最近の記事

#猫を棄てる感想文

 もうすぐ4歳になる娘が、 「お母さん、ネコたくさん描いて」 と紙を持ってきた。私は午後の眠気と戦いながら、一筆書きのような単純なネコを描いた。 「座っているのがいい」 「耳がペタッと横になっているのも描いて」 娘は注文が多い。 「そうじゃないっ」 描いて欲しかったネコと違うとぎゃあぎゃあわめく。ネコがたくさんになったら、彼女が色鉛筆で1匹ずつ色を塗った。  カラフルなネコたちを描いた翌日、書店で春樹さんの『猫を棄てる』をみつけた。高妍さんの表紙の絵に、すっと

    #猫を棄てる感想文