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第34話 音楽を、物語と映像と関係させる
音楽的な物語を書きたい。
音楽の力を借りながら他にはない映像を作りたい。
そしてそこで生まれた音楽がひとり歩きして外の世界に広がっていって欲しい。
音楽を、物語と映像と関係させる。
僕の仕事の核にあるテーマだ。
『私の馬』を書くときは、Spotifyのプレイリストを作り、シーンごとに音楽を決めてそれを聴きながら書いていた。バッハの『ゴルドベルグ変奏曲』はまるで馬の足音のようで、文章のリズムを決めてくれた。
映画を作るときは撮影や編集の前に、ミュージシャンに音楽のデモもらうことも多い。肝心なシーンはそれを聴きながら撮ったり編集したりする。
ミュージックビデオを作るときは、メロディや歌詞が脚本と考える。だから曲を作るところから、話し合いながら一緒に取り組む。どんな歌詞、どんなメロディ、どんな展開で世界観を作るのか。
そうやって作品を作ってきたから、仕事納めはミュージシャンと一緒のことが多い。