ラーメン4.0@開業日記#51 5P分析 基本編

今日はマーケティング戦略の中の一つで5P分析のことを書いていこうと思います。モノやサービスを市場で売るためのマーケティング活動の戦略を立てるために、5P分析というフレームワークを活用することができます。

特に実店舗を持つ飲食店などでは、商品、価格、プロモーションなど販売に関わる5つの構成要素を効果的に組み合わせた5P分析で、ターゲットとなる市場への訴求効果を高めることができます。

それでは今日も最後までよろしくお願いいたします。

まずは4P分析

5P分析には、その基本となった4P分析というフレームワークがあります。

商品(プロダクト/product)
価格(プライス/price)
流通(プレイス/place)
販売促進(プロモーション/promotion)

4P分析は、販売の要となるこれら4つの構成要素の頭文字を取って名付けられました。

たとえば「商品(product)」の要素としては、デザイン、用途、品質、ブランド力、サービス、アフターケアなどが含まれます。「価格(price)」なら、現在の価格帯、コストと利益率、競合他社との価格差などが挙げられます。自社にあるこうしたすべての要素を書き出すことで、それぞれの項目で販売方針やターゲットにズレがないか、あるいはさらに強化できる点はどこかといった特徴を客観的に掴むことができます。

こうした複数の要素を、互いに補い合うように組み合わせてマーケティングを実践します。このように、ターゲットとなる市場で結果を出すためにいくつかの手段を組み合わせることは「マーケティング・ミックス」と呼ばれ、4P分析はマーケティング・ミックスの実践のために効果的な方法です。

5P分析とは

さらに近年では、4Pにもう1つの要素を加え「4P+1P」とした5P分析がよく使われているようです。5番目の要素は、シチュエーションにより以下の中から選択することができます。

人々(ピープル/people)
梱包(パッケージ/package)
業務、手順(プロセス/process)
人気、大衆性(ポピュラリティー/popularity)

上記のうち、5P分析で特によく使われるのが「人々(people)」と「梱包(package)」です。

「人々(people)」とは、顧客だけでなくステークホルダー(利害関係者)のすべてを指します。材料の仕入先や外部の提携業者、さらに最近ではソーシャルメディアなどを通じて間接的な宣伝を行ってくれるインフルエンサーと呼ばれるネットユーザーなどもこれに含まれます。マーケティングを考える上で、雑誌やテレビといった大手メディアだけでなく個人のソーシャルメディア投稿の影響力も看過できない存在です

「梱包(package)」も、商品のプレゼンテーションのために欠かせない要素です。まだ飲んだことがないジュースのパッケージを見て、「美味しそう」と感じた体験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

一方で、どんな美味しい食品でもパッケージが中身と一致していなければ印象に残りにくく、店頭で中身を想像して手に取ってもらうことが難しいほか、人に贈りたいという気持ちを引き起こしにくくもなります。

持ち帰る商品以外にも、飲食店の食事の場合は、食器や盛り付けといった演出がパッケージの一部といえるでしょうパッケージという要素は、写真を撮ってネット上に投稿したいという、ブログやソーシャルメディアユーザーを引きつける意味でも重要性を増しています。

今日はここまでにします。予想以上に長くなってしまいました(笑)
明日はこの応用編でラーメン店での5P分析というテーマで書いていこうと思います。

それではまた明日!!


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