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コンセプトは「管理能力の外付け」

 前回までに、
①ADHDを乗りこなす=ADHDの弱点をカバーしつつ、強みを引き出していく。
②興味ないことを無理してやっている場合に能力低下が起こる。
③能力低下は仕方ないことと割り切って、それを補う方法を考える、

ということまで書きました。
 今回からは、能力低下を補う方法を考えていきます。今まで色々やってきましたが、どれも一長一短でなかなかうまく行きませんでした。ただ最近、これは行けそう、という方法に出会ったので紹介してみます。

ハード面の整備


 最近(ADHD診断後)、今まで使ってきた手帳やノートを捨て、iPad+Apple Pencil一本にまとめました。そこに徹底的に仕事管理ツールを組み込み、完全にiPadに依存するレベルまで管理を頼ることにしました。タイトルに書いてある通り、足りない能力は道具で補おうというわけです。

 iPadは第一世代のPro、256GBを使っています。Apple Storeの整備済品で安く購入しました。あとで知ったのですが、ProはProだけあって、Apple Pencilの書き味や、そもそもの処理能力が優れているそうです。Apple Pencilは第一世代しか対応していませんが、書く分には第二世代と大差ありません。

 このApple Pencilが最高に書きやすい!液晶にペーパーライクフィルムという保護シートを貼ると、ほとんどノートのようにストレスなく書けます。

 これに加え、Smart Keyboardという純正キーボードを入れているのですが、職場で使うことはあまりありません。家でイロイロやるときに使うのと(note書くときとか)、単純にiPadスタンド兼カバーとして使っています。まあ充電不要というのはいいですが、正直サードパーティー製の方が安くて高性能で良さそうです。こうしてハードを整えた上で、使えそうなアプリを片っ端から試しています。

 現在使っている主なアプリはこんな感じです。

 ・Notability
 ・Googleカレンダー
 ・Todoist

 この3つをメインとしつつ、様々なサービスやアプリを試しながら使っています。


【Notability】

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 いわゆるノートアプリで、Apple Pencilでノートのように使うのに最適化されている約1,000円の有料アプリ。毎日の業務内容メモ、会議のメモ等あらゆる局面でのメモに常に使っていて、このアプリがiPadのメインとなるぐらい頼りきっています。
 最強なのが、なんといっても録音機能。
 このアプリは録音しながらノートを書けます。これが素晴らしい。ADHDで忘れっぽいので、いままで何度も言った言わないとか、指示内容を忘れたとかのもめごとがありました。でも重要な会話をこのアプリでメモしつつ録音していれば、聞き逃したときや、後日思い出せない時に聞き返すことができます
 録音だけなら他のアプリでも可能なのですが、Notabilityがすごいのは、書いた場所のメモをタップすると、その場所を再生してくれることです。これでざざっと書いたメモでも会話内容と照らし合わせれば思い出せます。更に手書き文字に対応した検索機能もあり、結構雑な字でも検索してくれます(とはいえ殴り書きは流石に無理)。更に更に、手書き文字を選択してテキスト化してくれる追加機能もあり、400円弱しましたが追加課金しました。買い切り。安いもんです。
 今、月ごとに業務内容メモをつけているのですが、いつでも手書きメモを検索できるのは強いです。更にiPhoneでノートを見ることも可能なので、いざというときにすぐ確認できます。もちろん録音の再生も!録音は毎日使うわけではありませんが、いざというときに聞けばなんとかなる、というのは非常に心強い。
 手書き+検索+録音の組み合わせはADHDには最高のソリューションではないかと思っています。

【Todoist +googleカレンダー】


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 Todoistはシンプルなタスク管理アプリで、googleカレンダーに同期できます。料金は無料でもできますが、月額400円弱のプレミアムになると、リマインド機能が使えますのでこちらがおすすめです。何をやるかというと、ただやるべきタスクを全部ぶちこむだけ。例えば「来週の木曜日13時に会議出席」とか入力すると、勝手に6月25日の木曜日と判断して13時に予定入れてくれて、30分前になったらリマインドもしてくれる。
 このTodoistにかたっぱしからスケジュールを入れておけば、少なくとも当日何をすべきかで悩むことはありません。手軽なので基本的にiPhoneから入力しています。正直まだプレミアムの一部機能しか使えていませんが、かなり抜け漏れがなくなりました。今後更に期待です。

 Googleカレンダーは出先でもいつでも見れるカレンダーとして使いやすく、ご存知の通り無料でステキです。Todoistに入れた予定も同期できるため、同じ情報を2度入れる必要がないのがメリット。今までは手帳と卓上カレンダー、それにiPhoneカレンダーと3つに入れていたので漏れまくっていましたが、iPadを中心に一元化することで非常に使いやすくなりました。

課金の躊躇は損

 とりあえず、自分的に現在考えうる最高の組み合わせとして簡単に紹介しました。課金よりなるべくフリー志向でしたが、ADHDと診断されてからはそこらへん躊躇が無くなりました。課金要素がある=もっとよいものがある=外付けで拡張された自分の能力が向上するということなので、良さそうなものは必要経費と思って課金しています。

 同じようにADHDで困っている人はぜひ使ってみて欲しいですし、ADHDじゃない人でも非常にパワフルな組合せだと思うので、試してみてください。





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