第です。

はい。

来年は、オトバンクとしても勝負の一年になると思っています。
その答え合わせは、その翌年になると思うけど、2022年に行くためには、2021年で確実に踏まなきゃいけないボタンがいくつかあります。
これはやりきらないといけないってやつが。

毎年勝負勝負言ってる気がするけど、結果的に1年契約のつもりで腹括ってやってきたから今があるのかなあとも思います。
去年の年末に「よくその感じで仕事続けられるよね」と飲みの席で乾いた感じで知人が放った言葉が沁みる。。

最後に、今年一番心の支えになったエントリーを挙げて終わりにしたいと思います。

これです。


今年の夏前後、個人的に度重なるしんどい局面があり、生まれてはじめて心臓が外から飛び出るんじゃないかというほど大きな鼓動で起きるみたいな日々が続く時期があったのですが、この記事を心の支えに前を向いて頑張ることができました。

瀧本さんと話していたときに「どういう時に、仕事をしていて楽しいと感じますか?」と聞かれたときに「超一流の職人、出来れば人間的にも職人肌の人とやれてる時です。だから今は何があっても、楽しい環境で仕事ができているので、幸せです」という話をよくしていて、最近会った「これはすごい!」みたいな職人、どんな分野でも、たとえば研究者やプロのトレーナーさんなども入ってくるのですが、そういった話をよく共有し合っていました。

色々な見聞きするお話や、書かれた作品群を拝読していると、古賀さんはまさに書き手として想起される職人像として、勝手に自分の脳内で非常にハマる方で、やはりオトをつくってる人間としては、他の世界の超一流に称賛されることほど励みになることはありません。

僕自身が現場に入ることは今ではほぼなくなりましたが、久しぶりにちゃんと関わったものでこうして評価されることは本当に本当に今年下半期の心の支えになりました。

心の支えだったので、僕はこのエントリー、Twitterとかでもシェアしてないんです。
うれしかったのに。このエントリーだけしてない。
自分の心の中に大切にしまっておきたかったので、シェアしなかったんです。年末っての言い訳に、うっかりシェアしてしまいました。

やっている方向性は間違っていないのかもしれないと、とても力になりました。ありがとうございました。


これからも、悩み続けながら新しいものを出していきたいと思っています。
新しいものはポンポン出せても「新しくて、本当にいいもの」を生み出すのは本当に難しいし、苦しいことだなと思ってます。なかなか、出せない。

というわけで、来年もうんうん悩みながら、前進していきたいです、

ちなみに、人材募集中です。音声関係で、上流から制作現場、配信まで一気通貫でやってる会社はうちくらいなので、ぜひ!

他にも募集職種はあるので、興味ある人は覗いてみてください。

気づけば1万字の超大作になってしまいました。

書くのって、難しいですね。

2020年、大変お世話になりました。
2021年も、宜しくお願い致します。

みんなで、いい世の中にしていきましょうね!

それでは、良いお年を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?