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元LINEのEMが、なぜ今のGen-AXへ? 若手エンジニアが聞いてみた

本日12月16日、Gen-AXに頼もしい方がジョインされました。
元LINE(現:LINEヤフー)のエンジニアリングマネージャー、清水大輔さんです!

あ、申し遅れました。Gen-AXでエンジニアとして働く竹田と申します。清水さんのご入社は非常に心強いトピックなのですが、一方で「なぜ清水さんが今のGen-AXへ?」という気持ちもあったりします。

そこで、ご入社ホヤホヤの清水さんをお呼びし、いろいろと話を聞いてみることにしました。根掘り葉掘りお聞きしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。


「面白いことができそう」元LINEのEMがGen-AXを選んだ理由

Gen-AXでSaaSプロダクトの開発を担当している竹田さん

竹田:今日はよろしくお願いいたします。早速ですが、清水さんのような方がこのタイミングでGen-AXへの入社を決めた理由を教えてください。

清水:Gen-AXのサポートを担当している三木さんとは前々職のLINE(現:LINEヤフー)で一緒に働いていたんですが、彼から連絡をもらったことがきっかけです。ちょうど転職活動をしていて別の会社に決めようと思っていたタイミングでした。

Gen-AXは代表の砂金さんをはじめ元LINEヤフーの人がたくさんいることを知っていたので、ある程度カルチャーは想像できますし、何より優秀なエンジニアが集まっている環境だったので「面白いことができそうだ」と入社を決めました。

竹田:これまではどういうキャリアを歩んできたんですか?

清水:四年制大学を卒業して、ソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタートしました。 1〜2社目はSIerで、一人で何でもやるような状況が続いていました。

竹田:途中で挟んでしまってすみません。「一人で何でも」のあたりを具体的に知りたいです。

Gen-AXに入社したばかりの清水さん

清水:大学図書館のシステムを開発していたのですが、館内の検索システムから貸出のバーコード読み取り機能など全般を担当していました。当時はクラウドもなく、オンプレでサーバも図書館のなかにあったのでRAIDのディスクが壊れたら差し替えるような保守業務もやりましたし、サーバサイドもフロントエンドも全部担当していました。

仕事にやり甲斐はあったのですが「自分が全部やってるけど、これで合ってるの?」という気持ちも結構あって(笑)

竹田:あ……めちゃくちゃ共感します。

私はソフトバンクでインフラ構築を自動化するアプリ開発を担当していたのですが、エンジニアとして自らを高めていきたいと思う一方で、独りよがりになっていくという怖さがありました。そんなときにGen-AXにどうやら優秀な人が集まってきていると聞き、すぐさま社内公募に応募しました。って、私のターンじゃなかったですね。

清水:いえいえ(笑)

プロダクトだけじゃない。エンジニアの働き方にもAIの活用を

竹田:失礼しました。では、ご経歴の続きをお聞かせください。

清水:ありがとうございます。システム開発の後、より専門性を磨いていくためにフロントエンドをメインに募集をかけている会社を探して見つかったのがLINEの前身となるNAVER JAPAN株式会社でした。入社後は、インディビジュアルコントリビューターとして、ずっとフロントエンドのコードを書いてきました。

LINEができてからはブラウザ版のLINEや、Webビューでのアプリケーション開発のためのフレームワークのテクニカルPMとして担当したこともありました。だんだんとマネジメントにシフトしていって、最終的には9年ほどエンジニアリングマネージャーとして働きました。

その後、生活用品メーカーの販売を手掛ける事業会社へジョインしたのですが、入社から1年ちょっとの間で求められている役割がだんだんと変わっていって。もちろんビジネスや環境の変化に合わせて求められる役割も変わるべきは当然なのですが、私自身としてはもっとテクノロジーに向き合える組織や環境でチャレンジしたいと考えていたところを三木さんから声をかけてもらいました。

竹田:Gen-AXについて色々と説明を聞いたと思いますが、どのあたりがエンジニアとして面白そうだと感じましたか?

清水:元々、企業の社内からDXを仕掛けていくこともひとつの手ではあるけど、Gen-AXのように社外からDXを進めていくソリューションを提供していくことにも関心を持っていました。しかも、AIという今一番ホットな領域で社会に働きかけていける。

私自身は、AIはソフトウェアエンジニアの働き方も変えていけると思っています。砂金さんとの対話のなかでも「AIを活用したプロダクトを開発するチームなんだから、エンジニアの働き方も変えていきたいよね」という話があって、Gen-AXのようにこれからの組織であればエンジニアとしての新しい働き方を体現していけるように感じました。

竹田さんは今まさにプロダクトを開発されていると思いますが、手応えみたいなものは感じていますか?

