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新卒面接通過率6%だったふつうの人が、転職面接通過率85%を記録した20のコツ【前編】

就職活動、転職活動における鬼門。それが面接。

多くの人がこの鬼門に悩まされ、自信を失い、ネット上に氾濫する玉石混合の情報に右往左往しているのではないかと思います。

以前プロフィール記事にも記載しましたが、かつての私はまさにそういった人間で、新卒時の面接では50回面接を受けて通過したのは3回という散々な結果でした。。。

当時を振り返るのも嫌になりますが、本当に面接は苦痛でしたね。

しかしそんなダメダメな私も転職活動の面接では15回面接を受けて13回面接を通過出来るほどになりました。

(なお面接した企業は20代で年収700~1000くらい貰える企業も1/3くらいあったので難易度が低かったという訳ではないと思います)

面接のコツは新卒時と転職時の差はなんだったかを考えれば自ずと見えてくる

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では急に面接を通過できるようになった理由はなんだったのか?逆になぜ新卒時はびっくりするほど面接通過できなかったのか?

その要因は新卒時と転職時の差を考えることで見えてきます。

そしてそれは新卒時にびっくりするほど面接に落ちたからこそ分かるものです。

通常の面接テクニックは生存者バイアスでしかない

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通常ネットに溢れている面接テクニックやコツというのは、基本的に新卒時から面接を通過しまくっている強者の生存者バイアスがかかっています。

そのため、その情報を鵜呑みにしてもなかなか上手くいかないのです。

なぜなら彼らは落ちる人がなぜ落ちるのか分からないからです。

例えば我々もいま普通にスマホを使っていますが、なぜ高齢者の方がスマホを使えないのかイマイチ想像できないですよね?

それと一緒で、知らず知らず出来てしまうことというのは「出来ない人のことを想像できない」のです。

だからこそ面接に苦しんでいる人は成功者の話を聞くのも良いですが、このnoteを読んで何が重要なのか理解いただきたいなと思っています。

【面接通過の20のコツ】

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とても前置きが長くなりましたが面接通過の20のコツをお伝えしたいと思います。※長くなるので今回は前編です。

コツ1:自己分析とは「何がしたいか?」を明確にすること

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新卒時の面接で特に言われることの多い自己分析。転職でもしばしばこの「自己分析」というワードを散見しますが、この自己分析を多くの人は履き違えています。

よく巷で言われる自己分析というのは下記のように言われがちです。

自分の長所や短所、価値観などを分析し言語化すること

ですが自分の長所や短所なんて分析する必要はありません。必要なのは「何がしたいのか」を明確にすることのみです。

なぜなら長所や短所というのは「何がしたいか」に基づいて考えるものだからです。

というのも人間のどんな特徴にもメリットとデメリットがあり、それを一概に「長所・短所」と切り分けることはできないから。

例えば「粘り強い」という特徴は営業マンになるのであれば長所となるかもしれませんが、言い換えれば「諦めが悪い」ということになり、職種によっては「短所」と言えるかもしれません。

このように人間の特性特徴というのは二面性を持っているので、軸となるもの(何がしたいか)がない状態で長所短所を考えてもそれは意味がないのです。

重要なのは「何がしたいのか」

これは新卒でも転職でもどこでも聞かれる超重要な質問なのです。


コツ2:企業が「何がしたいの?」と聞いてくる意図

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さてコツ1でもお伝えした通り「何がしたいのか」というのが最も重要な質問ですが、なぜそれが大事なのかを企業の意図から考えてみると以下の答えに行き着きます。

・何がしたいのか分からないとこの人がこの会社に向いているか分からない
・何がしたいのか分からないと適性があるのか判断できない
・何がしたいのか分からないと実績の再現性が分からない
・何がしたいのか分からないと言動の一貫性が分からない
・何がしたいのか分からないとこの人が分からない

