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ホワイトハウス初の黒人女性LGBTQ+報道官就任に隠れるゲイと言ってはいけない法案。

こんにちはGEMP公式です。
今日の話題はホワイトハウス初の黒人女性でありながらも性的マイノリティーを公言しているジャンピエール報道官就任の影に隠れるフロリダ州で可決されたゲイと言ってはいけない法案について紹介しようと思います。


〜初めに〜


5月5日、アメリカ・ホワイトハウスはバイデン政権の発足以来報道官を務めてきたサキ氏が退任し、後任にジャンピエール副報道官を起用すると発表しました。
ジャンピエール氏は黒人女性として、また性的マイノリティーであることを公表している人として初めての報道官になります。

ジャンピエール氏は記者会見で、黒人女性として、また性的マイノリティーであることを公表している人として、初めての報道官になるとサキ氏から紹介されたのを受けて「多様なコミュニティーの人たちを手本にキャリアを積んできた結果で、とても光栄に思う」と述べました。
バイデン大統領は政権として多様性を重視する方針を打ち出していて、声明で「政権の力強い代弁者となってくれるだろう」と期待を寄せているそうです。

そのような嬉しいニュースの影に隠れてアメリカフロリダ州でHB 1557/SB 1834法案」、通称「Don't Say Gay(ゲイと言ってはいけない)法案」が可決されたというのはご存知でしょうか?


ゲイと言ってはいけない法案とは??

子どもたちが学校で、性的指向や性自認、LGBTQ+に関する議論を行うことを禁止する法案が、2022年1月に米フロリダ州で可決されました。「教育における親の権利」に追加されるかたちで可決された通称「Don't Say Gay(ゲイと言ってはいけない)法案」は、初等教育(幼稚園~小学三年生まで)における性的指向や性自認に関する学校での議論や、生徒の年齢や発達に見合わない議論を厳しく制限しています。これに違反した場合、親は学校や教師を訴えることができるそうです。

そしてこの法案は、2022年3月28日にフロリダ州のロン・デサンティス知事が署名し、すでに法律として成立しています。しかし、LGTBQ+の当事者らが孤立すること、教師に指導や相談を求められなくなること、そして、自由でオープンな学習の妨げになることなどが懸念され、全米から批判の声が集まっているのが事実です。

各著名人から批判殺到?

これに対しバイデン大統領はTwitterで、この法律を批判する声明を発表。 「教室は、すべての生徒にとって、安全で、受け入れられていると感じられる場所であるべきです。LGBTQI+の当事者たちは、ありのままの自分を肯定し、受け入れられるに値するのです。フロリダや全米のすべての生徒と家族が、尊厳や機会を失うことがないように闘い続けます」と述べています。

また、作家であり、ピート・バティギーグ運輸長官の夫であるチャステン・バティギーグ氏は、デサンティス知事がフロリダを“LGBTQの子どもにとって生きにくい場所”にしていると指摘し、この施策が“子供を殺す”とTwitterで批判。

LGBTQの若者の支援団体「トレバー・プロジェクト」が行った全国調査によると、2021年にはLGBTQの若者の42%以上が「真剣に自殺未遂を考えた」と回答。

そのため、LGBTQ+の権利支援団体である「イコーリティ・フロリダ」は、「この法案は、すでにいじめや自殺の割合が高くなっているLGBTQの若者にとって、大きな影響を及ぼすことが予想されます。アイデンティティを取り締まったり、子供たちが当事者の家族について話すのを制限したりして、LGBTQの人々を見ないようにするのではなく、こうした生徒たちにもっと支援を提供するべきです」。と述べています。

同団体は2022年3月28日にこの法律を糾弾し、「ヒューマン・ライツ・キャンペーン」とともに、その撤廃のために闘うとコメントし寄付も呼びかけています。

終わりに

通称ゲイと言ってはいけない法案はアメリカでの話ですが、これらの考えは私たち日本でも共通することも多いと感じます。
実際に、自我の形成に大切な思春期の時期に自己表現出来ず、自分を抑圧する事で、精神疾患を抱える子どもも多くいるのが現状です。

この現状を少しでも解決しようと様々な企業や団体が活動を行なっています。GEMPもその一員です。私たちは、マイノリティーがマイノリティーじゃない世界を目指して歩み続けます。


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