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脚本探しが難しく、そして重要な理由。戯曲図書館が目指す「第2の目的」


こんにちは、劇団かたかごです。

劇団かたかごでは、「戯曲図書館」というwebページを作成しています。

このwebページでは、上演時間や人数、男女比などから演劇の台本を検索することができます。

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↑戯曲図書館での絞り込み検索(サンプル)


このnoteでは、「戯曲図書館」の目指す役割、目的について前回から解説をしています。

今回は、前回に引き続き、戯曲図書館の第2の目的についてご説明します。

目的① ”戯曲”というジャンル書籍の普及
目的② 脚本探しの効率化
目的③ 活躍している劇作家のさらなる知名度向上
目的④ 高校演劇大会での“脚本の選定”段階で生じる不公平さの改善

戯曲図書館第2の目的は、「脚本探しの効率化」です。

その名の通り、脚本を探す時の時間短縮です。

このnoteでは、この「脚本探しの効率化」という目的を「なぜ、脚本探しが大切かという点を踏まえながらご説明していきます。

なぜ、脚本探しが大切か

高校演劇、あるいは大学の演劇部・サークルなどで台本探しをされた経験のある方は、うなづいていただけるかもしれませんが、演劇での台本探しというのは、おもったよりも労力のいる作業です。

脚本探しのとき、考慮しなければいけない要素というと、


・人数
・男女比
・上演時間
・おもしろさ
・ジャンル

などがあると思います。

これらを同時に満たす作品を探すとなると、以前見た作品や数の限られた図書館・本屋などから探すのは困難になります。

これらのどれか一つでも妥協してしまうと、作品作りに大きな影響が出ます。


もし、人数が多すぎたら?


もしも、人数が部やサークルの役者の人数より少ない台本を選んでしまうと、出演できない人が存在することになります。それはとても悲しいですね。

クオリティの追求した商業演劇ならともかく、楽しみや、これからの成長を重視したサークルや部活で、出演できない役者がいることはとても心苦しいです。


もし、人数が少なすぎたら?

また、あるいは、人数が部やサークルの役者の人数より多い作品を選んでしまうと、役者をしたくない人がいたり、無理して人数を増やすと、その後のスタッフの仕事に無理がててきたりします。

人数が限られている部活・サークルだからこそ、台本を選ぶ際の人数には特に注意を払わなければなりません。

上演時間が長すぎたら?


また、高校演劇の大会では、上演時間の規定(60分)があります。

こちらは厳守しなければならないので、さらに台本選びはむずかしくなります。


上演時間と人数を合わせたとしても……?

とはいえ、人数、上演時間を制限するあまりに作品の質やジャンルが自分たちの求めている芝居と大きく異なる場合は本末転倒ですよね。

自分たちにあった人数・上演時間、そして本当に作りたい作品を選ぶことのお手伝いを「戯曲図書館」はしていきます。


オリジナル戯曲はどうか?

とはいっても、高校演劇なら顧問や、あるいは生徒自らが創作するオリジナル戯曲というものもあります。

もちろん、生徒創作は未来の劇作家の成長という意味で非常に有意義だと感じます。

とはいえ、まだ未熟な生徒が上演時間・人数・ジャンルなどの制限を加えられたときにうまくかけるでしょうか?

作者の能力によって制限された結果、上記のように、人数が多すぎたり、上演時間が長くなりすぎたりという問題が発生してしまいます。

繰り返しますが、オリジナル脚本はとても有意義です。

しかし、あくまでもそれが難しいときには無理をせず既成脚本から選ぶ方が得策ではないかと思います。

そういった選択肢を与えるためにも「戯曲図書館」は存在します。


はりこのトラの穴じゃだめなの?

演劇では有名な「脚本作家による、全自動オリジナル脚本配付ページ」である『はりこのトラの穴』というwebページも存在します。

こちらも上演時間や人数などで検索でき、だれでも投稿できるという点でとても便利なのですが、

「誰でも投稿できるという点」が逆にアダとなって、クオリティにばらつきがみられます。

つまり、質のあまり高くない作品もなくはないということです……


そこで、「戯曲図書館」では、書籍販売あるいは物販として手に入る劇作家や、長い経験のある脚本家の台本に限って掲載することで、

品質の保証された作品の中から効率よく劇団に合った作品を検索することができます。


以上、長々と2つ目の目的「脚本探しの効率化」について説明させていただきました。お読みいただきありがとうございます。

劇団かたかごnoteは戯曲図書館の役割や今後について発信していきます。

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