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玩具のスライム③ 光るバルーンスライム

ストローで膨らませて遊ぶバルーンスライム
以前、スライムを膨らませてみたことがありました。

膨らませるのは難しかったのですが、今回試してみるバルーンスライムはどうでしょうか?

中身はスライムの素となる水溶液が2袋、畜光材、マドラー、ストローです。説明書に遊び方も載っています。
まずは2つの水溶液をカップに入れ、マドラーでよく混ぜます。

次に畜光材を入れてマドラーで混ぜます。
説明書にはフタをしてシェイクするとありました。
でも、それでは均一に混ざりません。
マドラーである程度混ぜた後にフタをしてシェイクした方が良いです。

出来ました。
とても良い感触です。膨らませずにこのまま遊んでも十分だと思いましたw

では、膨らませてみましょう。
まずはトレイにスライムを薄く広げ、ストローを差し込んで膨らませます。
*トレイは付属しません。手ごろなものを用意してください。

スライムドームの完成!
これは簡単でした。
暗闇では...

薄い部分は畜光材の濃度も薄いので、あまり強くは光りませんでした。

続いて、手にもって膨らませます。
ストローをスライムで包み、空気が漏れないよう根元を持ちます。

なんとか膨らませる事が出来ました。
結構割れ易く、何度も挑戦してやっと成功しました。

暗闇ではこんな感じです。光の当て方が不十分だったかもしれません。

このスライムの成分、パッケージにはPVA(ポリビニルアルコール)と植物性増粘剤とあります。
さらに、ホウ砂の表記もありました。
植物性増粘剤はグァーガムとキサンタンガムのどちらかだと思われます。
ホウ砂を使用しているので、グァーガムの可能性が高いです。
そう考えると、PVAとグァーガムをホウ酸イオン(ホウ砂が水に溶けたもの)が水素結合で架橋した構造だと推測されます。

PVAどうしやグァーガム同士を架橋しているパターンもあるので、
実際にはもっと複雑です。

PVA(洗濯のり)とホウ砂で作るスライムはお馴染みですが、
これに植物性多糖類を加えることで柔らかくしているんでしょう。
PVAよりも複雑でかさ高い構造のため、密度の低い柔らかいゲルになっていると考えられます。

とはいえ、風船を作るにはまだ硬くて割れやすいと感じたので、
もっと植物性増粘剤(おそらくグァーガム)の割合を増やし、ホウ砂の量を減らした方が良いと思いました。
水を加えても良いですね。
この製品の量なら、水を5gくらい加えて混ぜると良さそうです。

膨らませなくても、単純に触って遊ぶだけで十分楽しい商品でした。
暗闇で光らせるときは、太陽光に数十分当てるとよく光ります。

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