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「僕がケイ、僕はエフです」繰り広げられる唯一無二の世界観、コウテイ

7月に開催された『第41回ABCお笑いグランプリ』で待望のグランプリに輝き、その実力を白日の下に晒したコウテイ。「不仲」とされていたその関係性や、年末の「ひょうたん祭り」への意気込み、今後の展望、そして理想のタイプの女性などについて語ってもらった。終始、シュールで高次元的なボケを炸裂させた、コウテイワールドを展開!

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――今回は「PINK KAWAII CAFE」でお話を聞きますが、こちらに来たことはありますか?

下田:僕は常連ですね。

九条:そうなんや。何がおすすめなん?

下田:バフンソフトクリーム。これでよー飲んでたわぁー(テーブルにある哺乳瓶風の容器に入ったドリンクを手にする)。

九条:僕は7回目ですね。ちょこちょこ来さしていただいてます。

下田:今までよう会わんかったな。

九条:向こうに部屋があるから、そっちばっかり行ってたわ。

下田:VIPの方に行ってたんか、そうかー。

――「不仲」とされていたお二人の関係性はどうですか?最終的にはどのような関係性を築きたい、などありますか?

九条:めちゃくちゃ仲良いですね、正直。

下田:ゲームの『アイスクライマー』やと思ってください、片方が死んだら片方も死ぬ。

九条:毎日キスしますし。

下田:ベロ入れてくるのはやめてな、歯磨きしてないのに。1つの寝袋で寝ています。

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――最終的にはどんな関係になりたいですか?

下田:1つの球体になりたいですね。

九条:なるべく丸く、思い描いているよりも丸く。

下田:陰陽師の白と黒のように。

――どちらが陰でどちらが陽なんですか?

下田:僕がケイ。

九条:僕はエフです。ケイとエフです。

下田、九条:ケンタッキーフライドチキン!

下田:ありがとうー!(九条に微笑む)。そろいましたね。

九条:僕はほんまに丸になりたいんです。

下田:僕は玉ですね、3Dの玉になりたいですね。

九条:僕は2Dの方ですね。そこはちょっと違うかもしれませんね。

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――「YTV漫才新人賞選考会ROUND1」では、惜しくも決勝進出になりませんでしたが、悔しさや焦り、今後の対策は考えていますか?

下田:その時の気持ちは“ナイジェリティー”ですね。

九条:“ナイジェリアティー”!? 知らん英語やな。

下田:“ナイジェリティー”とは、この世の全てのゴミを自分のところに集めて、それを全世界に放出し、もう一度そのゴミを集めに行くという、宇宙的な言葉です。

九条:どこ広げてんねん。僕は悔しくないです、全然。

下田:ABC(「第41回ABCお笑いグランプリ」)も取ってますし。

九条:自分らが一番おもしろいんは分かっているし、審査員の方たちに届かなかっただけで、全然、何も悔しくないし、全力出し切ってるんで。

下田:もうボケたくない!? もういい!? わし、“ナイジェリティー”って言ってんで。

九条:もっと大きな大義が待っているので、年末に。別に賞レースに上下を付けているわけではないですけれども、もっと何か大きなところに視点が行っているというか。

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――年末は何があるんですか?

九条:年末は「ひょうたん祭り」です。

下田:瓢箪山で。そこで1位取りたいですね。1位取るのムズいけど。

九条:ひょうたんラッパ選手権っていうのがあって、ひょうたんに穴を開けて曲を奏でるっていうのがあるんですけど、どうしても1位を取りたいんです。ひょうたんで『ラプソディ・イン・ブルー』を弾こうと思って。『ラプソディ・イン・ブルー』っていう曲があるんですけれども、『ラプソディ・イン・ブルー』っていう曲なんですけれども、ひょうたんで、ひょうたんに穴を開けて『ラプソディ・イン・ブルー』を弾きたいんです。どうしても。

――『ラプソディ・イン・ブルー』とはどんな曲なんですか。

九条:『ラプソディ・イン・ブルー』(レコードの針が飛んだように何度も言う)。

下田:こわい、こわい、こわい、こわいよー、何回も言うたら。

――どんな曲かハモってもらえますか。

九条、壮大な雰囲気の曲をハモる。

下田:お前それ、“ラプソディ・イン・グリーン”やないか。どこがブルーや、グリーンやそれ。

九条:「タタタタター」って入る方がグリーンや。優勝して日本全国回ります!

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――今年の上半期、コロナウイルスの影響で自粛期間中に何か努力したことや意識していたことはありますか?

九条:僕は本を出しました。『ボクノ聖書』(ヨシモトブックス)というタイトルで、執筆作業をずっとしていました。転売されたくなかったので、受注販売だったんですが、すごい数売れました。内容は、ざっくりというとヌード。全てをさらけ出しました。

下田:出したん?!

九条:92ページに僕の左金玉(さきんたま)だけの“ヌーダ“。写真は全部セルフで自撮りしました。

下田:それ知らんわ。

九条:うん、ごめん。売れ過ぎて、よう渡さんかったわ。

下田:調べてみよう、左金玉。

九条:元々の販売価格は2億円やったんですが、メルカリで5倍の値段で転売されています。言ったんですけどね、転売したら『金色のガッシュ!!』みたいに本が燃えたりとかするって。あなたも消えますよって。言ったんですけど、売るやつがおるんですよ。

下田:あら、今頃燃え尽きてるん?

