「AI時代の、ど真ん中」を体感できる環境で、自立した思考で歩むエンジニアキャリアを。
2023年7月7日に設立した、ソフトバンク100%出資の「Gen-AX株式会社(じぇなっくす)」。
生成AIを活用したSaaSサービスの開発・提供に加えて、AI時代に適した形で各企業の業務導入を支援するコンサルティングサービスも手掛ける同社。
そこで働く第一号シニアエンジニアの皆さんから、これまでのキャリアの歩みから現在のGen-AX株式会社での業務内容、そしてこれからの展望と一緒に働きたい仲間像をお聞きしてきました。
個性豊かなシニアエンジニアのキャリアの歩みと、それでいて真っ直ぐで朗らかな人柄が垣間見える3名のインタビューです。
≪インタビューイー≫
・Gen-AX株式会社(技術統括部・テックリード):中村 秀樹
・Gen-AX株式会社(技術統括部・NLP開発 シニアエンジニア):牧田 光晴
・Gen-AX株式会社(音声/NLPエンジニア(デル・テクノロジーズ株式会社からの業務委託社員):木田 祐介
これまでの経歴・Gen-AX株式会社へjoinした経緯と理由
―初めに、Gen-AX株式会社に入社されるまでの経歴と、入社した理由を教えてください。
中村
私は日立製作所に入社し、最初は組込エンジニアとしてテレビや携帯電話のソフトウェア開発に従事していました。その後部署異動で研究所に移り、DevOpsやクラウド、IoTプラットフォームの研究を経て、同部門の研究を担当する部の部長と、研究所でのOSS活動を取りまとめるセンター長をしていたのですが、自分で手を動かして開発に関わりたいと思いからLINE(現:LINEヤフー)に転職し、AIカンパニーで様々なAIプロダクトの開発や、他サービスのバックエンド開発のマネジメントなどを行っていました。
ChatGPTが登場する以前から、AIや生成AIのプロダクトに携わっていた経験もあり、また世の中に広く浸透する「生成AIサービス」を創りたいと想い、joinしました。
牧田
私も中村さんと同じく、LINE(現: LINEヤフー)出身で、それ以前はサイバーエージェントなどで、長らくNLP研究開発に携わってきました。
今の業務にも通じるものがあるのですが、LINE(現:LINEヤフー)の時には、AIカンパニーでChatGPT登場する以前から生成AIのNLP開発に携わっていました。
世の中の様々な流れがある中で、以前一緒に汗を流した仲間と再び縁があり、自然コミュニケーションができる発話応答インターフェースの設計を製品として実現したいと想い、joinしました。
木田
Gen-AXには様々な雇用形態で人が集まっていて、私はデル・テクノロジーズ株式会社からの業務委託社員という形でGen-AXに参画しています。実は、私も以前はLINE (現:LINEヤフー) のAIカンパニーでここにいる皆さんと一緒にお仕事をしていて、 AIカンパニーでは主に音声認識チームのマネージャーとして研究開発とプロダクト開発をリードしていました。今回はその縁もあって、砂金さんから声をかけていただきました。AIカンパニーは、最先端のAI技術を使って人に役立つプロダクトを創ることができる刺激に満ちた場所だったので、今回も面白い仕事ができるに違いないと思ってjoinさせていただきました。
Gen-AX株式会社での、現在の業務内容
―バリエーション豊かなキャリアの歩みと、同じ志をもった仲間が自然と集まってきた印象を感じます。皆さんのキャリアの歩みが現在の業務でどの様に活かされているか、教えてください。
自分の手を動かして開発。「Give的な技術選定」ではなく、「Take的な技術選定」を(中村)
中村
現在の業務は多岐にわたり、主には、照会応答を支援するプロダクトのテックリードとして、技術選定やアーキテクチャの検討など技術的な検討を行っています。
ですが、次期プロダクトの先行技術調査や、Gen-AX株式会社で利用するSaaSの導入も使うツールの選定、調達先の選定、発注・契約含め担当しています。つまり、何でも屋さんです。といった形でしょうか(笑)。
―非常に多岐にわたるお仕事内容ですね。中村さんは元々、研究職から開発エンジニア職へとキャリアチェンジをされた印象を受けているのですが、実際にそのキャリアを経て、今どの様に感じていますか。
中村
研究職も楽しかったですが、私は実際に自分の手を動かして開発をしたいと思っていたので、それが実現できていて充実感を感じています。
現在の職場では、ある一定の選択肢があってそこから選ぶ「Give的な技術選定」ではなく、自らが試して本当に優れている技術を選定できる「Take的な技術選定」までもが行えます。もちろん、リスクやセキュリティ面での視点をもった上での選定ですが、Gen-AX株式会社のCEOである砂金さんからも、「一番詳しい人が、一番いいものを、正しく選定できるのであれば、その技術を選定していく」と言っていただいているので。
平等、信頼、公正に基づいて、自部門のメンバーにも同じように言っています。
―自らが開発も、技術選定もできる環境なのですね。NLP研究開発を長らくされていた牧田さんは今、どの様なお仕事をされているのでしょうか。
細かな設計で、応答の自然さ・自然コミュニケーションを実現していく(牧田)
牧田
現在つくっている照会応答を支援するプロダクトのNLPモジュールの設計・開発を、主には担当しています。
照会応答を支援するプロダクトにおいても、応答の自然さを追及しています。意味的にこうゆうことだよね、という検索を読み取り、文脈・意味理解を含めて自然コミュニケーションが成立するように設計・開発をしています。
―NLPモジュールの設計・開発とありますが、もう少し踏み込んで教えてください。
牧田
生成AI周りやそれらを評価する仕組みの設計開発をリードしております。