竹田:そうですね。ナレッジもいい感じに蓄積されてきて「この方向で合っているだろうな」ぐらいの温度感ではあります。

ただ、まだ解決しなければならない部分もあって。現在取り組んでいるプロダクトは、例えば、ユーザセルフでRAG(Retrieval-Augmented Generation)を構築できるプロダクトに取り組んでいるのですが、サービスを拡大していったときには「どのRAGを使うのか」と言った課題が出てくるだろうなと思ってます。ユーザーヒアリングして適切なものを選んで、さらに紐付けるところまで詰められるとベストですが、いずれにしてももう少し乗り越えるべき壁があります。

清水:結構シリアスな心境ですか?

竹田:いえ、全くそんなことはなくて、むしろ楽しくて仕方ないです。よく「不安はない?」と聞かれますが、AIを活用してコールセンターに今までにない体験を提供していくことにはワクワクしていますね。

清水:ですよね。結局できるまでやるしかないですしね。

前職ではコールセンターの仕事を目の当たりにしましたが、とても大変です。コールセンターのDXを進めるために社内でAIの活用を検討しましたが、色々な課題がありプロジェクト化することができず一筋縄ではいきませんでした。今までのやり方を変えることは難しいということを痛感しました。

でも、Gen-AXはこれからゼロイチでつくるフェーズです。私も、目標に向かって一直線に向かって走っていけることにワクワクしています。

若手エンジニアたちが洗練される、刺激的な環境

清水:私からもいくつかお聞きしたいのですが、竹田さんはGen-AXという会社で働いてみてどうですか?

竹田:それでいうと、大人な人が多いですよね。会議でも白黒ハッキリした発言をするし、議論の時はピリッとした雰囲気になっていても会議が終わったら楽しそうに談笑しているし……。

自立した人が多いなという印象で、変に気を遣うことがないのですごく働きやすいと感じます。ひと回り年上の人たちに対して上から目線な発言になっちゃいますが(笑)

清水:いいんじゃないですか(笑)Gen-AXで働いてみて、竹田さん自身に発見や気づきなどはありましたか?私もこれから一緒に働く身なので、どんな環境になっていくのか楽しみなんです。

竹田:具体的に「これを学んだ」ということではないのですが、出向してこれまでの2ヶ月ぐらいで「当時は最良と考えて選択をしていたけど今思えばもっといいものにできたかもしれない」と思うようになりました。同時に「後輩たちに色々残してきちゃったな」とも感じています。

清水:エンジニアとしてさらに洗練されてきているからこそ、そのように感じるのでしょうね。やはりそれだけ刺激がある環境ということですか?

竹田:刺激はありますね。それぞれの分野で卓越した能力を持っている方が多いので、自分よりも詳しい人が沢山いて心強いですし、よく詳しい人に聞きに行っています。ビジネスサイドのメンバーたちも、雑談を隣で聴いているだけでも「なるほど」と見識が広がることは多いです。

清水:なるほど、楽しみです。やはり竹田さんのようにソフトバンクからの出向メンバーが多いのでしょうか?

竹田:ソフトバンクからの出向メンバーは数名いますが、砂金さんの求心力で集まった方たちです。これまでの開発経験などを伺うと、バックグラウンドが近いなと感じます。

清水:それならすぐに馴染めそうですね。

専門領域を越境して描かれるエンジニアのキャリア

竹田:清水さんは、組織開発の役割も担っていくと聞いていますが、どんな構想を描いているんですか?

清水:一緒に働くエンジニアには、専門領域を越境しながらキャリアを広げてほしいと思っています。

LINE時代も感じていたのですが、職能で分かれているとそれぞれの専門性は高められますが、これからのキャリアに繋がるように広げていくのは難しい。一旦の役割としてはフロントエンド周りを見ていく予定ですが、フロントエンドだけにとらわれず、サーバサイド、PM、さらにはビジネスサイド、企画サイドにもエンジニアがクロスファンクションで入っていきやすい組織風土、互いの専門性や役割にリスペクトを持ちながら建設的な意見を出し合えるような関係性が生まれる環境にしていきたいなと考えています。

先ほどお伝えしたエンジニアの働き方にAIを活用していくようなケースも増えていくはずなので、どんどん使いつつ、調整しつつ「前例にないことをやっていいんだよ」という雰囲気にしていきたいです。

竹田:めちゃくちゃいいですね。キャリアに繋がる広がりという話でいうと、実は私は資格を30個以上取得しているので、それらを活かして様々なチャレンジをしていきたいと思っています。

清水:30個はすごいですね、どんな資格ですか?