九条:そやな、売れててブラゴみたいにワッと消えてるわ。最後に「ディオガ・グラビドン」みたいに。

下田:ぶわーっといって、ぐわぁーといくみたいな。

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九条:そうそうそう、って、知らんやろ。

下田:うん、ごめんな。僕は自粛期間中、難波の全部の鳩に名前を付けてましたね。

九条:すごいな。何万羽といるやん、朝。人のゲロとか食ってんぞ。

下田:それ、ユウトな。

九条:ユウト? えらい人間人間しいな。ハトキチとか。

下田:いや、ユウト。

九条:すごい人間人間しい話やな。何匹に名前付けたわけ?

下田:千京羽ぐらい。

九条:鳩で地球覆われてるやん。

下田:タカシはすごいなついてきましたね。

九条:タカシ!? 人間人間しいはタカシ。

下田:タカシとは今でも仲良くさせてもらっています。

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――下田さんはモールス信号を覚えていたんですか?

下田:それは弟の方ですね。弟の横で見てたんで分かりますね。なんばグランド花月のMr.オクレさんにもモールス信号を送りました。オクレさんのこと好きなんです。偉大な芸能事務所ですよね。師匠方は全員おもしろいですよ。

――九条さんは書籍以外に、今後挑戦したいことはありますか?

九条:斉藤工さん、竹中直人さん、山田孝之さん合同監督の映画に出させていただいたので、俳優・九条ジョーという人間性をいろんな形で出せて行けたらなとは思っています。マルチにやりたいことだけをやって行けたらいいかもしれませんね。あと、自粛中はネタ100本ぐらい書いてました。それだけ頑張ったから良いスタートを切れてABCが取れたんだと思います。みんな休んでるとき僕休まなかったんで。

――2020年も約2カ月で終えますが、今年の目標などはありますか?また、目標は順調に達成できそうですか?

九条:祭りに勝てるようなひょうたんが出来上がってないので、早く仕上げたいです。下の方にくびれをもう1個作るっていう、理想の形にはまだ辿り着いていないんです。

下田:僕は100メートルを10秒で走り切りたいんですよ、まだ15秒とかなので。あと5秒をどうやって削ろうかなって。ダイエットはせず、体重100キロで10秒切りたくて。みんなに音速を超えた瞬間、自分の体の周りに霧ができる、あの現象を見せてあげたいですね。ぜひ頑張りたいと思っています。

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――今後の展望をお聞かせ下さい。

九条:結婚したいですね。女性と結婚したいです。無理なんやろなぁ。

下田:無理やろな―、お前は。

九条:はっ? ハッキリゆうな。

下田:芯が強過ぎるっていうのがよろしくないですね。女性にも余裕を持たせてあげなければいけないのに、これダメ、あれダメって押し切られてしまうと女性も窮屈ですから。この人とはやっていけないーって、そう思わせてしまうとダメなんで。もうちょっと一緒に寄り添って、歩み寄ってあげようって気持ちにさせるような男であるべきなのに。九条はまだ26の小僧なので、ちょっと男のランクを上げてから結婚して欲しいですね。

九条:全く同じ理由でフラれてきたやん。

下田、ゲラ笑い。

九条:今のです原因は。優先順位をどうしても自分にしちゃうんです。

下田:理想が高いのはいいことなんですけどね。

九条:出会いないですよね、出会おうとしないのかも、出会えないから。

――理想のタイプは?

九条:絶対にツインテールの子ですね。

下田:店員さんツインテールやで、ピンクツインテール。

九条:ツインテールじゃなかったら嫌ですね。寝る時もツインテールで、風呂に入ってもツインテール。性格は「私ツインテールですが何か!?」って言うぐらいの開き直った、自分に自信を持った人。30歳でもツインテール、40歳でもツインテールで「ツインテールですけど何か!?」と言うようなスタンスの子がいいですね。そういう人と巡り会えたらいいんですけれども、なかなか巡り会えませんね、街中では。

下田:僕は4足歩行の子がいいですね。赤ちゃんて、悪を知らないですよね。あの無邪気な感じの、そういう女性が一番いいと思いますね。

――それでは最後に。

下田:1万2000点だけは嫌ですね。オヤマンだけは嫌です。

九条:ズィーヤ!★✌


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■コウテイプロフィール
2013年結成。NSC大阪校35期生。下田真生(左)、九条ジョー(右)。揃いの赤いマオカラースーツの衣装が特徴的。
下田:ギャンブル狂で卓球と将棋が得意。
九条:アメブロでは短編小説などを執筆している。



■取材協力
PINK KAWAII CAFE
住所:大阪府大阪市中央区宗右衛門町7-8 無双ビル1F

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コウテイINFO

「惰理亜・党訓」
11月24日(火)
開場18:30|開演19:00|終演20:00
よしもと漫才劇場
前売¥1,500|当日¥1,800/|有料配信¥1,200

オンライン配信チケット



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ライター/下八重順子 撮影/越川麻希
スペシャルインタビューMOVIE:CAMSIDE



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