【asd】就職・転職活動の話

就活してて思ったこと

就職活動が苦手なasdは多いと、何かで読んだ。

自分の経験からも志望動機を書くのとか面接は苦手だろうなとは思う。

でもそれだけじゃなくて、

「asdにとっては就職活動の全般が苦手」と、段々思うようになった。


就活は想像力がベースになってる

自分が真面目に考えて就職活動するようになったのは、障害を自覚してからだ。

障害を意識しながら就活してると、多くの場面で、想像力(イメージ)を必要とする事に気づいた。



【仕事を探す】にも【人に相談】するにも【将来設計】あるいは【キャリアステップ】がイメージ出来てなきゃ、行き当たりばったりになり、迷うばかりだ。

【自分に合った仕事】を探そうにも【何が自分に合ってるか】を知り、イメージ出来てる必要がある。

【求人票・募集条件】からは、大まかな会社の概要と求人の要件を読み取る事で【その会社の大まかなイメージ】と【応募者に期待してる事】を想像しなきゃミスマッチの元になる。

【履歴書や職務経歴書】を送る時は【これを見る人はどういう人か】をイメージ出来れば、それに合わせて書きやすくなる。

【面接】の時だって、相手が【何を知りたがってるのか】を想像出来てなきゃ、言わなくていい事を言ったり、どういう言い方が効果的なのかもわからないだろう。



結局、自分が知らず、自分を知らない相手(会社)と、情報交換しながら交渉していく事が、就活の大まかな概要で、

そのためには【自分】と【相手】、そしてその両方の【考え・要望】なんかをイメージし念頭に置く事が、就活のスタートラインで、

そのイメージ(想像力)が不得意なasdが、就活につまずきやすいのだと思う。


やってみなきゃわからない

前述したような多くの場面で、僕が思ったのは「やってみなきゃわかんねーよ」で、

実際、想像できないから経験してみなきゃいけないのだと強く思う。

なのに、就活の流れとしては、やる前に、あーだこーだと話(書類)を交わして、

それで見極めようとするのは、すごく不利だなと思う。

世の中の仕組みとして、人を雇う事にコストもリスクも生じるのは、理解できる。

就活の事を勉強して、求人の仕組みというか必要性を考えれば、現在の就活の形もわからないわけじゃない

ただ、自分のような想像力に乏しい人間にはスタートラインに立つ事すら難解で、そこに何か救いが欲しいとは思う。

asdの中には、能力はある(潜在能力も含めて)けれど、社会性やコミュニケーションの問題、会社とのマッチング以前に、

就活そのものが得意じゃないがゆえに、その能力を活かせてない・育むチャンスを失ってる人が沢山いるんじゃないかと思ってる。


経験と記憶で補間

そうは言っても、ただちに何かが劇的に変わったりするわけでもない。

残念だけど、現実的な話をすれば、現状の就活に適応してくほかない。

足りない想像力には、今まで経験してきた事の記憶を総動員して、

「似たような経験はなかったか」「種類は違えど、本質が近い経験は無かったか」とか

「昔の失敗にヒントは無いか」「前に見聞きした事にヒントは無いか」

そんな事を思いだしながら、ツギハギのイメージを作り出して、就活を進める。

そうして失敗したら、情報を集め、イメージを修正して、また望む。

それを繰り返して、失敗しながらでも経験を積み重ねて、成長してくしか無いのかなと、今のところは思ってる。

そういう地道な繰り返しこそ、asdの得意な事でもある。とも思う。