竹田:AWSは全冠、 Azureは8つ、あとはCKA/CKAD、LinuC lv3、RHCSA、OSSDB Gold、Java Goldなどです。

清水:それはすごい!

竹田:趣味みたいな要素もあるので楽しみながらやっていた結果こうなったという感じなんですが(笑) 実際には使わない資格もたくさんあったりしますが、Gen-AXではいろいろな技術に触れるのでふとした瞬間に「あ、これ進研ゼミでやったところだ!」みたいな楽しさはあります。

ソフトバンク時代はパブリッククラウドに業務として触れる機会はなかったのですが、オンプレミスのクラウドを担当している身としては、クラウドとして最終的に目指すべき状態としてパブリッククラウドを参考にしようとしていました。知っておいて損はないですし、実際に今は自由に触れる場所にいてやれることも増えてきたので、やっておいてよかったなと思ってます。

清水:先ほどの話にも通じますが、専門性がありつつ越境して働くほうがクリエイティブなものが生まれますからね。すごくいい動きだと思います。

そういえば、開発の現場でCopilotなどの生成AIは活用していますか?

竹田:一応権限はありますが、活用できる部分のコードを書いていないという状況です。個人でコードをバリバリ書くときは重宝しています、テストコードの生成がラクですし。

竹田:清水さんの入社を聞いたときにめちゃくちゃワクワクしたのを覚えています。特にフロントエンドにおいてはプロフェッショナル中のプロフェッショナルですから、盗めるものは盗みたいと思っています。

清水:いやいや、フロントエンドでコードをバリバリ書くような生活からは少しブランクがあるので。

竹田:そんなことないです。特にフロントエンドは難しいんですよ。バックエンドと比べて、フレームワークもライブラリも無数にあるので。

清水:変化が激しい分野ですからね。

竹田:フロントエンドをどうするかは一番悩んでいる部分でもあるので、意思決定のプロセスなどは学びたいし、UI/UXやデータの管理についても疑問は尽きません。ぜひ色々教えてください。

清水:どこまで期待に応えられるかわかりませんが、技術選定についてはチェックするべきポイントや勘所は大きな視点で捉えた時はそこまで変わっていない気もするので、そういったところではお役に立てるかもしれませんね。

竹田:もう一点ありまして。ソフトバンクでは後輩の育成も担当していたのですが、人に教えることの難しさに直面しました。もう少しエンジニアのマネジメントや組織づくりについても学びたいと思っています。

清水:お手柔らかにお願いしますね(笑)

Gen-AXのエンジニアたちが一緒に働きたいのはどんな人?

竹田:そろそろお開きの時間なので、最後の質問です。清水さんのご入社は、これからGen-AXが組織を拡大していくことの意思表明にも近いと思うのですが、どういう人と一緒に働きたいと思っていますか?

清水:……ちょっと考えさせてください。ちなみに竹田さんはどんな人と働きたいと思ってますか?

竹田:私は「幅広くいろいろできる人」ですかね。設計もちゃんと決まっていない状態で、開発と同時に進めることもあるはずなので「今こう言われたから、こう作ろう」という進め方をしてしまうと、後々整合性がとれなくなってしまう。

全体を見て、フロントエンドやバックエンドを問わずやるべきところを見つけて自発的に動けそうな人だと嬉しいです。開発初期段階ということもあり、タスクとしてキレイな状態で出てくることはほとんどないので。

清水:ということは、今は竹田さんがそういう動きをしているんですか?

竹田:そうかもしれませんね。先ほどもお伝えしましたが、私より詳しい人はたくさんいるので「ここは自分に任せてください」というよりも、メンバーの手が回っていないことを見つけて取り組んでいます。今は組織としても全体像が掴み切れるくらいのサイズ感ですから。では、清水さんお願いします。

清水:自戒の念を込めて……になりますが、長く働いているとこれまでのやり方を続けた方が楽なので踏襲しがちです。もちろん経験があるからこそできることはありますが、固定観念が強すぎたり、新しいことを面白がれない人には合わないかもしれません。

一方で、思慮が浅かったり、パフォーマンスが越境しすぎたりして相手にリスペクトがないのも問題がありますよね。お互いにリスペクトを持ちながら、柔軟に動けるような人と一緒に働きたいですね。

竹田:楽しい時間をありがとうございました。これからよろしくお願いします!


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