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七生(短編小説)

劇団ロオル公演【モノクロ】より

七生(ななお)スピンオフ小説

モノクロ公演DVD https://gekidanrole.thebase.in/items/2551608

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七生


逃げる。
木々が頬を引掻くのも構わず走り続ける。互いの呼吸と、草の鳴る音のみが聴覚を支配する。
繋いだ手は汗ばんで滑り、より一層握る力が強くなっていった。
「七生、七生、」
美咲が呼ぶのも無視して、七生はひたすらに走った。
「(ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、)」
それだけを考えて、火に燃える村から一歩でも遠くへと走った。


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七生(短編小説)

劇団ロオル

100円

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女優・本山由乃主宰(演出・脚本)《麗しさに秘められた鋭い棘で、その刹那を刺す》をコンセプトに、演劇を中心に様々な表現活動をしております。
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