ラーメン4.0@開業日記㊷ ピークエンドの法則

今日はピークエンドの法則という私たちの評価基準(体験したものが楽しかった・良かったなど)についての法則の話になります。
今日も最後までよろしくお願いいたします。

ピークエンドの法則とは

ピーク・エンドの法則とは、最も感情が動いたとき(ピーク)と、一連の出来事が終わったとき(エンド)の記憶だけで、ある経験についての全体的な印象が決定されるという法則です。

ピークエンドの法則(例・テーマパーク)

ディズニーランドや富士急ハイランド、USJなどのテーマパークに行くと、アトラクションには長い行列ができています。人気のアトラクションなら少なくとも1時間、長いものでは2~3時間並ぶこともあります。

しかし、せっかく2時間ものあいだ並んでも、アトラクションに乗れる時間はせいぜい5分程度。冷静に考えれば、とても不合理に思えます。

なぜ私たちは、たった5分間の楽しみのために、膨大な時間を行列に捧げてもいいと思えるのでしょうか? じつは、そこにもピーク・エンドの法則が隠れています。

「長い行列に並んでアトラクションに乗る」という一連の体験において、アトラクションに乗っている5分間はもちろん「ピーク」であり、同時に「エンド」にもあたります。つまり、行列に並んでいるあいだの苦痛や退屈は、すべて最後の5分間によってかき消されてしまい、ほとんど記憶に残らないので、全体としては高い満足感を得ることになるのです。

ピークエンドの法則をラーメン店で考える

ここからが本題です。このピークエンドの法則をラーメン店に置き換えてみます。

ラーメン店において、ピークとはどこでしょうか?もちろん

ラーメンを食べているとき

そして、エンドはどこかというと

お会計して帰るとき

ですね。

ピークエンドの法則に則るとラーメンを食べているとき、お会計して帰るときがとても重要になるということが分かります。

ラーメンを食べているときにピークを持っていくためには、食べている最中に何かしてもダメですよね。逆に有難迷惑になってしまいます。そうすると、食べる直前がベストのタイミングになります。

こう考えるとホリエモンがプロデュースしているWAGYUMAFIA(ラーメン店では無いですが…)は「いってらっしゃい」の掛け声とともに自慢の和牛をしっかりとアピールしてピークを意図的に持ってきているのかなとも思ってしまいます。複合的にショートムービーや写真映えもするのでとても合理的なサービスですよね。

そして、エンドの「お会計して帰る」というのは以前、私のnoteにも書いた通りお客様に少しの時間をプレゼントするということに繋がります。これは最後の時間をお客様と共有することによってお店のイメージを良くするということに繋がります。また、ピークである「ラーメンの味」はお客様の好みで大きく左右されてしまいますが、エンドとなる「お会計して帰る」というのはある程度の接客で賄えますし、お客様に対しての絶好のPRポイントになります。

このようにピークエンドの法則はいろいろな場面に応用できますので、とても実用的な法則だと思います。

それではまた明日!!


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