保証の網

品質保証レベルはどのくらい?~保証の網の作り方~

製造業の方からのご相談の中に、
 「不良率が高い」
 「不良が流出してクレームになってしまう」
など、品質保証に関するご相談を頂くことが多くあります。私のアプローチとしては、クレーム処置はもちろん最優先なのですが、今がどんな状態にあるのかを把握することが次なる優先事項だと考えています。そこで、私が使用する手法でもある【保証の網】について紹介していきます。

この保証の網を使うと、現時点での品質保証レベルを客観的にかつ定量的に知ることができます。

この記事を最後まで読んでいただいた方には、この保証の網の作り方を説明する動画をご視聴していただけます。ぜひ、ご覧になってみてください。

【保証の網】とは

まず、この保証の網とは何か。日本品質管理学会のプロセス保証の指針でも紹介されている手法で、
「発見すべき不適合に対する保証度と、プロセスを可視化するツール」
です。ちなみに、別名では【QAネットワーク】とも言われていますが、個人的には《網》≠《ネットワーク》のイメージですので、敢えて【保証の網】と呼んでいきます。
この表を作り上げることで、以下の点を客観的に見ることが可能です。
・発見すべき不適合が何か
・発見すべき不適合はどのプロセスで保証するのか
・発見すべき不適合の保証度はどのレベルか
・どのように改善していくのか
まず、今の状態を客観的に見つめ、どこのプロセスに焦点を当てて、どのレベルまで引き上げなければならないかを知ることで、改善活動を効率よく進めることができます。

保証の網の作成手順

この保証の網の作成手順は、大きく5つの項目です。
 1. 発見すべき不適合を列挙する
 2. プロセスを列挙する
 3. 発生防止水準を評価する
 4. 流出防止水準を評価する
 5. 保証度を評価する
上記の5項目を実施し、表を作成していきます。

1. 発見すべき不適合(縦軸)を列挙する

言うは易し、行うは難し。表現は簡単なのですが、抜け漏れなくやろうとすると、かなりのボリュームになってしまうことが多く、意外と大変です。どのレベルまで?こんなことも?みたいな項目も出てきますし、これまでの不良の経験やFMEAの実施結果を参考にしていると、「現状で防げている不適合」に関しては意外と抜けが出てしまうものです。そして、そんな抜けていた項目こそがクレームに発展してしまったりするのです。大変ではありますが、膿を全部出し切るつもりで全部リストアップします。

2. プロセス(横軸)を列挙する

こちらは、自社の工程図やQC工程表を元にして、整合性を持たせる方が良いです。表現が異なってしまうと認識違いなどの混乱を招きますので、可能な限り統一しましょう。もし進める中でQC工程表などと変えた方が良い場面があるのであれば、むしろQC工程表を見直す方が正しいやり方です。

3. 発生防止水準を評価する

発生防止に関するレベルがどのレベルなのかを客観的に4段階で評価します。この際、一人の視点で評価せず、複数人で議論しながら評価すると良いです。
※詳細は資料を参照ください。

4. 流出防止水準を評価する

流出防止に関するレベルがどうかを、こちらも4段階で評価します。
※詳細は資料を参照ください。

5. 保証度を評価する

上記の発生防止水準と流出防止水準を掛け合わせた保証度を評価します。この評価は、発生防止と流出防止の組み合わせテーブルを予め定義しておき、機械的に決められると良いです。

作成手順については、下記の動画(フルバージョン:18分34秒)でもまとめていますので、そちらも合わせてご覧ください。

解説動画はこちら
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あらゆる産業のGEMBA Producer / 元ものづくり技術者 / ISO9001審査員資格保持 / QC検定1級 /不具合削減・業務プロセス改善/改革・IoT活用のご相談、ISO9001セミナー承っています。 https://manahibi.com