秘密の告白。

ときどき女子会の声がかかる。仕事関係とか一線引いているそんなパブリックな関係はお互い素を見せないので、女性だけの集まりでも、基本は上品にお行儀の良い会話がメインで進められる。

もう少しくだけた会で、お互いのことをみんなそれぞれちょっとは知っている、そんな女性の集まりはお酒が入るとかなり危ない。昔はそもそも女性が少ないこともあり、先輩に声をかけられると断るという選択肢はなかったから、ひとまず参加しておとなしくみなさんの話を聞いていた。

そうすると、既婚者の方々の赤裸々な話などが出てきたりするが、そもそもこちらは親しくない人に心の内を明かさないし、皆んなに聞いてもらうようなネタもないので、とにかく人間観察の場のように話を聞いていた。もともと私は人の恋愛は人のものと思っていること、基本はあなた自身がhappy であることが重要よね、のスタンスをとっているのでそこで judge するような野暮な発言はしない。学生の頃にフランス留学から帰国したばかりの友人と知人の2人からかなりオトナな体験をそれぞれ聞かされ、そこに良い悪いはない、個人的なことなのだからまぁそれはそれでよいという感覚になっているのもあるかもしれない。でもまぁそれを許容するかどうかはまた別の話よね、というところまではハタチの時に到達していたし。とはいえ内容によって、よしもと新喜劇ばりのリアクションをして驚きを隠せないことはある。心の中でだけど。20代の時、サンフランシスコで人生初めて観たストリップの後味と居心地の悪さと似ているなと思ったり。それ、どこが楽しいの?という引いた感覚。

そうしていろいろな話を彼女たちから聞いていて、興味深いと思ったのは、女性の見た目と行動は比例していないことがいかに多いのかということ。で、賢い女性はそれを理解してやっているということ。

口数が少なく、どちらかというといつも控えめで良妻賢母みたいな人が20代のBFを作っていたり、仕事と子育ての両立に介護まで頑張りながら、どこにそんなすきま時間があるのか分からないほど毎日が分刻みなのに、定期的に違う人を確保していたり。外見が派手で私生活が色々な意味で華やかそうだなと見える人が、全然そうではなかったり。こちらの方はそれはそれで新鮮な驚きがある。

で、なにかのきっかけでその前者の女性の話が出たときに男性から出てくる言葉は、あんなに清楚で優しい夫に尽くす一途な奥さんが欲しいと言うものだったりする。逆の印象の人は他の人にすぐに心を奪われる軽いタイプだと信じている。なるほど、こんな浅い見方では奥さんの恋愛がバレないはずだ。

奥さんはその清楚で優しい、一見フワフワした見た目をキープすれば夫が疑いを持たないところまでちゃんと計算している。ちなみに家と外でlingerieの質を変えるのは当然のことらしい。TVより、映画より日常の方がいかにドラマティックか!

でもまぁ、完璧な人などいないのだから、それはそれで人間らしいのか。

温かいお気持ち、ありがとうございます。 そんな優しい貴方の1日はきっと素敵なものになるでしょう。