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#26 意思決定の判断基準 決定回避 「同調効果」


だって…みんなやっているんだもん!

自分の行動や考えを周囲に同調させてしまうこと。自分一人では決められない、だったら周りに合わせてしまえば意思決定は楽になる。

ネットで見かけた商品。買おうかどうしようか。似たような商品が2つある。買うんだったらどっちだろう?そんな時、レビューの件数や☆星の数で「こっちにしよう」と決めていく心理。こういうのを「同調効果」という。圧倒的多数の人が「これいい!」って言ってるから間違いないよね?って思う。確かに、ひとつひとつ手に取って試すわけにはいかないし、どこかで思い切って決断を下すとき、人の意見って大事だったりするよね?
テレビショッピングとかで商品を紹介するタレントさんの中には「自分で試してよかったと思うものしか紹介しません!」という心強い味方になってくれる人もいる。その人に同調すれば間違いないんじゃない?って思える。

どうせなら行列ができるラーメン屋さん!

ラーメンが食べたい!トマ玉カレーうどんより今日はラーメンの気分!どこ行く?何ラーメンにする?めったに食べないラーメンだからはずしたくない。
じゃあ、あの店!
山奥にポツンとあるラーメン屋。山奥なのにいつも行列ができている。おいしければ、山奥にだって人は並ぶんだね!大きな期待と共にわたしは列に並ぶ。よし、順番が来た!
いよいよ幻のラーメンを口に運ぶ時が来たぞ!
しかし…わたしの口には合わなかった。合わなかったが「せっかく並んだんだし!」という思いがよぎる。そうか、誰かに同調してたとえ「わたしには合わなかった」と思っても、なかなか自分の非を認めたくない心理もあるのだな?(認知的不協和理論)。だが、この味を「変わった風味だ!癖になる!」と解釈すればそれなりに納得できる。そうか、そういった意味で行列のできるおいしいラーメン屋なんだね(-_-;)
そして、また誰かが並ぶのである

服従の心理と合わさったときの恐怖?

この同調効果、前述の「服従の心理」と合体したらどうなる?悪いことだとわかっていても多数の人がやっていると「同調」してしまう可能性は高い。「赤信号、みんなで渡ると怖くない」心理である。
コロナ禍でこういった事例はたくさん見てきた気がする。本当に良いことなのか過剰反応なのかわからないけれど、みんなに合わせていないと社会的にはぶかれてしまうんじゃないか?という怖さ。コロナ罹患の恐怖。

最近、はじめてコロナに感染した。4年ほど前に罹患した人の話を聴いたら、事情聴取やら自宅謹慎やら本当に大変だったと。世間の目もちょっと怖くて、なんかわからんが涙がでてきた…とコロナ鬱の入り口に立ったことを告げられた。
コロナの症状よりも、世間の目の方が怖いという恐怖。
これも「同調効果」?

ほんとうの心は「ん?おかしいかも?」と思っていても、そのうち「みんなも同じ考え方やから」「みんなやってるし」で罪悪感がなくなってしまうことはあるよね?それにそっちの方が楽だから。

いじめの構図とか、戦争の構図とか…ここが源泉かもよ。
頭に入れておくことは大切かもしれない。

参考:Udemy はじめての行動経済学 丹羽亮介講師






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