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銀の神話。このせかいの創造主のおはなし【幽谷霧子生誕祭'20】

今日はある神話について筆を取ろうと思う。銀色の髪をした少女の話だ。祖母から聞いた話なので曖昧な部分が多々あるのだが、どうか許していただきたい。


銀河の眼(まなこ)を持つ銀髪の少女の話

むかしむかし、荒廃した世界で老人と老婆が2人で慎ましく暮らしていた。
山の近くにある荒廃した村には干からびたパンしかなく、2人以外の人間は全て死んでしまったようだった。

老人はいつものように山に食べ物を探しに向かった。そのとき突然崖滑りしてしまい、谷に転落していった。
普通なら即死しているはずだった老人だが、不思議にも、どこも痛めていない。
老人は目を覚ますと事態に驚いた。そしてあたりを見回すと、とても美しい少女が横たわっているのが見えた。老人は老婆以外の人間を見たのがとても久しぶりであった。
少女はとても美しい銀色の髪を持っていた。全身を白い衣服で纏い、なぜか身体のところどころが包帯で巻かれている。
年老いた老人はいつもなら非力なはずなのだが、なぜかこのときはもりもりと力が湧いてきたので、少女をかついで老婆の松自宅に歩いて戻った。

老人は老婆に事態を伝えた。老婆が率先して少女を看病し、老人も献身的に尽くした。
「助けるのは無理かもしれない。それでも・・・」
老人と老婆は少女が助かる可能性が低いと思ったが、それでも2人とも全力を尽くした。
一夜開け、朝日の光が老人の家に差し込んだ。つきっきりで看病していた2人はぐっすりと寝ていたが、おひさまの光によって老人は目を覚ました。冬の寒い朝のことだった。
老人の老眼の前に信じられない光景が広がっていた。
「ば、ばあさん!」
老人は、デレマスライブの告知で自分の担当アイドルにボイスがついたことに驚きを隠せないオタクのように素っ頓狂な声を上げ、隣で寝ている老婆の肩を激しく揺すった。
目を擦った老婆も、シャニマスライブの振替公演がある旨を知ったオタクのように驚いた声を出した。
「おじいさん、おばあさん。この度はどうもありがとうございました」
美しい銀色の少女が、2人を見ていった。
「よろしければ、しばらくの間ここでお世話になってもよろしいでしょうか」
老人と老婆は何の躊躇もなく了承した。
銀髪の少女が来てからというもの、2人の前では不思議なことがたくさん起こった。
老人たち以外の人間が続々とやってきて、荒廃した村は緑で溢れかえった。灰色だった山の麓も緑と青で満ちていった。冬であるはずなのにだ。小鳥たちのさえずりが聞こえ、ねずみさんは活発に動き回り、ゼラニウムさんは元気に咲いていた。

少女が歌えばトマトなどの野菜が実り、少女が治療すれば村人の重症だった足はみるみる完治した。濁っていた川の水はすっかりきれいになり、マグロさんやカツオさんが元気に泳いでいる。少女が子守唄を歌えば、泣き喚いていた赤子がたちまち泣き止み笑顔になった。
何もかもが全てうまくいっているように思っていた老人と老婆。
だが、ある日の夜に老人はとんでもないものをみてしまった。

老人は家のドアを開け、裏庭を歩いていると少女の声が聞こえた。少女は美しい声で歌っていた。
日中に村で歌っているようないつもの光景だと思い、老人は少女を呼んだ。
少女が振り向くと、老人はまたしてもこの世のものとは思えない光景を目撃した。
少女の両眼に、銀河が写っているのだ。
それは夜空にある星たちではなかった。銀河だったのだ。暗い夜の中、星空よりも輝いて見える少女の両眼。銀河の眼(まなこ)。
「あっ・・・この目を見られてしまっては、もうここにいることはできません・・・」
老人は驚いたものの、少女にそんなことはないのだと繰り返し言った。
少女は渋々うなづいて、家の中に戻って行った。
老人は誰にも言わないでおこうと思っていた。
そして翌日の朝、カラカラと家の戸が開く音がした。
老人はそのときたまたま目を覚ました。それは少女が家を出ていく音だった。
「ばあさん」と老人は老婆を起こし、いそいで少女の後を追いかけた。
「今までお世話になりました」
少女は頭を下げて言った。
「ま、まってくれ・・・」
老人は、e+のライブチケット一般販売開始時に回線負けしたオタクのように絶望した。
少女のあたりを神々しい銀色の光が包み、やがて雪のように真っ白な翼をいっぱいに広げた。
「さようなら」
少女は涙を流すのではなく、ふふっ♪と柔らかい微笑みをみせて飛び立っていった。
それからも山の麓の村は滞りなく繁栄した。ただ1人、銀色の少女だけがいなくなった。