そうつまり、この何がしたいのかがないと面接をやっても評価が下せないのです。

例えば今までの経験や実績がいくらあっても、それは「基礎適性能力あり」くらいの評価に止まります(もちろんかなりのプロフェッショナル採用であれば別ですが)。

その上でその人を通すかどうかは「何がしたいか」ということが重要なのです。

例えば先ほどの長所短所も同じで、「やりたいこと」を聞いたうえで長所短所を聞かないと、実際にその人が働いている姿をイメージ出来ないのです。

人はイメージ出来ないと心が動かないので、評価が上がりません。逆に鮮明にイメージさえできれば相手の心は動くのです。

コツ3:「何がしたいか」は一貫性が重要

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超重要な「何がしたいか」ですが、ここを疎かにしているとだいたいの確率で落ちます。

なぜなら先ほどもお伝えしたように「何がしたいか」というのは最も重要な要素だからです。

ではそんな重要な質問の答えをどのように用意するか。キーワードは一貫性です。

過去○○で○○と思って、○○をしてきました。なので次は「○○をしたい(=やりたいこと)」と思っています。

ここの一貫性が重要です。ここに一貫性がなければ、いわゆる薄っぺらい内容になってしまいます。

そして面接官はここの一貫性を様々な角度から質問してきます。

例えば「前の会社に入ったのはなぜですか?(その理由とも整合性があるか)」「将来的に何がしたいですか?(今後の展望とも整合性があるか)」「他にどのような企業を受けていますか?(やりたいことがあるなら、それを軸に選んでいるか?)」

面接に落ちる人はだいたいこの部分がちんぷんかんで、一貫性も主張も、考えも何もありません。

なのでここを一貫性を以って答えられるように真剣に考えて準備するのが重要なのです。


コツ4:服装はどうでも良いが、服装で何かを示そうというのはありえない

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新卒の場合特に「リクルートスーツ」がマストみたいに言われますが、実際問題服装というのはなんでも大丈夫です。

特に平服でOK、服の指定なしとなっている場合は過度に改まった服装にする必要は一切ありません。(特に転職の一次二次の現場レベルでは全く無意味)

ですが、かといって人と違った服装をして目立とう、個性的な人間だということを示そうというのはマイナスしかありません。

なぜなら重要なのはその人の中身であるから。

得てしてそういった服装でしか個性を示さないというのは地雷の可能性も高いので、面接官的には身構えてしまいます。

あえて服装の事を言うのであれば「自分がこんな人と仕事をしたいな」と思えるような格好をするのが正解の服装です。

なので、服装というのは企業にもよりますし、面接官の年次にもよります。

例えば新卒の面接で清潔感があり、キリッとした印象を与える応募者とだらしなさが垣間見える応募者がいたら誰でも前者を選びたくなります。

なのでそういった客観的な視点でみて「こんな奴は嫌だな」と思うような格好をしなければ基本何でも大丈夫なのです。


コツ5:最初の自己紹介・自己PRタイムはネタ出しの時間

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面接の中で最初の自己PRタイムが嫌いという方も多いと思います。新卒の場合、この時間は練りに練った自己紹介を披露している人も多いのではないでしょうか。

しかし実はそんなに気負う必要はありません。

なぜなら最初の自己紹介タイムというのは「ネタ出し」の時間だからです。

どういうことか?

まず前提として面接官は基本的にあなたの履歴書・職務経歴書を一読しています。

そのため、何となくどういう人なのか?は認識がある状態です。

しかし面接開始早々いきなり質問から始めるのもやりづらいし、何なら書面で面接官が重要と思っていたものが、応募者にとってはそんなに推す内容ではない場合もあります。

そのためまずは応募者に自分の口で説明してもらって、そこからコミュニケーションを始めるためにこの最初の自己PRというものがあります。

なので自己PR というのはあくまでキッカケ。

重要なのはあなたがどれだけ魅力的な人間なのかを主張することではなく、「私はこんなネタありますよ、どの辺が気になりますか?」とネタを出して話のキッカケを作ることなのです。

ですので自己PRで持ちネタのオチまで言ってしまうのはNGなのです。

オチまでは言わずにちらっとトピックスを提示し、あくまで気になったものを質問してもらうというスタンスが重要です。

実際に私生活の中で想像してみてください。初めて会った人に自分の話ばかりされても段々と興味を失っていきますよね?

