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【もの作りファクトリーの1日#03】  革を通して土着文化を感じる

”Genuine Leather”ジェニュイン レザー が発信する本革コラム、第三回目。

本革工場を運営しています 岩崎と申します。私ごとですが、私とレザーについて、少し書こうと思います。お時間ある方は、お付き合いください。

早速ですが、私はレザーの世界にどっぷりつかったのは、はじめから”レザー”が大好きという訳ではありませんでした。

これは初めて言うのですが、はじめは、”レザー”に全く興味がないタイプの人間でした。生地や刺繍や伝統工芸は大好きで、ハンディクラフトがとても好きだったのですが、特に”本革”の魅力には、遠ざかっていたように当時を思い出します。その頃の気持ちを何となく思い返すと、ただ率直に、”ジャンルが違う”と遠ざけていたように思います。

簡単に言うと、よくわからなかったんですね。この分野に触ると面倒なことが起きる、、、なんて言う直感もありました。

それがひょんなことから、レザーに深く関わっていきます。

はじめのうちは、仕事だから、とにかく、革を勉強しないと、とざっくり言うと、興味がない素材を知ることから始めました。もともと好きなものにはとことん、というタイプで、当時はコットンが好きだし、カジュアルでイージーなファッションが好きでしたから、レザーなんて興味も全然なかったんです。素材が良いのは知っていたし、嫌いではなかったけど、値段も高いし、、本当に遠ざかっていたんですね。

レザー=バイカー

レザー=セレブ

レザー=アメカジ

なんて固定観念がありました。

もともと、すぐに受け入れるタイプではなくて、自分に興味があるから、とか、、、好きだから、、、の理由で、興味を持つタイプです。

それもあって、もともと海外で生活をしていて、外国に興味があるタイプの人間でした。日本の事を知ろうともしていなかったし、いつも興味は外を向いていました。

ところが、革は、前記した通り、はじめて”知らないといけない”からスタートしました。

そのお陰で、革を触れれば触れるほど、自分が今まで興味がなかった世界にひっぱられるようになっていきます。

自分の周りにもともとある文化に直接触れる機会がどんどん増えてきました。

革繋がり、、、ではないですが、レザーはまるでクラスに人気者みたいに、何かしら、どこかしらにつながりがある、ものすごくキャパシティーが広いアイテムなのです。

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私は東京の下町生まれですが、革=浅草 と浅草にも多く訪れることになりました。浅草を訪れることになると、自然と神社や日本の伝統文化に触れあうことができます。

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観光地で来たこともなかった浅草を、伝統的なことで知るようになっていきます。

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また、革を知ることで、海外の文化を知ることになっていきます。その国のレザー文化や志向、技術的なものや、職人の性格。素材としての革作りもそうですし、製品としてのもの作りにも個性が生まれます。

グローバルな素材です。

レザーを知ることによって、世界がぐっと近くなりました。

ラグジュアリーブランドの歴史にも触れることになります。レザーというのは、人類が生きていく中で、欠かせない身近で、リサイクルで、素晴らしい素材だと気が付くには、そんなに時間がかかりませんでした。

初めて革を知ったとき、全部同じに見えた素材が、毎日触れてみていくことで、革の素材としての美しさや、温かさ、表情の変化、また高級感、世界が変わったかのように、ぐっと感じられるようになりました。

素材の価値や、商品価値も毎日レザーに触れることによって、より理解できるようになりました。

もしかしたら、当初の私のように、レザーには興味がないわ、、という方がいらっしゃるかもしれません。

”革”という素材が、世界稀に見る不思議な素材であること、知って頂けると幸いです。

どうやって、この魅力を伝えていくか、、、それは作りてとして、非常に難しい問題ではありますが、お手にとって、触れて、生活してみて初めてわかると、まとめたいと思います!

では、次回まで、ごきげんよう!


おっと、いけない。興味がある方は是非レザーの世界を少し覗いてください。自己紹介は、こちらです!


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