「AI」「生成AI」といわれている内容の中で、生成AIの利用はもちろん、検索システムや言語モデルによる推論・ファインチューン、ベクターDB、検索向けサジェスト生成等多岐にわたるタスクが含まれます。
企業向けのプロダクトになりますので、お客様先の文章をどう加工するか、どう構造化するのか、データのノイズをどう取り除くのか(=データをきれいにする、インデックスを付ける。など)など、細かな設計により、応答の自然さ、自然コミュニケーションにつながると期待しています。
設計をする際に、もちろん生成AIの手を借りることのできそうなものは借りて、開発を行っています。また、最新の技術は評価して、良ければプロダクトに取り込んでいきたいと考えています。
―応答の自然さを実現するには緻密な設計が必要なのですね。木田さんは音声技術に関わってこられたということですが、Gen-AX株式会社ではどのような業務に取り組んでいるのでしょうか。
マルチモーダルも見据えて、「最先端のAI技術を使って人に役立つプロダクトを創る」(木田)
木田
新しいマルチモーダルモデルをGen-AXのプロダクトにどのように活用できるかを検討しています。今までの生成AIはテキストならテキスト、画像なら画像と扱える情報が分かれていましたが、最近はこうした異なる情報を横断的に扱えるモデルが出てきました。ただ、新しい領域なのでビジネスに利用する方法が確立されていなくて、手探りで検証しているところです。
―これまでは音声認識技術をご担当されていたと伺いましたが、異なる種類の情報を扱うことに不安はありませんでしたか。
木田
以前ChatGPTが話題になり始めた頃、砂金さんから「LLMの仕事ちょっとやってみない?」と言われて言語処理の仕事を始めたのですが、新しい分野にチャレンジするのがすごく新鮮で楽しいことに気づきました。不安も多少あったのですが、音声と言語は技術的にも近い分野ですし、やってみれば意外となんとかなりましたね。
Gen-AX株式会社で、こんなことに挑戦してみたい
―皆さんのキャリアと現在の業務内容を聞いていて、こちらもワクワクしてきました。今後皆さんが、Gen-AX株式会社で実現したいこと・挑戦したいことについて教えてください。
中村
新しいLLM Opsを確立して製品に組み込んでいきたいです!
これで絶対解けるというものがないのでエンベディングモデルのファインチューニングまで、どう広げていくのか、生かしていくのかも、アプローチは変わっていくと思うので、ここは牧田さんとも連携しながらやっていきたいです。
牧田
自然コミュニケーションができる発話応答インターフェースの設計を実現したいです。
n-gram時代を含め「言語モデル」を用いたアプリケーションに20年以上関わってきましたが、常にその時代に残された課題があります。
また、人間の知能とAIの差も小さくはなっていますが、常に残り続けている課題もあり、その辺りの改善まで踏み込めれば「コミュニケーションの自然さ」につながるのでは、と考えています。
木田
マルチモーダルも見据えて、最先端のAI技術を使って人に役立つプロダクトを創る。
これまでのインタビューでも何度も登場してきた言葉ですが、この1つの道をちゃんと追及していきたいと思っています。
Gen-AX株式会社で、一緒に働きたい人はこんな人
―さいごに、変化の激しい「AI」「生成AI」界隈ですが、その「AI」「生成AI」を使って、SaaSサービスの開発・提供と、AI時代に適した形で各企業の業務変革を支援するコンサルティングサービスを行う「Gen-AX株式会社」で一緒に働きたい仲間はどんな方でしょうか。
自立した思考で、次の“流れ”を生成していく
中村
物事の本質が何かを考えてデータに基づき論理的に考えられる方、また、生成AIの分野は変化が激しいので、その変化を楽しみながら自主的・積極的に動ける方と一緒に働きたいです。
「生成AI」は確かにトレンドの1つですが、トレンドハンター的な視点でのひとではなく、「なぜいいのか」の説明ができる人であってほしいと思っています。100%完ぺきなひとである必要はなく、Gen-AX株式会社が目指す先を一緒に挑戦・目指したいと思っていただける方と一緒に働きたいです。
牧田
作って終わりということではなく、使われているところをしっかりイメージ・配慮できる人が理想です。
現在の技術は常に過渡期であり、日々ゴールポストがズレることは日常茶飯事なので、その変化を常に考え続けて、楽しめる方とご一緒したなと思っています。
木田
先ほどお話した私の経験にも関係しますが、自分の領域を決めずに新しい領域に一歩踏み出してチャレンジできる人がGen-AX株式会社に向いているんじゃないかと思います。あとは、Gen-AX株式会社は研究機関ではないので、実際に人の役に立つ技術やプロダクトを作りたい、という想いがある人と働きたいですね。
「AI」や「生成AI」自体は道具であり、いかに調理をして「人の役に立つ」かが大切です。今のGen-AX株式会社は、だれもやらないこと・最先端で挑戦できる環境です。一緒に働きながら、ともにアップデートしていける成長意欲のある方をお待ちしています。
砂金CEO
いま、支えてくれているシニアエンジニア3名には本当に背中を預けられる大切な仲間です。
「AI」「生成AI」周りは過渡期であるからこそ、楽しいときでもあり、ときに頑張りぬかねばならない局面もあります。どこかの領域では自分に自信があるひと、好奇心をもって自らの頭と手を動かせる方のご応募、ぜひお待ちしています!
Gen-AXに興味を持っていただけた方は、こちらのJob Descriptionをご覧ください。
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