「夜の島ごと美術館」で思い出したインドの夜

東京湾の無人島「猿島」が期間限定夜だけまるっと「アート島」に変貌するとのことで行ってきた。

このイベントは普段入ることのできない夜の猿島を開放して行われる、初のアートイベントらしい。

都内から1時間ほどで横須賀中央駅に着く。横須賀に来たのは人生初。
三笠桟橋から船に乗っていざ猿島へ。

地球交響楽団

暗闇と静寂をコンセプトにしたイベントは薄暗い島の中で風の音、波の音、草木の揺れ、生息する生き物の気配に感覚を研ぎ澄ませながら作品を見てまわる。

いくつかあるアート作品の中で「地球交響楽団」というものがあった。
これは島の広場の地面にヨガマットを敷いて寝転んだり、寝たまま聴診器を自分の胸に当てたりして大地や島の鼓動を聞く体験型アートだ。

かたい土の上に寝ころんで空を見上げると、視界は東京湾でも眩しく輝く星々でいっぱいになった。

まわりの参加者も同じように空を見上げていた。
きっと各々、色んなことを感じたり考えたりしていただろう。

自分はかつて旅をしたインドで野宿をしたときに見上げた空を思い出していた。

5年前、インドの寝台列車

ゴアからバラナシに向かう寝台列車に10時間ほど乗った。
南インドの温暖な気候とは違い、2月の北インドは凍えるほど寒かった。
列車に乗り自分の寝台席に向かうと、購入時にダブルブッキングが起こっていたようで先客がぐうぐう寝ていた。

この日は満席。空いている席はない。
仕方ないので列車と列車の繋ぎ目のところに座って身体を縮めた。

寒さと列車の揺れる音、風の音しかなかった。
すきま風が凍るように冷たくて冷たくて
窓から見える星だけが自分を癒した。

人生が楽しみ

そのインドでの出来事をいま猿島で思い出した。
5年前の自分といまの自分
インドの星空と東京湾の星空を思い返しながら
これからどう生きていこうか、に思いを馳せた。

帰りに喫茶店で横須賀カレーを食べながらこれからの自分の人生がより楽しみになった。

今日こんな気持ちになれるなんて思ってなかった。
イベント自体もこの夜の月と星も、猿島の自然も素晴らしかった。

行ってよかった。

おわり

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スマホゲーム業界で働きつつマーケティング支援の副業をしています。ゆるふわな漫画も描く。
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