『第42回ABCお笑いグランプリ』オズワルド優勝おめでとう&お疲れさま座談会! オズワルド×コットン×蛙亭<前編>
7月11日に開催された『第42回ABCお笑いグランプリ』にて、オズワルド(畠中悠、伊藤俊介)が優勝。東京吉本で初となる快挙を成し遂げました!
ヨシモト∞ホールからは、オズワルドと同期のコットン(西村真二、きょん)、蛙亭(中野周平、イワクラ)、空気階段(鈴木もぐら、水川かたまり)が決勝進出。『月刊芸人』では別の仕事で残念ながら欠席となってしまった空気階段を除く3組で、優勝おめでとう&お疲れさま会を、前後編にてお届けします。
ダウンタウン・松本さんのツイートをスクショして保存した
――まずはオズワルドさん、優勝おめでとうございます!
伊藤俊介(以下、伊藤)&畠中悠(以下、畠中):
(2組からの拍手を受けて)ありがとうございます!
――少し経った今の心境を聞かせてください。
畠中:今はABCチャンピオンなんだっていう気持ちで、風を切って街を歩いてます。周りの人もそういうふうに見てくれてるでしょうし。
伊藤:行列に並んでいても、なんでABCチャンピオンなのに並ばなきゃいけないんだろうとか、俺の前にいる子はABCに出てたら一体、何位だったんだろうって思ってます。
中野周平(以下、中野):みんな、ABCには出てないんだよ?。
きょん:さてはお前ら、調子に乗ってるな?(笑)
――昨年は12点差で準優勝だったということもあって、今年の懸ける思いは大きかったんじゃないかなと思いますが。
畠中:ラストイヤーというのもありましたし、昨年は(優勝した)コウテイのネタを目の前で観て、圧倒的だったというか。これは絶対にコウテイが優勝だなと感じてしまったんです。
伊藤:僕らとは気合が違うというか、東京の芸人と大阪の芸人では懸ける思いがまったく違うなと感じて。昨年は気持ちの差で負けたので、今年はマジで絶対に獲ろうと思ってやりました。
畠中:ダウンタウンの松本さんが毎年(この大会を)観てくださってるみたいなんですけど、今年も観ていただいて。Twitterへコメントをいただけたのが何よりも嬉しかったですね。ただ、松本さんのコメントをリツイートとかいいねとかするのはどうなんだろうと思ってしまって。
伊藤:いいね(押すのは)はタメ口だしね。
畠中:誠に光栄ですボタンとかあったら押したかったんですけど、さすがにないので、松本さんのツイートをスクショして保存しました。
伊藤:僕はガッツリと引用リツイートしました。
――蛙亭さんとコットンさんは、同じグループでしたね。
イワクラ:決勝ラウンドが決まったあと、きょんちゃんが「頑張れよ」って言ってくれて……すごく……頼もしかった……(と、どんどん小声になる)。
中野:泣く人のトーンで言わないで! もうワントーン上げて喋ってよ。
西村:ネタの順番が並んでたのは、気持ち的によかったような気がします。
中野:僕らの前がコットンだったんですけど、(コント中に)きょんがタバコを吸ってて。あれ、マジでやめてくれって思った。俺もネタの冒頭でタバコを吸うところがあったから。
きょん:けど、CM中に(司会を務めた南海キャンディーズの)山里さんが「中野くんがタバコを吸ってる時点で、もう笑っちゃいましたよね」って言ってたから、あのタバコの流れはプラスに働いてたと思うよ。
大阪のお客さんが東京の芸人で笑わない時代じゃなくなった
――オズワルドさん、東京勢でも『ABCお笑いグランプリ』で優勝できることを示したかったと話していましたね。
伊藤:その辺、言い訳したくないですから。東京吉本の芸人が優勝したら、来年からみんながもっと頑張るんじゃないかなっていう思いもありました。大阪のお客さんが東京の芸人で笑わないなんて、マジでもうそんな時代じゃないじゃないですから。
きょん:前は、東京の芸人では優勝できないみたいな雰囲気はあったけどね。
西村:最初に『ABC~』の決勝に出させてもらった2017年、僕らのあとにマルセイユさんが出てきて、別府さんが「すぐそうやって言うやろ」で言ったら、客席が湧いたんです。その瞬間、あぁ、僕らは場違いだったんだなと思ったっていうか。
伊藤:人気もあるしね、マルセイユさんが。
西村:当時はそういう目に見えないハンディキャップを感じましたけど、今はもうなくなりました。
――昨年より、最終予選が大阪と東京、2つの会場での開催となったのも大きいですよね。
西村:前は深夜バスに乗って大阪へ行ってて。ヘトヘトの状態で最終予選でネタをやるのは大変だったけど、体調に左右されず、最終予選でネタができるようになってよかったです。
畠中:俺ら、その経験はないんだよなぁ。決勝に東京勢が多く行けたのは、そういう影響もあったのかもね。
きょん:昨年の最終予選は無観客だったよね。今年はお客さんがいて、いるのといないのじゃ大きな違いだなと思ったっていうか。お客さんが入ってできることをありがたいなとも思いました。
――蛙亭さんは東京に拠点を移してから、初めてにしてラストイヤーとなりました。
イワクラ:本当は『ABC~』で優勝して、東京に行きたいと思ってたんです。けど、急にラストイヤーとなってしまって。結構、焦りながらも強いネタはあったので、決勝には行けるだろうっていう気持ちはありました。
中野:『ABC~』はいちばん欲しいタイトルだったので、獲れなかったのは残念でしたけどね。
8月1日のライブは空気階段の処刑日!?
