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嫌いな人とうまく付き合うには

嫌いな人というのは、どの年齢になっても会うことになる気がする。そんな時に、思い出せるようになっておきたい。

嫌いな人を受け入れられたら、私はかなり成長できた証だ。明日から神にでもなれると。

神なんて中二病っぽいかしらなんて思いながらも、でもわかりやすいかなと思って言ってみました。

「嫌いな人は過去の自分だったり、自分の鏡だったりする」

ということを聞いたことがある。全部が全部そうとは限らないと思うけれど、嫌いな人がいた時は常に

「なぜ私はこの人が嫌いなのか」

を大切に、考えるようにしている。

それが、必ず自分を成長させるきっかけになるから。

例えば、私は「自分の非を認めない人が嫌い」である。しかし、昔先輩から「私が指摘やアドバイスしてもりんは必ず否定するし、言い訳するよね。そのうち誰からも何も言われなくなるよ?」と言われたことがある。すべての意見を受け入れることはできないけど、その時から「教えていただきありがとうございます」「次はこう直してみます」など最初に言うように努めるようになった。どんなに理由を先に言いたくても、それは違うと言いたくても、最初の答え方が一番大切と思っているから受け止めるような言い方をするように変えた。

それができているとずっと思って過ごしていたけど、その5年後に出会った嫌いな同僚。その人は正に、「自分の非を認めない人」であった。日々腹立たしかった。でも、その時ハッと気が付いた最近の自分の発言。あれ、また否定から入る言い方になっていると。

人は過ちを繰り返す生き物である。

そう気が付かせてくれた存在に感謝した。気づいたその時から、日々自分の言動に再度気を配るようになった。その時より一段と変わった自分がそこにいた。

私の場合は、その人と距離を置ける関係だったからよかった。仕事上だけの付き合いだったから。

しかし、これが親子だったらどうだろう。

切っても切れないし、子どもが親を嫌おうとも、親は子を嫌いにはなれない。今まさにその状況の挟み撃ち状態にあっていて、どっちの考え方や気持ちも理解できるから複雑な心境の中で仲裁に入っている。

親がどんなに「そんなつもりで言っていない。これは、あなたのことを思って言っただけだ。」なんて言ったところで、子にとっては過去から相当な傷を親から負わされていたりする。

心の傷は体の傷と一緒で、傷の処置方法を間違えるとしっかりと傷跡が残る。体の成長とともにその傷跡が小さくなったとしても、消えることはない。


「そんなつもりで言っていないのに」と言っている親の気持ちもわかる。だって、大きくなってから私が母親に対して話した時にそんなことを言われたから。

それは、私が就職を決めて母親に伝えた時のこと。
最初の一言目が「なんでもっと大手にしなかったの!上二人が大きな会社で勤めていたし、お父さんも大手で給料も手当も素晴らしかったわよ。」なんて言われた。もう、すでに就活で心がボロボロだった私に対して。やっと手に入れた採用だった。

その一年後、母親に反対されていても決めた会社で、私が充実した生活を送っている話をしたついでに「あの時、ああ言われてかなり引きづったんだけど。大手に勤めていない私は世間で恥さらしみたいな気持ちになった。しかも、大学決まった時もそうだったよね?!」と文句言ったら「えええ、そうだったの!?ごめんね、そんなプレッシャーとか与えるつもりはなくて、率直な経験から意見を言ってて、、、。あなたを傷つけてるとは思わなかった。」なんて言われたもんだ。あんなに長年傷つけられた私の心をこの人は知らなかったんか!と思ったらそれもまた腹立ったよ。

親は自分の経験から、それを子に教えたくなるけど、時代とともにその経験が必ずしも正しいとは限らない。でも、それを伝えたくなるし、自分と同じ過ちを犯してほしくないといった愛情からなのも、今ならよくわかっている。

だから、絶対地雷を踏むから言わないようにしているけれど、本当は子の方へ「あなたって大人になっても親に感謝もできずに顔も見たくないとか、ちょっと子供過ぎない?それって、過去の自分も乗り越えられず昔から成長できていないのと同じことだよ。仕事がうまくいく、1人で生きられるようになる、目に見えているのが成長のすべてではないよ。」とか言いそうになるけど、人が本当に成長できるタイミングってそれぞれだから我慢、我慢。

心に傷をつけたら修復できないからね。言葉は慎重に選んで、事実とかではなくて、相手が理解しやすい例と気持ちを伝えることを大切にして、、、、

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