面接も同じです。

あくまで人と人とのコミュニケーションなので、面接の時間に楽しいコミュニケーションが出来るか?というのは最終的に評価にも繋がるのです。

ついでに言うと、企業としては面接において聞きたいことや興味のあることというのは大まかに決まっていますので、関係ない話を長々とされてもストレスが溜まるだけなんですね。

だからこそ、ネタをサっと提示してあげてコミュニケーションを開始するのが正しい自己PRなのです。


コツ6:面接官に過度にへりくだる必要はない

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これはよく言われることなのですが、面接というのは企業と個人のマッチングです。(要するにお見合い)

そのため基本的には立場は対等でどちらが偉いでもありません。書類選考を通過した段階で両者は同じ負荷を以って面接という労力をかけるので、対等なのです。

つまり面接官に過度にへり下る必要はありません。

こちらも時間と労力を企業との面接に投資しているし、企業側も時間と労力を面接者に投資しマッチングの機会を設けてみた。(企業が場所を提供し、面接者は足労かけて面接会場に行く)

なので重要なのは面接官に媚びへつらって気に入られることではなく、きちんと自分の考え・実績・人となりを見せてお互いの適正を見ることなのです。

極論を言うと面接者は「私はこういったことがしたいんだけど御社でそれが出来るかな?」という事を確認する機会。

企業は「こんな人に来て欲しいんだけど、あなたはどんな人なの?」というのが面接。


コツ7:面接官が喋った事に自分の経験を踏まえ、話を乗せる

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先ほどもお伝えしましたが、面接というのはコミュニケーションの場です。

そのためどちらか一方が話しているだけの面接は健全な面接ではありません。双方が双方の言った事にボールを返すそれがコミュニケーションです。

普通の時はコミュニケーションがきちんと出来ている人も面接となると急にこれが出来なくなる人がいますが非常にもったいない。

面接官が何か喋った事に対しては普通に反応し、思った事を返してあげると格段に相手の反応もよくなります。

しかし重要なのはただ反応すれば良いという訳ではないということ。

相手の発言に対し自分の経験を踏まえたうえで反応する事です。例えば面接官が「良いアイデアを出すために日頃から美術館などに行ってます」と言ったら、そこに自分の体験との共通点を見出し返事をします。

「日頃から何かをするというのは大事ですよね、私も○○の時に毎日○○をして何とか困難を乗り越えられるようにしていました」

といった感じで返すと、相手にとってはただただ薄っぺらい反応が来るよりも嬉しいですし、そこに一貫性があれば「あ、さっき言ってた○○は本当にやってたことなんだな」と、他の発言の信ぴょう性あげることができます。

少し難易度は高いのですが、意識するだけでも違うのでやってみてもらいたいです。


コツ8:志望動機はやりたいこととの共通点

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面接で最も難しいことの1つが「志望動機」です。

私もこれだけは最後まで悩まされました。しかし面接をこなしていく中で何となく「これ」という考えを見つけることが出来ました。

それは志望動機は「自分のやりたいこと」と「企業」の共通点を見つける事。

この考え方をするとどんな企業への志望動機も作ることができます。

例えば将来的に日本食を世界に広めたいと思っている人がいて、印刷会社を志望しているとします。

その場合志望動機は「日本食を広めるためには世界の人に日本食をまず食べてもらう必要がある。日本食を食べるキッカケというのは○○の経験から”パッケージ”が重要であると気づいた。だから私はお菓子メーカーのパッケージを手広く扱っている御社で”魅力的なパッケージ作り”に挑戦したい」という風に作ることができます。

ここでの共通点はお菓子とパッケージ(包装紙)です。

どうでしょうか?結構考えやすいのではないかと思います。もちろん本心から志望動機がある会社が良いですが、なかなかそういう訳にはいかないのでこの方法を使ってみてください。


コツ9:固すぎるのはNG。顔見知りの人くらいの感じで接する

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面接となると緊張してしまう方も多いかと思いますが、面接では極度に固く接するよりも知り合いの人くらいの感じで、ラフになりすぎず固くもなりすぎず接する方が良いです。

というのも面接では(特に転職)「一緒に働く人」を見つけるので極度にかしこまってしまうとあなたの人となりが見えず「一緒に働く姿」をイメージできなくなります。

人はイメージすることで初めて心が動くので、固くなりすぎてイメージが思い浮かばないのは非常にもったいない事なのです。

そのため、面接で良い結果を残そうと思う場合には適度なフランクさも重要なのです。

そして適度なフランクさを出すためにはまず笑顔が重要です。

ちょっと想像していただきたいのですが、あなたが面接官の立場だとして「真顔」の人と「最初から笑顔で朗らかな人」がいたらどちらに好印象を受けるでしょうか?

