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【イタリア】 丘の上から見渡すベルガモの街

旦那が休暇中のある日、思い立ってイタリアへ旅行に行くことにした。
格安航空券を取って、バックパックに荷物を詰め、簡単な日程を決めて出発した。

午前の便でベルガモに到着し、バスで市内まで行き、途中ケーブルカーに乗り換えて旧市街(チッタ・アルタ)へ。
ベルガモには、旧市街と新市街があり、旧市街は城壁に囲まれた丘の上にある。
この城壁は、16世紀にヴェネツィアの要塞とするために築かれた。ベルガモの旧市街は2017年に世界遺産に登録されている。

ケーブルカーを降りて、人の流れが少ない道の方へと歩いて行くと、コッレオーニ礼拝堂の裏に辿り着いた。

ここは旅行前にイタリアの気分を上げるために観た『君の名前で僕を呼んで』という映画のワンシーンに登場する場所だったよう。この時はそれに気づかなかったが、面白い映画だったので、偶然にもその場所に出くわせて嬉しい。

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この細い道を進んで行くと、礼拝堂の正面に出る。
裏から見たらシンプルで質素な雰囲気だったが、正面は細かい装飾が施されていてなかなかに美しい。

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大聖堂の前にある建物の下のアーチを通り抜けると、広場が見えて来る。

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広場を過ぎてさらに歩いていると、美味しそうなパン屋さんを発見。

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店内に入ると、ショーケースの中にはフォカッチャの上にサラミや野菜がのった惣菜系のパン等もある。
旦那はフォカッチャを、私はパイのような包み焼きをそれぞれ注文した。
どちらも美味しいが、旦那は自分の選んだものの方に満足していた。

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こっちではよくいろんなものにフォークなどをつっさした状態で出されるが、これには未だに慣れない。

食後のデザートに、パイ生地のコロネの中に生クリームが絞られたものと、プチシューのような生地の中にカスタードが詰められた一口サイズのお菓子も購入。
プチシューのようなものは日本のシュークリームに近いが、生地はそれもう少しもっちりしていた。
このお店にはベルガモ名物、トウモロコシの粉を使ったポレンタのケーキ"ポレンタ・エ・オゼイ"もある。

そして、私が今回の旅で楽しみにしていた一つであるジェラート。
このツンっと角を立てたのせ方もジェラートという感じがしていい。

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ジェラートの後は、イタリア人の真似をしてカフェでエスプレッソを一杯くいっと飲んで来た道とは別の道を通って新市街へ向かった。

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この路地に差し掛かった時、先ほど入ったカフェの店員のおばちゃんが登って来る姿が見えた。すれ違い様に私たちに気づいてニコッと微笑んでくれた。

この坂を下り切ると、開けた視界が現れる。
天気がよくて、こんな日にパノラマの景色を眺めるのはとても気持がいい。

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ここは両脇高い石塀が続いていて、なかなか趣のある道だった。

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新市街に着いてすぐ、II Coccioというデリカテッセンのお店の前に出てた看板に"ラザニア"の文字を見つけて立ち止まった。

中に入ってみると、店内は仕事の合間にランチを取りに来てるらしき人たちで混み合っていた。

たまたま席が空いたので、ラザニア(ハーフサイズ)、かぼちゃのスープ(ハーフサイズ)、人参のグラッセの3品をカウンターで注文した。
パンはスープに付いているのか「好きなだけ取って」と優しい店員さんが英語で教えてくれた。

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人参以外は全て温かい状態で出してくれた。
どれも美味しくて、特にラザニアはフルサイズでもよかったな、、と。
人参は、地元の蜂蜜を使って味付けされてる。蜂蜜好きの私はその蜂蜜に興味をそそられ頼んだが、人参のほのかな甘さと蜂蜜がとてもマッチしていった。

人が後からもひっきりなしに入って来るので、パパッと食べて出た。

今回のベルガモ滞在は数時間だけだったが、大きなバックパックを持っての行動かつ主要な場所を見るだけならちょうどぴったりの時間だったと思う。
でも、もし身軽に歩き回れるなら、旧市街地の奥の方にある植物園やもう少し高台にあるパノラマスポットなどにも足を伸ばしてみたいなと思える素敵な街だった。

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