†††††

この世界は1人の人間から生まれた。
1人の人間は少女だった。
少女の瞳は紫色の暗い瞳をしていた。
少女は、瞳の中に銀河を持っていた。いや、銀河がその少女の瞳から生まれたのだ。そしてその銀河からこの世の全てが始まった。

あらゆる生命がはじまった。ねずみさんもとりさんも、ゼラニウムさんもエビさんも。そう、我々の命さえも。そこから始まったのだ。

創造主は、霧があたりを覆う幽玄な谷で生まれたとされている。創造主が誕生する前に幽玄な谷が存在していたのかというツッコミはなしだ。あなたがどれだけ無粋なことを考えているかを悔い改めるべきだ

創造主は我々の隣人である。創造主はいつも私たちの隣で私たちを見守ってくれている。君はひとりじゃない。
銀河を瞳に宿す人間がいれば、それこそが創造主だ。
創造主はあらゆる生き物、物体に等しく愛と優しさを与える。たとえそれが無機物であってもだ。創造主の前では全てが平等なのだ。
創造主はあらゆるものに敬意を持っている。私たち人間は、創造主の前ではマグロさんやカツオさんやマンボウさんやヒラメさんやフグさんや接着剤さんと同じなのだ。
輝く銀河の眼と美しい銀色の髪をもつ創造主は、この世のものとは思えないほど美しい歌声を持っていた。
この世の全てが創造主から生まれたのと同様に、あらゆるアンセムやレクイエムも創造主から生まれた。そう、あなたが子供の頃寝る前にママから幾度となく歌ってもらった子守唄だって。

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私と銀髪の少女

私はいつも苦しくなったとき、祖母から聞いたこの銀の神話を思い出す。思い出すたびに私の荒んだ心は平穏を取り戻していく。乾いた心に潤いが戻っていく。創造主の前ではこの世の神羅万象は全て平等なのだと再認識できるからだ。

私は悲しくなった時、シャニマスの曲を聴く。祖母がよく口ずさんでいたからだ。

私は「もうダメだ」と思った時、アンティーカの曲を聴く。祖母から耳にタコができるぐらい聞かされたと嫌そうに言っていた父が、なんやかんや好んで聴いていたからだ。

父の車に乗るたびにリピートされたのは、いつだってバベルシティ・グレイスだった。いつだって僕らはではなかったのだ。私はこれまでバベルシティ・グレイス以外の歌を聴いたことがない。カラオケで歌う曲はバベルシティ・グレイスだけだ。それ以外にない。

私は「今度こそマジでダメだ」と思った時、幽谷霧子の声や歌や姿やコミュや唄を拝む。誰かから恵んでもらったものではない。私の身体が、私の魂が最も震えると思うことに本能的に突き動かされているだけだ。

特に好んでいるのは、毎日就寝前必ず【マイステージ】で流れる霧子の子守唄を聴く日課だ。それは儀式であり、私にとってのライフワークなのだ。霧子の子守唄を聴くと、スッと眠りにつくことができる。私は銀河の一部であり、銀河は私の一部だと再確認できるからだ。

マウスをクリックするたびに、スマホをタッチするたびに霧子の子守唄が冒頭からリセットされて何度でも冒頭から「眠れ〜」と歌が始まる謎仕様なのだが、これがまた、たまらなく素晴らしいのだ。何度でも霧子の子守唄を聴くことができる。

このとき霧子が続けて2曲歌おうとしたとき、霧子が子守唄を歌うまで泣き止まなかった赤ちゃんさんに怒りを覚えた人間もいるかもしれない。だがそれは、私からすればとんだ過ちであり冒涜なのだ。

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この赤ちゃんさんは、哀しんでいるのではない。歓喜しているのだ。

創造主の歌を自分の目で、耳で、魂全体で聴くことができるのだから。


私は今日、皆さんにこの世界の真実・理をほんの少しだけ話させていただいた。信じられないかもしれないが、これがこの世の真実だ。みなさんは、新たなる原理の物語を知ったのだ。我々は、創造主の眼にある銀河から生まれたことを誇りに持って生きていける。

それでは、共に歌おうじゃないか。共に聴こうじゃないか。創造主の生誕を祝って。今日はめでたい日だ、アンセムはもちろん








NEO THEORY FANTASY(幽谷霧子Ver.)。

霧子へ

霧子お誕生日おめでとう。これからも柔らかい笑顔でみんなを催眠術(!?)にかけてください。

いつも誰にでも優しい霧子は私の誇りです。

霧子の笑顔は、いつだって私の頭の霧を晴らしてくれます。

なぜなら、霧子はおひさまなのですから。

これからも、もっと見せてください。

霧子の主観に満ちた世界を、霧子が見ている世界を。

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ふふっ♪(我ながら書いていてめちゃくちゃ意味不明な記事になった)

本記事で使用されている画像・動画はすべて@BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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