第一印象は出会って数秒で決まると言われている通り、第一印象の良し悪しが面接の評価にまで影響してきます。(ハロー効果)

そのため、面接官を「知り合いの人」くらいの軽い感じで捉えて、明るくフランクに接することが重要です。

※実際私は新卒の面接官も何度か行なっていますが、明るくフランクな人の方がこちらの気分も上がり色々聞いてみたくなります!


コツ10:実績を語るときは「課題・仮説(自分の考え)・アクション」を理論立てて語るのがカギ

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面接の際に必ず聞かれるのがこれまでの実績や、やってきた事に対する具体的な説明です。

例えば「○○のプロジェクトに関してどのように関わっていたか教えていただけますか?」みたいな質問です。

こういった場合に淡々と事実だけ述べるのはNGです。

というのもこの質問で面接官が聞きたいのは、何か物事を解決するときにこの人はどういう視点でどういう思考をもってどのように取り組むのだろう?という事だからです。

つまるところそこから再現性を見ようと思っているのです。

そのためこの質問に事実だけで答えてしまうのは面接を放棄したも同然なのです。

この質問には3STEPで答えるのが重要です。

まず課題。

当時どんな状況でどんな課題があって、何をしなければならなかったのか?ここを初めて聞く人でも分かるように論理立てて説明します。

次に「何を考えたか?」これが最も重要です。

どの企業でも求めているのは自分で考えて課題を解決し、企業の利益に貢献できる人です。

そのためこの質問であなたがどのような思考を持っていてどのように課題にアプローチできるかを示す事が重要です。(新卒なら求められるレベルはあまり高くありませんが、転職では任せてもいいなと思われるレベルで回答が必要です)

で、このときいきなり考え方を説明するのは難しいので「ポイントは3つあります」みたいに伝え、いくつかの論点に区切って話してあげると、ロジカルな人だなという印象も与えられますし、理解もされやすいのでおすすめです。

そして肝心の答えですが以下の3STEPで考えてください。

1:今までの○○の経験から
2:○○と○○という仮説を立て
3:○○と○○の事象から判断すると○○をすべきと考えた

こんな感じです。ここはまた今度詳しく解説出来ればと思いますが、重要なのは事実と経験をもとにどんな未来を想像できるか?という事です。

最後はアクションです。

何事も語ることは簡単ですが、それを実行するのは非常に大変です。ここではあなたがどのようにして思考を実現するのかを説明することで「入社後もやってもらえそう」とイメージしてもらうことが重要です。

アクションを語る際には、実現するために超えなければならなかった壁はなんなのか?そして周りを巻き込みながらそれをどのようにして解決したのか?を整理して伝える必要があります。

特にここで強調したいのは、立ちはだかる壁に対して「どう考えて・何を仮説立てて」アクションをしたのか?ということです。

多くの人は「何をしたか」ということに重きを置きがちですが、最も重要なのは「何を考えたか?」ということです。

なので例えば下記のように語る必要があります。

例:アクションを実行する際に営業部の理解を取り付ける必要があった。今までの関係上、普通に働きかけても聞く耳を持ってもらえず、今回もそうなる懸念があった。

彼らが重視しているのは成果であって、プロセスではない。そこで私は営業部に対し今回の施策を実行することで具体的にどれくらいのインパクトを与えられるかを数字を持って説明し、さらにその成果の押し上げが営業成績の達成にはマストであることをシミュレーションを通して説明した。

といったイメージです。

あくまでこれは、何も考えず適当に例文を作っただけですが、これくらい伝えることが出来ればあなたが入社してどんな仕事をするのかイメージすることができます。

それによって最終的に「合格」という結果を手繰り寄せることができるのです。


前編まとめ

以上、新卒時にほとんど面接を通過できなかった私が、転職面接で面接通過率85%を記録したコツです。

正直抽象的な話が多くて分かりづらかったかもしれません、、!

次回の後編ではもう少し具体的にコツをお伝えできればと思っています。もしよろしければイイねいただけると励みになります。