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"天才"とはを表現する漫画に構成される凡人の自分

漫画はすぐに物語に入り込ませてくれる。そして、自分に大きな感情の揺れ幅をくれ、そして大きな気づきやきっかけをくれる。

気付いたら自分自身の多くの思考や価値観は漫画から影響を受けているかもしれないと思っていたところ、今回の【私を構成する5つのマンガ】というまさにぴったりの企画があり思わず投稿してみた。

まず、5つのを選ぶというのはとても難しかった。好きな作品は無限にあるし、影響を受けた漫画はたくさんある。今回入れていないが、ONE PIECEと出会ってなかったら信念を追求しようなんか思わず、今の自分は無いと言っても過言ではない。

しかし、その中で5冊を選ぶ過程の中で、あることに気づいていく。

自分は何か物事を成す人たちの物語に惹かれ、それが天才と言われる人をリアルに表現してくれる作品に強烈に惹かれるんだということ。

思えば、自分は20代前半に強烈なる平凡コンプレックスがあった。

何かを成している人たちの話を聞くと、壮絶な過去や異常性があるにも関わらず、自分は平凡な学生時代を過ぎ、周りの目を気にし、バランスを取るのが得意な人間になっており、自分は平凡だから何かを成せないのだというコンプレックスを背負っていた。

その頃は、『交通事故にあって死ぬ間際まで行けば成功できるのでは・・・』なんて、真剣に考えていたから恐ろしい。。。

そんな話はさておき、だからこそ、平凡な自分は天才に憧れ、天才が物事を成していく話が強烈に好きなんだと今回改めて気づいたのである。

ってことで前置きが大変長くなったが今回の作品を紹介したい。

ただ、1つ1つの作品を魅力などから紹介していくと、とんでもない長さになりそうなので、その作品からどんなことを学んだり影響を受けたかだけ紹介したい!

1.BLUE GIANT

BLUE GIANTは全10巻という短さで終了します。そして、現在はBLUE GIANT SUPREMEとして日本から世界に旅立つ話として物語は続いています。

この漫画は一言でいうと『世界一のJASSプレイヤーになる男の物語』です。

その中で私が影響を受けたのが、全く素人で独学で練習し始める最初のシーンから自分で『俺は世界一のジャズプレイヤーになる』とアファーメーションをして練習をしていく姿です。

彼はたくさんの挫折や困難にも見舞われますが、常に自分が世界一のジャズプレイヤーになることを疑わずにあり続けるのです。

持って生まれたサックスのすごいスキルがあるではなくて、本人の純粋さという資質や、お兄さんが初任給でサックスを買ってくれたり、お互い刺激し合う仲間ができたりなど、非現実感が一切ない中で世界一になるスタンスづくりがこうやってできていくんだということをまるで本当の物語を読んでいるように感じさせてくれます。

ぜひ、読んだことない人は見てほしい!

2.め組の大吾

め組の大吾は、アニメ化、そして実写ドラマ化もされたのでご存じの方も多いと思います。

こちらは新米消防士の成長物語だが、後半は火消しの天才的能力をいかんなく発揮していき、周りに畏怖の影響を与えていく。そんなめ組の大吾から影響を受けた部分は、下記のライバルだった甘粕が主人公の朝比奈大吾に話すシーンにある

『”目的”を…”夢”を実現する人間って一体何が違うと思う?

なんでもいい、例えばさ……、サッカーで国の代表になり、ワールドカップで得点王になった英雄…。何万…いや、何億分の一かの確率かもしれないな、オレはずっと興味があった。彼らは一体”いつ”の時点で自分が”そうなれると思った”のか…でも、それは違うのかもしれない。ある時に『俺はそうなれるかも』と気付くんじゃなくて

【『俺はワールドカップの得点王になれないかも…』なんて、最後まで考えたことすらない奴が本当にワールドカップの得点王になってしまうんじゃないかって!】

人間は成長していくにつれ、いろんな現実を思い知らされる『う-ん、現実は以外と理想通りに進まないぞ』そして

『もしかしたら自分の夢はかなわないかも』『そうはなれないかも』と思う。そう”思った人間から”本当に、”そうなれなくなっていく”んだよ。

でも世の中には少数だが、どんなに大人になっても、いつまでたってもそう思わない人間がいる。朝比奈、こんだけオレが今回の崩落事故救出作業の困難さを説いても、オマエ、『きっと何とかなる』って思ってるだろ?

オマエの最大の才能はそれさ、消防に入って今日まで…”もうダメだ””しんどい”と口では言っても、実は本当に”もうダメだ”と思ったことがない。

”自分はそうなれる”と信じているうちは、どんなことだって”可能性”だけは常に残されている。

本当に素晴らしいセリフです!  

3.昴

上記のめ組の大吾と同じ著者の曽田正人先生の作品から2作品目。

こちらはめ組の大吾で、天才とはを最後に追求していく中で、次の作品はまさに直球ど真ん中に天才とはどう育ち、どうやって人を巻込み、どう世の中に出ていくかを書いた作品が昴です。

幼少期の体験と、本人の持っていた性格が相まって天才としての資質を得た昴がバレーの世界でトップを取っていく話ですが、彼女の異常性や、それによって多くの人が巻き込まれていく姿も鮮明に描いているのが特徴です。

友人がずっと迷惑をかけたり、家族と疎遠のままだったりと実際の天才とはこういった姿なんだろうなというのをすごく感じさせてくれました。

とっても好きな作品ですが、自分は凡人なんだと痛感させられる作品でもあります。

4.キーチ!!

こちらも衝撃的作品として自分が何度も読んだ漫画です。

キーチは幼稚園生の時に、寡黙で、でも間違ったことは嫌いで、それをしている子供や大人を見ると言葉で表現できないからこそ相手を殴っていくという暴力性も持ち周囲に迷惑をかけていきます。しかし、それを両親はキーチの強みとしてとっても愛してくれ受け入れてくれ接してくれて育っていきます。

しかし、ある日、キーチの目の前で両親が通り魔に刺殺されるという事件がおきます。そして、キーチは悲しみを受け入れられず、そこから1人祖父祖母の元を離れてホームレスと一緒に生活をしたり、醜い大人や素晴らしいと思える大人と出会ったりしながら最後は山で暮らして約1年後に保護される。この経験で幼稚園にしてキーチは自立心を養成される。

そこから小学生にあがり高学年になるも周囲となじめず学校を転々とするキーチ。そこのクラスメイトの1人が児童買春をされており、それを暴き、国会の前にたち、テレビをジャックして民衆を巻込んでいくという話。

この話はより大人や人の汚さを前面に出しながら、そんな世の中で何かを成していくために、依存ではく、周りや時には親でさえ依存せず自立していき、自分が行うことの重要性を伝えてくれる作品です。

続編のキーチVSも衝撃作品ですので、こちらもおススメです!

5.左ききのエレン

今まで、いかに天才というものに惹かれ、天才という人がどうやって生きてきたかを描いた作品を紹介させてもらったが、この左ききのエレンはサブタイトルに

天才になれなかった全ての人へ

とあるように、まさに自分のために書いたんではないかと思う漫画で、最初に読んだ時から一瞬で大ファンになりました。

左ききのエレンはたくさんの人が紹介していると思うので大好きなシーンをいくつか貼っておきます。


ということで、私を構成している漫画を紹介しました。

やっぱり漫画って素晴らしいなー! ぜひ、これからもたくさんの素敵な漫画と出会い、自分を構成していけたらと思います。


#私を構成する5つのマンガ

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