――コットンさんは残念な結果となりましたが、決勝メンバーに同期が多かった分、みなさんにとっては思いの深い大会になったんじゃないですか。
西村:たしかに、ここまで同期が揃う賞レースの決勝、マジですごいよね?
伊藤:さや香も同期で……あそこも大阪の宝物みたいな漫才師ですから。同じグループだったでしたけど、かなりの強敵でした。
畠中:同期のみんなと戦えたのは、本当にすごく嬉しかった。コットンは決勝ラウンドに行けなかったから本当は悔しい気持ちもあったと思うんだけど、面白かったって声をかけてくれて。同期って最高だなぁって思いました。
きょん:だって、本当に面白かったもん。
畠中:けど、同期でも空気階段だけはずーーっと文句言ってた。
イワクラ:本当にそうだった!
きょん:自分たちの出番が終わってすぐ、喫煙所に来て。「ちぇっ、あぁ! 出なきゃよかった。もう出ない! もう出ない!って」ってずーーっと言ってて。いやいや、出ないって言っても(出場資格がないから)もう出られないんだよ……と思いながら聞いてた。もぐらには「悔しいなぁ」って言ったら、「いや。まぁまぁ、普通でしょ」って言われたし。
伊藤:もぐらは人前で悔しさを見せないからね。
イワクラ:全部終わって、もぐらに「お前らは3位だけど、俺たちのほうが獲得した賞金は多いんだよなぁ」って言われて。マジでうざかった~!
西村:かたまりは負けが決まって、みんなのいる大楽屋に帰って来たんだよ。で、カベポスターにはごめんだけど、さすらいラビーとかとオズワルドと蛙亭がんばれ!って思いながら、テレビで決勝ラウンドを真剣に観てたのよ。けど、かたまりだけがテレビに背を向けて、ずっとスマホをいじってた。テレビのいちばん近くにいたのに。
伊藤:あいつはやばいんだよ。ただ、負けてたら、俺も性格的にまったく同じことをしてたかもしれない。
西村:たしかに、伊藤もかまってちゃんだもんなぁ。
――8月1日(日)21時より、配信ライブ『ムゲンダイメンバーが大活躍! 関西賞レースおつかれさまでした凱旋SP ~オズワルドと蛙亭と空気階段とコットンが大会の裏側を語ります~』も決定しました。
西村:このままだと、空気階段の処刑ライブになりそうですね。
中野:それもいいけど、オズワルドの優勝したネタも観ようよ。
きょん:いいねぇ! みんなでちゃんとトマト持って。
伊藤:最悪! それはしなくていいよ。トーク中心になるんでしょうけど、空気階段がどうなるのか、当日を楽しみにしておいてほしいですね。
■ライブINFO
ムゲンダイメンバーが大活躍!関西賞レースおつかれさまでした凱旋SP~オズワルドと蛙亭と空気階段とコットンが大会の裏側を語ります~
配信日時:8月1日(日)配信開始21:00 配信終了22:00
※見逃し視聴は8/3(火)21:00まで
※チケットの販売は見逃し視聴終了日の昼12:00まで
出演者:オズワルド、蛙亭、空気階段、コットン
料金:¥960(GoTo割引)
関西賞レースで活躍した、オズワルド、蛙亭、空気階段、コットン、同期の4組が大会の裏話などを話します!
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ライター/高本亜紀 撮影/映美
企画・編集/かわべり
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